3年ぶりに
親友に会った。
彼女とは7歳の頃からの付き合い。
私が小学4年生になるタイミングで転校してからは遠距離親友やってた。
年に2回、長期休みの度に彼女と会っては何時間もずっと語り合っていた。
お互い大学生と専門学生になってからは忙しくて会うタイミングを逃し続けて、気付いたら3年が経っていた。
今年の4月からお互い社会人になる。
きっと今回の休みが彼女とゆっくり会う最後のチャンスになる。
そう思って彼女に連絡をして、会うことになった。
3年ぶりに会う親友。
流石に緊張するだろうなと思っていたのに、会ったら「ねえ、うちらって昨日も会ってたっけ?」って思うくらい居心地が良かったのは自分でもびっくりした。
これまでのこと、これからのこと、沢山話した。
400円のプリクラを何枚も撮ることはなくなって、500円のプリクラをさらっと1枚だけ撮るようになった。
ばいばいしたくないと駄々を捏ねることはなくなって、割とあっさり解散するようになった。
話す内容は学校の愚痴やキュンキュンするような恋バナではなくて、就職先の話や恋人とのありふれた日常の話になった。
帰り際、「良い意味で変わってたし、変わってなかった」と彼女が私に言ってくれた。
3年間の答えを教えてもらった気がした。
ただひとつ、彼女と私が“親友である”それだけは変わらないと確信した。
変わったはずなのに変わらない。
“あの頃”と同じ、そんな時間だった。