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滋賀・長浜を旅して感じたこと
こんにちは!
株式会社ヤトラ代表の田代 蒼馬です。
ヤトラは訪日外国人向けツアー・メディアを運営するインバウンド特化の旅行会社です。
昨日まで、滋賀県の長浜に3日間滞在していました。
関西人であれば、JR新快速の終点にもなるので聞き覚えのある地名。
ネット調べると「豊富秀吉が初めて城持ち大名となって開いた城下町、長浜」と出てきます。
「特に仏像がええぞ」
神戸の実家にいる時に、父から勧められたので、特に何も考えずに行ってきました。
旅をしていると、ビビッとくる瞬間がたくさんあります。
素晴らしい絶景を見た時や、今までにない経験をした時。
一言で、「凄い!」と体が芯から震えるような感覚です。
インバウンド事業者としても、旅人としても、国内外を旅することが増えてきたので、自分が感じたこと・ビビッとくる瞬間を記録するために、
旅日記シリーズを定期的に更新していきます。
沢木耕太郎さんの旅小説「深夜特急」では、文章だけなのに「ビビッと」きます。彼の旅の世界に入り込んでしまい、旅欲を刺激されます。自分の記録でありながらも、誰かの旅欲を刺激できればと思っています。
古い建築が残る街並み
神戸から2時間近くJR新快速電車に乗り、長浜駅に到着。
ゲストハウスに腰を下ろし、街の中心地「長浜大手門通り商店街」を散策。
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街の印象は、「小京都」
古い建築物が並び、想像以上に観光客がいることに驚きました。
関西中心からの観光客が多いのだそう。
お土産屋さんは一部に密集して、営業していないお店やテナント募集の物件が多い印象。古くからある電気屋や陶器屋も多く、地元民と観光客が混ざり合ったような街、そんな感情を持ちました。
中心街に、地震が起きたら壊れてしまいそうな家もありました。
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僕は、新しい土地に行くとひたすら歩き回ります。
その土地のことがよくわかるし、単純に新しい物や事に触れたいから。
散歩中この「舎那院」を見た時は、この長浜旅で初めてビビッを感じました。
神社の境内で小さな森を見つけ、その中に突如現れました。
整備されすぎた観光地では見れない、ありのままのお寺の姿を見たような気がしました。こうした偶発的な発見は、いつも旅に特別な価値をもたらしてくれます。
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長浜では、夜空いている飲食店が限られています。
そういったシチュエーションで見つかるのが中華、これはどの地でも普遍的な気がします。
先日行った利尻島や稚内でも、がっつり夜ご飯を食べれる場所は、中華一択でした。
「中華料理って元々は中国から来たんよな」
「なんでこんなに日本人は中華を食べるんだろうか」
そういった日常は当たり前のことに思考を巡らせていました。
現地での出会い
翌朝、ゲストハウス「片原楽家」の共有スペースで長浜出身のオーナーひでさんが街のことを教えてくれました。
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街を散策する中で気になったのが独特な建築でした。
観光地になりそうな建物に、当たり前のように人が住んでいます。
上の写真の建物は、秀吉が食べ物を保存するために建築した「蔵」だそう。
温度調整に適していて、昔は重宝された。現在、宿泊施設としても利用されることが増えている、と言います。
なぜ?と疑問に思ったことを地元の人から教えてもらう。
それによって、街の見え方が変わると思いますし、実際ひでさんから街のことを教えてもらうことで、街の見え方がガラッと変わりました。
知らないことを知った時にビビッとなります。
観音様にまつわるストーリー
自転車を借りて、いくつかの寺社仏閣を巡りましたが、
国宝にも指定されている観音像がとても印象的でした。
2つのお寺に行きましたが、どちらの観音様を見るときも、まずは拝観料を払い、スタッフが扉を開けてくれて観音像を見るというスタイル。
まず、そうやって厳重に守られていることに感銘を受けました。
渡岸寺観音堂にある、国宝指定の十一面観世音菩薩像はまさに「ビビッ」ときました。
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ビビッと来たのは、観音様にまつわるストーリー。
「奈良時代に疫病が流行り、それを鎮めるために造られた。戦火を逃れるために街の人に土に埋められ、今に至るまで当時の姿を保っている」
「右手は人々を救うために長くなっている。一歩歩み出すような形は、当時の人々を救う存在であったことを意味している」
「組み木ではなく、1本の木からできている」
ストーリーを聞くことで、目の前にある観音様の威厳を感じ、人間の力強さのようなものを感じました。美しい観音様の印象が、何層にも重なって心に響くような感覚でしょうか。
30分ほどただ観音様を見ていました。
自然は旅を充実させる要素
「自然に身を置いてリフレッシュする」といいますが、まさに大自然の中に自分を置いた時にビビッとくる感覚を今回の旅でも感じました。
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琵琶湖で夕陽を眺めている時は、ただ自然に集中していました。
「淡水と海水だと波の音は違うんだろうか」
「なんで夕日は沈んだ後赤くなるんだろうか」
波の音を聞きながら、色々と思いを巡らすのが至高の時間だと感じました。
エネルギーが漲ってくる感覚。
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今回はここまで。旅での刺激や感覚・ビビッと来た瞬間を自分なりに記していこうと思います。
旅の事業をやっているので、そうした感覚を記録し、言語化することで活きてくるんじゃないかとも考えています。
田代蒼馬