季節の匂いに懐かしさを感じるのは何故だろう

季節が変わり、その季節の匂いを感じると、とても懐かしい気持ちになる。

僕はこの瞬間が好きだ。

子供の頃、冬は寒いから嫌いだったが、大人になってからは冬の匂いや風の冷たさにエモさを感じて、冬も悪くないと思うようになった。

この現象はなかなか不思議なものに思う。冬の匂いは毎年嗅いでいるし、冬の間は毎日嗅ぐことになる。だが、一度の冬の間に何度もエモい感情になってしまう。年に一度の帰省よりも、強い感情である。

これは何故なのか調べてみたところ、嗅覚とそれ以外の感覚では脳の処理方法に違いがあった。嗅覚以外は視床を通り、大脳皮質に繋がっているが、嗅覚は嗅球を通り、扁桃体と海馬に繋がっている。

これだけ言われても、よく分からんというのが大体の人の感想だろう笑。僕も少し調べたが、視床や大脳皮質に関してはよく分かっていない。ここで重要なのは、扁桃体と海馬であり、この2つは記憶や感情を処理する部位であるということ。

嗅覚はそれ以外の感覚とは異なり、より記憶や感情に関わる部位に繋がっていた。これにより、匂いは他の感覚よりも昔の記憶や感情を呼び起こしてくれる。

僕は季節の匂いによって、特定の記憶が呼び起こされたことは、あまりないが、どこか懐かしい気持ちなることには納得した。

もう少ししたら、春になる。春の匂いでは、いつも以上に記憶を辿ってみても面白いかもしれない。

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