天才か偶然か
2月20日(晴)
「ひとりでやっていたらアブナイひとに見えるけれど、子どもと一緒なら微笑ましく見られるという不思議」のひとつが、歩きながら歌うことだと思う。
イヤホンで没入して、自分の声の音量が分からなくなっているが故の熱唱ほど、恥ずかしいものはない(私もきっとやったことがある)。でも子どもと一緒なら「じょうずね〜」とか「いいお歌ね〜」といった具合に、平和な時間になる。
で、例に漏れず、私とムスメも、保育園を出てから家に辿り着くまでの間、お喋りをしたり月や星を探したり、歌ったりしている。
その歌は数曲のうちのどれかで、今日はカントリーロードだった(他のレパートリーは例えば、じいじの影響を受けて覚えた「夜空のムコウ」だったりする)。
Country roads, come take me home
To the place I belong
West Virginia, Mountain Mama
Take me home, country roads
ちなみにこのサビの部分を初めてムスメの前で歌ったのは、半年くらい前のことだったと思う。「なんておうた?」と聞くので「カントリーロードっていう歌だよ」と答えたのだが、その返事がなんと「おうちにかえりたいのかなぁ」だった。
英語の歌詞で意味は分かっていないだろうし、明るめの曲調なのに、なんだか郷愁を受け取っているようで驚いたことが蘇った。
そこで「カントリーロードをお家にかえりたい歌って言ったこと覚えてる?」と聞くと「もちろん!」とのこと。「なんでそう思ったの?」と改めて聞くとなんと、「そのとき、おうちにかえりたかったんだー」とのこと。
この劇的に良い答えは、偶然の産物だったようだ。