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オリジナル香水を作った時のおはなし。

ずいぶん前に、THE FLAVOR DESIGNで作った香水。

今日は、久しぶりにその香りを纏ってみた。

香りが変わってるかな…と正直心配だったけど、未だに良い香りで嬉しかった。


この香水を作った時の私に、思いを馳せてみる…


あの時、私は鎌倉一人旅の最中だったっけ。

その何ヶ月か前に、ちょっとした失恋があった。

その鎌倉旅は、自分の自信を取り戻すために計画したものだったような、そうではなかったような。

…とにかく、自分探しに必死だったような気がする。

そんな中、「自分を表現するものが手元に欲しい」と思った私は、オリジナルの香水を作ることにした。


私が選んだ香りは、ベリー系の甘い香りと、柑橘?のような爽やかな香り。

甘さがありつつ、重たすぎずさっぱりとした香りになるように香りの要素を選んだ気がする。

結果的に、可愛らしさとフレッシュさを兼ね備えた、自分オリジナルの香りが誕生した。

調合するときに店員さんが都度アドバイスをしてくれたおかげで、この香りが想像を超えるほどイメージに合っていて、正直驚いた。


そして、香りに名前をつけてラベルをしてもらえるのだが、私はこの香りに”Delight”という名前をつけた。

「自分を表現するものだから、自分の名前でも良いかな〜」とも思ったけれど。

香りからイメージを膨らませて、自分がこの香りを身に纏った時、どんな言葉が浮かぶか。どんな気分になりたいか。

そんな時にふと思い浮かんだ言葉が”Delight”だった。

喜び。この香りを身に纏った時、私は私に喜んでほしい。

薄いピンク色に染まった香水に、この言葉がピッタリと馴染んでいくような気がした。


これは私の香水。私だけの香り。私の喜びの香り。

形のない「喜び」という感情に、香りという姿を与える。

それってとっても素敵な気がする。


また今度香水作りをするときは、別の感情に香りという姿を与えてみようかな。

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