KCLの進級について調べてみた

こんにちは、なつきです。

今回はKing's College London(KCL)の進級について調べてみました。
新たな発見では御座いません。
あと長いのでお暇な方だけ。

留年=退学!?

英国の学校には、日本で言うところの留年という制度はありません。

イギリスの大学では留年できますか?
イギリスの大学では留年という制度はないので、3年間40点以上を継続すれば卒業はできますが、大体の学生は上から2番目のツーワン以上の成績を狙っています。

https://www.sma-world.com/media/uk-eduation-system/

さらに年間で取得する単位数は10単位程度なので、上期中に二単位落とすと退学になることもあります。

https://www.iae-ryugaku.net/column/uk-experience-4/

といったように、日本の大学ですと、単位が足りないなら留年かぁとなるわけですが、イギリスの大学では年次の必須単位であったり、年間取得単位数が足りていない場合は退学になることもあるようです。
ここが「海外の大学は入るのは簡単だが出るのが大変」といわれる理由の一つでしょうか。

とはいえ「必須落としてるね、はい退学」「単位足りないね、はい退学」といった血も涙もない制度というわけではありません。

progression status

KCLのStudent recordという学生向けの成績記録ウェブサービス上では、学生の進級状態を把握することができるようです。
そのステータスがprogression statusです。
KCLのStudent Services OnlineページでMy progression status is ‘ほにゃにゃら (**)’, what does this mean?という質問でそれぞれのステータスがどのような状態を表しているか説明があります。

以下、Google翻訳に手伝ってもらいながら紹介をしていきたいと思います。
なお、理解しきれなかった内容も多々ありますので、正確な情報は原文ページを参照願います。

Progressed(A*):進級したよ!

”A”は進級出来たことを示すステータスのようです。

Progressed (A1)

その年に受講した講義全てで単位が認定された。大変よくできました

Progressed (A2)

必修は単位認定、単位数も満たしてるけど、再試験が残っている状態。

Progressed (A3)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でも1つ以上の単位を落とした。よくできました

Progressed (A6)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。選択科目の単位認定結果待ち。
※たぶんA6からA1~A3に変わるのだと思われます。

Progressed (AA)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。ただし選択科目の再試験での単位取得できなかったし、もう取得できる単位はこれ以上は無いよ。

Progressed (AB)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。選択科目の再試験が残った状態だよ。

Progressed (AE)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でも今年受講した講義全部は合格してないよ。でも補償された単位として認めてあげるよ(予想:仮に取得した単位として?)
補償された単位

Progressed (AG)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でも今年受講した講義全部は合格してないよ。再試験も受けられるよ。受けなくても保証された単位として認めてあげるよ。

Progressed (AH)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でも年の単位数が足りてないよ(必修の単位数は満たしてて、年間必要単位数が足りない状態?)卒業までに単位数稼いでね。

Progressed (AI)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でもまだ採点終わってない?講義があるよ。

Progressed (AJ)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。でもまだ試験自体受けてない講義があるよ。

Progressed (AK)

単位数は足りてるが、必修が合格してないよ。再試験で合格できるよう頑張ってね。

Progressed (AL)

単位数が足りてないよ、次の試験期間に試験を受けてね。卒業までに単位数稼いでね。
※AHの亜種?

Progressed (AM)

必修を落としたけど、エラいさんの忖度で進級させてもらえたよ。次の試験期間で合格してね。

Progressed (AN)

初回試験で30単位分落としてるよ、the 3-year version of your programme(??)に移行するよ。どういう制度かちょっと不明です。

Progressed (AQ)

必修は単位認定、単位数も満たしてる。他の講義で何かが足りないよ。
※何が足りていないかはいまいち不明。

Progressed (AS)

進級したけど評価ボイコットされてまだ評価されてないんよ…すまん…すまん…

Progressed (AZ)

偉い人が有無を言わさず進級させたらしいですよ、ええ。

Cannot Progress(B*):進級できない…

成績理由で進級が出来ない状態のようです。

Cannot Progress (B1)

必須単位足りてないよ、再評価(再試験)で合格してね。
がんばれ💛がんばれ💛💛

Progressed (B2)

あれ?Bだけど進級させてる??
ただし、暫定的なので次の試験期間で合格しろよ?絶対だぞ?

Cannot Progress (B3)

単純に単位足りてないよ。基本Out of College(落第?)にしとくよ。
希望するなら試験とか受けてみるのもいいと思うよ。崖っぷち?

Cannot Progress (BC)

必修落としてる!再評価(再試験)で合格してよね。

Cannot Progress (BD)

単位足りてない!再評価(再試験)次第だよ。
※B1との違いは必修か否か?

Cannot Progress (BF)

B3と全く同じ。このステータス、いらないですね

Cannot Progress (BG)

30点以下で必修科目も落としてるよ。次の試験期間で合格してね。できたらね。

On Hold(H) 、Pending(X):未評価!

成績以外の理由で評価が止まっている状態のようです。
学生理由ではなく、大学側理由での評価待ち状態と思われます。

On Hold (H1)

単位は足りないけど、まだちょっと待ってろ。採点結果を受け取ってない。

Pending (X1)

評価委員会規制の一時停止の結果についてまだ決定を下していないため、次の年の学習に進むことができるかどうかはまだ確認できません。結果が分かり次第、結果を更新してお知らせします。

Pending (X2)

あなたの評価の一部についてはまだ調査が行われているため、次の学年に進学できるかどうかはまだ確認できません。調査結果が判明次第、結果を更新してお知らせします。

卒業に関わるステータス

ちなみにこれらは進級に関わるステータスで、卒業に関わるステータスは(N*)となっているようです。
この記事では割愛させて頂きます。

ちょっと考察

似たような条件でProgress/Cannot Progressがあるのは、Semester 1、Semester2時点のステータスの可能性もありますね。また、最終的には評価する側の匙加減というのもありそうです。
どちらにせよ、在籍中は勉強しないことにはどうしようもありません。

学則

昨年度AY22/23のものですが、KCLのアカデミックレギュレーション、いわゆる学則です。
https://www.kcl.ac.uk/campuslife/acservices/academic-regulations/assets-22-23/kcl-academic-regulations-2022-23.pdf
退学については以下の通り書いています。

8.3. 学生の登録は、次のいずれかの理由を含め、十分な学業の進歩が得られない場合に終了される場合があります。
a. プログラム要件を満たすことができない。
b. 出席率の低さを含む勤勉さの欠如。
c. 能力または適性の欠如。
d. 大学からの連絡や指示に対して継続的に応答しないこと。
e. その他の学術上の正当な目的のため

https://www.kcl.ac.uk/campuslife/acservices/academic-regulations/assets-22-23/kcl-academic-regulations-2022-23.pdf

どちらにせよ、在籍中は勉強しないことにはどうしようもありません。(2回目)

まとめ

  • 休学しない限り、留年は無い。進級できない=退学。

  • 単位が足りなくても、多少は大目に見てくれて進級はできるっぽい。翌年以降大変そう。

  • でもあまりに怠けている、勉強についていけないと判断されたら退学になるかも。

なお、記事作成の一環で色々な方の留学体験記の記事を読ませて頂きましたが、皆さん異国の地で勉強についていくための必死の努力をしながらも、大変充実した生活を送っていた様子が伺えました。
片手間で出来るようなことではなく、全力でやっているからこそ、みなさんキラキラ輝いて素敵だと思いましたね。

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