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何度でも感動できるaiko カブトムシ 〜ドラマー目線〜


noteの更新意欲が戻ってきました!
このまま、下書きを片付けていくぞ、
そしてまたどんどん下書き作るぞ!!!


こんばんは、抹茶かすてらです。
今回は、下書き記事をちゃんと仕上げて公開していこうキャンペーンの第3弾か4弾です!
すごい時間かかってるけど有言実行。

そして、タイトルは変えてしまったのですが、
内容としては、
ドラマーになってから気づいた、ドラムが魅力的な話」です。
初期から書きたかったやつ。

「ドラムの魅力とは」で始めると
うまく熱込められなかったので
1曲を題材に「語ってみた」をやってみました。

さていってみよう!

カブトムシとの出会い【感動①】

aiko カブトムシ
この曲がこの世に広まった当時、
私は確か中学生1年生。

aikoに出会う前は、
SPEEDとか鈴木あみが好きだった。
小学生からJ-popが好きで
家族とも友達ともカラオケ行きまくり、
もうSPEEDという5文字が書いてあるだけで
テンションがあがったり、
SPEEDって書いてあるだけの意味わからんグッズとか買っちゃってたの、
あれなんなんでしょうね。

aikoを知るまで、
「花火」のシングルも、
もちろんデビュー曲の「あした」も
ほとんど認知してなかった。

カブトムシが売れ、テレビやラジオでも
耳にするようになり、
「な、、なんじゃこりゃ....!?」と
射抜かれたような気持ちになったのを覚えてる。
でも、当時は今以上に言語力や表現力に乏しく
何に感動したのかとか、よく覚えない。

だけど一つ言えることは、
aikoというアーティストの曲である
ということだけに注目していたと思う。

歌詞がすごい、
メロディーが独特、
声可愛い、歌上手い。

初めて好きになったシンガーソングライターでしたから。

その後出たアルバム「桜の木の下」を書い、
全シングルも、新しいものは初回限定版を買い、
インディーズ時代CDも公式で買い、
ファンクラブにも入り、ライブにも行き、
出演するテレビは必ずチェックし、MVも見まくったって、
すっかりaikoの沼にハマった。
どこにって、主に歌詞なんだよな、たぶん。
そもそも恋する乙女をカブトムシって表現するなんて衝撃だし。

ほかにも例えば....
「たった今の気持ち丸ごと真空パックにしても
 明日の朝が来たらもっと好きになってる」

「恋ひ明かす」/アルバム「彼女」より

しんくうぱっく???!!!!
なにこの表現力!!!!神!!!!


みたいな。

というわけでaikoの好きな曲、いまでもたくさんあるけど、
やはり、きっかけになった、
原点であるカブトムシは
ランキング殿堂入りである。
いまでも特別な曲。

カブトムシの感動①
歌詞と歌声


音楽を聞かない時期

めっちゃJ-POP詳しい時期はあったが、
おそらく、部活だ勉強だ、
学校生活も充実したりで、
少し興味がうすれてきた。
そして、大学卒業して社会人になって、
さらに、2年目で転職して馬車馬化していたとき、

最新のエンターテイメント情報、
特に音楽についてはほとんど触れず、
売れてるけどよく知らないアーティスト
が増えてきた。

まぁ、webコンテンツ普及により
テレビやラジオをつけない限り
自分が欲しい情報以外あまり入ってこない時代になった。
最新情報は日経新聞で取得するくらい。笑
(営業だったので、朝刊読んでこないとめちゃ怒られた)

sporifyとかも知らなかった(そもそもなかった?)し、
CDTVとかそういうのも全然見なかった。
とにかく仕事だけしてる廃人だった。

aikoもだんだん聞かなくなって、
ファンクラブも退会した。
(というかいつのまにか更新し忘れて切れてて)


無事に(?)、転職したり生活環境かわったりで、
この2〜3年でまた音楽聞くようになったが、

すごく恥ずかしい話、
Official髭男dismのPretenderとか、
あいみょんのマリーゴールドとか
それまで全然しらなかったりで
え、これめっちゃいいと思ったら⚫︎⚫︎年まえの曲なの???!と
驚いたりした。音楽疎子ちやん。



編曲者のすごさを知る【感動②】

仕事ばっかといえど、
好きなテレビ番組はあり、
毎週録画して撮り溜めて余裕があるときに見ていた。

「こころゆさぶれ!先輩ROCK YOU」
という日テレの番組。
人生の先輩にゲスト来てもらって生き方を学ぶ、
みたいなコンセプトだが、
基本的に著名人がゲストで、歌手やダンサー、俳優、
作家、、とかいろんな立場の人がきていて、
私としては
「仕事の流儀」を話してるゲストがとにかくかっこよく思えた。
本気の仕事人って、かっこいい。

そして、本題の
カブトムシの編曲者である、
音楽プロデューサー
島田昌典さまがいらっしゃった回。
編曲者って、存在は知ってたけど
何してる人なのか具体的には理解してなかった。
aikoのファンだったもので、
aikoが「島田さんの魔法にかかったら曲がすごいことに!!!」みたいなことを言っていたことがあり、
島田さまが敏腕編曲者だということも認識はしていた。
いきものがかりとかもだいたい島田さまが編曲してますね。

先輩ROCK YOUでは、
まさにaikoのカブトムシの編曲、
それも前奏について話されていたのだ。

みなさん、思い出してください。
カブトムシの前奏を...
思い出せない人のためにYoutube貼っときますね!!!

ちゃーんちゃららん ちゃーんちゃららん...
と音階が上がっていくパターンがリリースされているのだが、
上から下がってくるパターンも考えていたとのことで、ボツパターンも演奏してくれた。
マニアにとってはたまらない瞬間。
これは、aikoの別曲「あられ」
に似ているので気になる方は聞いてみてください。

全然違う、全然雰囲気違うし、
断然いまのパターンがいい!!!!天才!!
スタジオもそんな反応でした。
そしてちゃんと、コード進行も
メジャーコード(明るい感じ)と
マイナーコード(暗い感じ)を
どう組み合わせるか巧みに考えられていて。
マイナーな音を聞くと、人間は不安な気持ちになる。
そこでメジャーが来ると安心する。
が基本の中、
マイナーがきて、メジャーかと思いきや
またマイナーが続く、というのは
とても心が落ち着かないそう。
つまり、この前奏を聞いて胸がキュンとなるのはこのせいだったのです!!

音楽理論では常識なのだと思いますが、
私はさっぱりだったので
猛烈に感動した。
音楽すげぇ。。。。
それを意図的に組み立てて
聴き手のキュンをあやつる編曲者すげぇ。。
と。たぶん10年くらい前だったと思うけど
すごく覚えてる。

それまで、
という「aikoラベルありの好き」だったカブトムシという曲の見方がかわり、
バックグラウンドの演奏まで聴き惚れるようになった。
1サビ終わり間奏のエレキギターもエモくていいですよね。

カブトムシの感動②
戦略的に練られた演奏、
とくに前奏。
胸キュンサウンド(コード進行)

そして時が経ち....



ドラム演奏をメインで聴くカブトムシ 【感動③】

前章の通り、演奏部分も素敵と気づいたので、
ドラム始める前から、
カブトムシの曲の中でドラムを意識する部分はあった。
たとえば、印象的な部分として....

・イントロのピアノから歌い出しまでの間
・サビ直前

ここは、ほぼドラムしか聞こえないところ、
かつフロアタムという
比較的低いサウンドが入っているので、
言われてみれば、あぁと思う人も多いのでは。


そして、
正真正銘ドラマーとなった抹茶かすてらは、
「叩いてみたい曲ありますか?」と
たぶん初回のレッスン終わりに先生に聞かれて、
好きだったというのもあるし、
前述のとおり印象的なところも気になっていたのでリクエスト。
そしてレッスンで習う前から
自分でドラムに注目して聞くようになる。
楽譜を見て、聴き比べてみて、
カブトムシはドラムでどう演奏しているのか。

......これは....
これは......②と同じくらい、
いやそれ以上かもしれない、感動があった。
震えるぅ....!!

カブトムシが発売されて
約25年。
とにかく聴いたしとにかく歌った。
小さいコミュニティの中だったら、
私がこの歌1番歌い込んでる!!!!と言い切れる。

なんならピアノピース買って
キーボードで弾き語りとかもしてた。

なのに、、
改めてドラムに注目して聴いたら、
初めて聴いたの?ってくらい、感動した。

この曲はバラードだし、
シンバルをジャジャーンとキメるような曲ではない。
曲調で言ったら、
どちらかといえば地味な曲なのかもしれない。

だけど、よくよく聴いてみたら、
決して単調などではなく、非常に繊細。

ボーカルだけ追ってたら
「ここは同じメロディーだし
1番と2番は同じ演奏でしょ。」
と普通は思う箇所だろうが、
全然同じ演奏にならない。。

なんという、こだわり...!!!!!!!

4ヶ月前くらいなのですが、
その感動を残しておきたかったので撮った
自分の演奏動画を
youtubeのショートにあげました。

※先に断りをいれておきますが....
ドラム始めて1年にも満たない下手くそドラマーなのと、
古いスマホで撮ってるから音も割れてるし
なんなら映像と音がズレてるし
今見ても、うわっ...て感じなのですが、
でも何が違うかは、ちょっとだけ伝わるはず。
伝わって欲しい。
拙い演奏でお聞き苦しいと思いますがショート動画貼ります。
ぜひ聞いてみてください。


サビ①

サビ②


聴き比べて欲しいポイント3点
(分かりやすいところ)

  1. サビ前のフィルイン
    ①は「ドドッドドン」
    ②は「タタッタトン」

  2. 8ビート(基本リズム)
    「ドッタンドドタン」
    これに、ちっちゃくスネアを叩く音や、ロール(ダラララ…)が入ったり入ってなかったり。
    例えば、②の動画でいうと
    「少し癖のある〜」の部分と、
    「琥珀の弓張月ぃ〜」は明らかに違う。

  3. 「生涯〜忘れる〜」の直前のフィルイン
    ①は「ドッタン、ダカドコン」
    ②は「タッカタカン、ドコッド」

明らかに違いません??


なんなのこれ。
いやほんとは1番感動したところは他にあり
上記3つとは別なんですが、
わかりにくいというか伝わりにくそうなので...
今回は触れずにおいておきます。

いやー、でもほんとにすごい。
まさに、神は細部に宿るとはこのこと。

誰が気づきますか、と。

ドラマーは気づくかもしれない。
この曲をバンドで演奏する人もわかるでしょう。

でもおそらく、
カブトムシを聞いている人間の半数は
この違いに気づかない。

私は20年以上気づかなかった。

カブトムシの感動③
気をつけて聞かないと分からない違いを
あえて、意図的にやる。
職人のこだわり。

こういうドラムは誰が考えているんだろう?
と答えは分からないのだが、
おそらくこの音源のドラムをたたいている人が
細かいアレンジとかは考えているんじゃないかと思う。

ちなみに、カブトムシのドラマーは
松永俊弥さんというお方のようでした。
実はaikoのドラマーとしては
佐野康夫さんという方がとても有名で
確かにすんごいドラム。
カブトムシ以外も演奏できるようになって
ここで紹介できるようになりたいと思ってます!



そしてこの「カブトムシ」は、
前々から挙げている
私の実現したいことの1つ、
ドラムボーカル曲の第一弾としたいと考えている。
もうすぐドラム初めて1周年なので
来月中には撮影してアップしたいなと
ひっそりと考えてるが...
遅くとも年内には!




というわけで、
カブトムシという名曲が名曲である所以を
何年もかけて感動しながら腑に落ちた、
というお話でした。


抹茶かすてら





おまけ: あとがき

わたし、やたらと「感動」という言葉を使ってしまいましたが、
この秋アニメ放送が始まった「チ。地球の運動について」に度肝を抜かれまして。
アニメ1〜3話を見た方はピンとくるでしょうが
「感動」って素晴らしいと思って
感動スイッチがめちゃめちゃ入ってます。

感動できることは本当になによりすばらしいし、
感動したことを感動した!と大声で言えることはとても幸せなことなんだと。


ドラマーのnoteなので
ドラムに絡んだ話じゃないと記事までにはしませんが、
とにかく私はこの「チ。」のおかげで
とても、生きてる実感があります。

ありがとう、チ。
ラファウくん(登場人物の少年)


それではごきげんよう。




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