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子どもの人種差別①

 皆さんは差別を経験したことはありますか?誰しもが人生に一度は体験することなのではないでしょうか。友人に仲間外れにされる。話に入れてもらえないなど種類は様々です。では「日本人だから」「アジア人だから」という理由で差別された経験はありますか?私は18年間生きていて人種が理由で差別された経験は一度もありません。まあ”まだそれっぽっちしか生きていない若造が何を言うんだ”と思うかもしれませんが、実際日本にいてそのような差別を受けることはあまりないでしょう。なぜか。それは多くの人が他国と血縁的なルーツがないからです。しかし、他国にルーツがある人たちはどうでしょうか。

 私にはフィリピンと日本のクオーターの友人がいます。彼女はフィリピンの血が四分の三入っているので、私より目鼻立ちがくっきりとしています。日本の中学校に入り、あまり日本語が話せなかったことと、顔が多くの日本人と違うという理由でいじめられたりすることがあったそうです。これは人種差別といえるでしょう。見た目が違うからという理由で差別されることは間違っています。

 また、少し話は変わりますがこんなストーリーもあります。彼女は「大人になって国籍を選べるようになったら、フィリピンじゃなくて日本にするよ!」と話していました。なぜなら日本国籍を取得すれば、ほとんどの国をビザなしで渡航できるからです。つまり、れっきとした日本人になれるという事です。しかし、私が「そういえばYOUは何人なの?」と聞いたところ、フィリピン人だよといったのです。つまり、国籍は日本人をとるけど、気持ちはフィリピン人ということだそうです。

 この友人との出会いを通して私は、○○人という呼び方は矛盾の塊だということに気づきました。でも、このような人種の問題を扱うとき必ず「黒人、白人」というような肌の色、「日本人、韓国人」など国ごとの顔の特徴を表す言葉が会話の中に飛び交います。全員が違う顔、性格を持っているのにな、と思いながら「世界の果ての日本人」や「世界が驚いたニッポン!」というような日本人の定義があいまいなテレビ番組に違和感を持ちながら見ています。人種にまつわる、この区別というよりも差別的な言葉の数々について一緒に考えてください。

 子どもの差別②では、日本の子どもたちの間で人種差別をなくすためにはどうすればいいか、止める方法はあるのか、私なりの考えを述べたいと思います。

✕この問題について考える際、言葉選びには細心の注意を払っておりますが、至らない部分があるかもしれません、ご指摘があればコメントしていただけると幸いです。また①に関して共有したいことなどがあればたくさん書いていただけると嬉しいです。

参照


 

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