相馬家34代の殿と神田明神で初詣〜2023年 最初の殿ナイト〜
今年度最後となる東京に”殿”を迎えて宴会をする、通称殿ナイト。
相馬行胤さんは神田明神の祀神である平将門公から数えて45代目の子孫にあたることから、一緒に神田明神で初詣をし、宴で語り合う。
2020年、SNSの告知をきっかけに約40人が集まった大人気企画だ
神田明神で初詣
初詣の混雑も落ち着き始めた1月20日。広い境内を訪れる人もわずかで、参拝のために20人ほどが列をつくっている。
日が落ちてしばらくした18時、本殿の正面にあたる随神門前に、一人また一人と人がやってくる。初詣に駆けつけた30人ほどの集団は、手水舎で浄めて門をくぐった。
「先祖にあたる平将門は、江戸の皆さんに崇められ、総鎮守としてここで神様として祀られた」
相馬さんは、平将門公がと相馬家の関係や、江戸の総鎮守として神田明神に祀られることになったこと、世の中にはたくさんの将門公の末裔がいて、45代にわたる由緒が明らかになっていることはごくごく珍しいことが解説された。ご先祖様が、日本有数の神社の神様になって、初詣で想像を絶するような数の人たちに拝まれる感覚は、想像もつかないものがある。
これまで何度も長蛇の列に並んで詣でた神田明神。殿に引かれて参拝する神田明神は、神社との距離が少し近づく不思議な感覚を伴って、神様のご利益もいつも以上なのではと期待が膨らむ。
四谷haristaで新年会
移動を挟んで、新年会。会場はおなじみの四谷harista。
Soup Stock Tokyo のレシピ開発を長らく担っている桑折さん(南相馬市原町区出身)が、相馬地方の味を用意してくれた。
今回のイベントには2歳から中学生まで3人のお子さんが参加していて、一番人気のメニューは豆の煮浸し。大人も子どもも先を争うように豆にとりつかれたように口に運ぶ。大きなお皿に山となっていた豆はどんどん減っていき、空っぽになってしまった。
期せずして、運命の再会
交流のなかでは、想像もしていなかった再会のシーンがあった。
昨年7月の相馬野馬追の訪問の際に、子どもが馬に乗せてもらったシーン。在来種の栗毛の馬を牽いていたのは、首都圏からお手伝いに駆けつけた乗馬コミュニティの方だった。それとは知らずに跨がらせてもらった馬丁さんと子どもの再会。最初は気づかず食事をともにしていたところ、どこかで見たことあると会話のきっかけが生まれて、実はあの時ご一緒したことが明らかになった。
参加者からの誘いで足を運んだとのことで、奇妙なご縁が重なって、まるで偶然に親戚に出くわしたかのような会話が繰り広げられた。
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