相馬地域を”殿”と語らい味わう。日本初の殿ナイト開催!
相馬氏34代の相馬行胤さん、通称”殿”を東京にお迎えし、相馬地域とは何か・野馬追とは何かを語り合う、通称”殿ナイト”。
記念すべき第一回の殿ナイトは、7月「野馬追ツアー」、8月「馬と甲冑ツアー」の参加者に加え、「令和に殿ってどういうこと?」とはてなマークを浮かべた初参加の方が半分以上。7月に野馬追を観戦した方や相馬地域にゆかりのある方を中心に、初参加の方の疑問を解きほぐしながら、さまざまな話に花を咲かせた。
会場は東京・四ツ谷にあるharistaというキッチンスタジオ。撮影だけでなく、イベントスペースとしても利用できる。オーナーの大西さんのご協力もあり、盛大に開催できることとなった。特にBarスペースは落ち着いた印象で素敵だ。
さあ殿ナイトが始まる。
片手に飲み物を持ち、殿の周りに集まり、盛大に乾杯。(夢中になりすぎて写真を撮り忘れてしまった。。)「相馬の食材やお酒をぜひ楽しんで。そして少しでも相馬地域に興味を持ってもらえたら。」と殿から言葉をいただき、スタートした。
部屋を移動すると、なんだか美味しそうな香りが漂ってきた。
今回は、相馬地域産の美味しいお米とおかずを用意しているとのことだったので、のぞいてみた。
まず目に入ったのは、ホクホクの大きなおにぎり。お米は、南相馬市・鹿島の豊田農園と、小高区で有機栽培米を育てる根本有機農園のお米。根本有機農園からは、娘婿の小波津 龍平さんが、おにぎりを握るためにわざわざ上京してきてくださった。
そして、おにぎりの具は、地元のお土産品として人気の「食べるラー油/白魚のオリーブオイル漬け/うまくて生姜ない!」をそれぞれ混ぜ込み。
さらに、野馬追ツアーでまさかの大絶賛だったからみ漬けをはじめ、野馬追漬け・相馬きゅうり漬け・味噌漬けだいこん・からみ漬け・クリームチーズの味噌漬けなど、ごはんのお供が大量に並んだ。酒のアテになりそうなので、なくならないうちに自分が食べる分を取りに行こう。
ごはんにばっちり合うお料理は、南相馬市・原町区出身のフードプランナー、桑折敦子さんが担当。南相馬から当日持ち込んだ食材も交え、郷土料理の煮物や、具沢山の汁物、かき揚げなどが次々とできあがり、相馬の味を味わうことができた。
最後にはほとんどお皿の上に何もないくらい、みんなで美味しい美味しいと言いながら頬張った。お腹も心も大満足だ。
そんな料理たちと合わせて、お酒もすすむ。現地のメンバーが、相馬のお酒を持ってきてくれた。全部で3種類。殿が一つ一つ紹介してくれた。
①ぷくぷく醸造の純米生酒/ ぷくぷく醸造
酒蔵を持たない”ファントムブルワリー”として作られているお酒。浜通りのお米を使って作られている。本日いただいたのはぷくぷく醸造の中で一番ベーシックなお酒で、他には、ホップサケ、ホップどぶろくなど様々なお酒を作っている。
②磐城壽 /鈴木酒造店
あかがねラベル。これはコンセプト酒で、伝統的な技術や知見を活用して、モダンな味・現代の嗜好に挑戦したお酒である。
③soma 純米大吟醸/豊田農園
お米は今回おにぎりにも使われていたので、豊田さんのお米とお酒を一緒に味わうことができた。命名は相馬行胤さん。ちなみに、酒造りは②と同じく鈴木酒造店が行っているとのこと。
ぷくぷく醸造:https://twitter.com/pukupukubrewing?s=20
鈴木酒造店:http://iwakikotobuki-namie.com/
豊田農園:https://toyota-farm.com/about
そのほかにも、参加者が持ち込んだ地元の日本酒も集まり、宴は大いに盛り上がった。
初対面ばかりの参加者も、自由に動いて色々な人と話していた。
相馬地域の食材などの魅力をきっかけに、なにか新しい取り組みができないかと自由に語り会う中で、実現に向けて動き出したのもいくつかある。殿ナイトでの出会いが、次のツアーの企画のヒントにもなった。