究極の撹乱術『無限マイナステンポ』
はじめに
※この記事を読む際はアニメ『ハイキュー!!to the top』の25話までを視聴している、もしくはマンガ『ハイキュー!!』の該当部分を読了していることを強く推奨します。
また、筆者が執筆開始時にアニメ勢だった都合で一部キャラは実力に関係なく登場しないことになります。
『劇場版 ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』を見る前でも楽しめると思いますが、それはそれとしてゴミ捨て場の決戦は観ればボロボロ泣けるので観てほしい。
筆者の自己紹介
はじめての方ははじめまして。そうでない方もこんにちは。ソロモソと申します。
Twitterでは『蛍と月に焼かれしソロモソ』(@Rose328_akai)という名前で活動しています。
なんかもうタイトルで察した方も多いかと思われますが、初めてのnote執筆に名台詞とかじゃなくて与太から始まるドリームチームの話を選ぶ感じの男です。個人的な持論ですが、名台詞はパッションだけど与太はある程度ロジックなので与太の方が文章として書きやすい気がする。
今年の筆者はTwitterで『呪術廻戦の貫牛にいろいろ混ぜて最強の貫牛作ろうぜ!』とか『実は呪術廻戦のテーマソングってLove so sweetだったんじゃねぇか……?』とか言っていたのですが、ついにそういう筆者の与太マインドがハイキューに飛び火した形になりますね。
なお、氏名に蛍と月を含んだキャラがハイキューにいるのは偶然です。
テーマ
この記事の題材は、私がアニメ『ハイキュー!! to the top』の烏野高校VS稲荷崎高校を鑑賞している際に思いついた『日向と影山と宮兄弟を同じチームに入れればどこからでもマイナステンポの速攻ができるチームになるんじゃね!?』という妄想が土台となっております。
筆者の妄想から始まり、FFの方々とも出し合った結果、最高に面白いドリームチームが爆誕したのでこのnoteを書くに至りました。
アニメ勢でも楽しめるはずですので、視聴媒体に関係なくドリームチームを考えるのが好きな方には読んでいただけたら幸いです。
マイナステンポとその使い手
この項目は、今回のドリームチームの中核を担う攻撃『マイナステンポ』とその使い手について改めて振り返るものです。
マイナステンポ
ハイキューの、というかバレーボールの最速のアタックです。最速の攻撃って表現すると脳内の何者かが『ドシャットは最速の攻撃に入りませんか?』って脳内に語りかけてくるので『最速のアタック』と表現しておきます。
ご存知の通り、アタックには『テンポ』というものがあり、通常の選手は『3rdテンポ』、『2ndテンポ』、『1stテンポ』のいずれかのテンポでアタックしています。3rdテンポはトスを上げてから、2ndテンポはトスとほぼ同時に、1stテンポはトスより先に助走を始めるというものですね。1stは速攻とも言います。
そして、この記事を書くきっかけであり、作中でも使用者が限られるマイナステンポはトスを上げる時点でスパイカーが最高到達点に達している形ですね。
日向と影山
よく『変人速攻』とか『神業速攻』とか言われてる方のコンビ。作中で初めてマイナステンポの速攻を用いたコンビです。
最初は影山が速球でトスをして目を閉じたまま全速力で跳び、スパイクする日向に合わせるというものでした。会ってすぐの相手にドンピシャでトスを上げられる影山、末恐ろしいです。
後にトスに回転をかけることでトスの最高到達点が日向の最高打点になるようにアップデートされ、ネット上の駆け引きをできるようになりました。ウシロマイナスやフェイントができるようになったのはかなり大きいですね。
宮兄弟と比較すると、努力と経験のおかげで精度が高い一方で影山→日向の一方通行となっています。
宮侑と宮治
烏野戦にて、まさかの試合中に日向と影山のマイナステンポを模倣してしまったコンビ。
試合中にミスをすることもありましたが、そもそもその場で何度も成功させていたこと自体が宮兄弟のレベルの高さを示しています。
変人コンビとの最大の差はどちらもトスができるという点ですね。セッターの侑がレシーブをしたとしても治がトスをすればマイナステンポが撃てます。日向と影山は影山がレシーブをした時点でマイナステンポの可能性が消えてしまうので、他の条件が揃えばこちらの方が対策が難しそうです。
影山と違って相手が双子の兄弟ですが、侑自体がハイレベルなセッターなので他のメンバーともマイナステンポできるようになりうると思います。
というか侑は日向と組んだら十中八九『やる』
今回のコンセプト
長くなってしまいましたが、ようやく一番やりたいことの話になります。
筆者が興味を持ったのは『四人でマイナステンポの速攻を打ちまくる』という戦法を軸にしたチームです。
上述の日向翔陽、影山飛雄、宮侑、宮治の四人を同時にスタメンとして起用することで『セッターがレシーブするとマイナステンポが打ちづらくなる』という懸念点を払拭できます。それと同時にマイナステンポを多彩な組み合わせで打つことができるようになります。
残念ながら、烏野でのマイナステンポは日向と影山のみの技なのでシンクロ攻撃に用いることができません。下手をすれば敵ブロッカーが考慮すべき選択肢が減る羽目になってしまいます。しかし、だからといって持ち味を極めることを止めるのは勿体ないようにも思えるのです。
マイナステンポの長所である速さと撹乱効果。
これらを最大限まで活かすために、筆者が思いついたのはなんだったのか。
ここまで読んでくださった方であれば、きっとわかるはずです。
そう、
『じゃあマイナステンポでシンクロ攻撃しようぜ!』
ってことです。
チーム『無限マイナステンポ』(仮)
というわけで、『四人のマイナステンポを軸にしたドリームチームを考案したい!』という思いとFFの方々との自由で楽しい話し合いを経てドリームチームが爆誕しました。
少なくとも攻撃面においては最強と言っても過言じゃないんじゃないかなと思います。
スターティングメンバー
上側を前衛、下側を後衛とします。
影山、日向、宮治
木兎、角名、宮侑(サーバー)
リベロ 夜久
ベンチメンバー
天童、研磨、赤葦、北、(ピンサー)
余談ですが、ベンチの人選はFFの方々の影響が大きいです。なんならリベロもそうです。
採用意図
スタメン編
日向、影山、宮侑、宮治
言うまでもなくこのドリームチームのコンセプトです。マイナステンポを打てる四人である以上、外すわけにはいきません。
この四人がいくつものパターンのマイナステンポ、あわよくばマイナステンポのシンクロ攻撃を繰り出し、対処不可能の猛攻を生み出してくれるはずです。セッター二人は作中有数のビッグサーバーでもあるのでサーブでの得点力にも期待できます。
セッターが二人いる都合で位置的には『オポジット影山』とかいう贅沢すぎる人選になっていますが、影山はトス以外もできるので問題ないでしょう!多分!!
木兎光太郎
エースとなるWSです。確かにこのチームの核はマイナステンポですが、マイナステンポ抜きでも得点力があるスパイカーがいることで警戒対象が増えます。それと同時に万が一マイナステンポが可能なトスができなかったとしても決めてくれるような人材がいるのは大切です。
角名倫太郎
後衛スタートのMBです。彼も得点力が高いので起用しました。
頑丈な体幹による後出しのコース打ち分けを得意としているため、狙いが読みづらいです。彼もまた相手を撹乱するのに一役買ってくれると思います。
夜久衛輔
リベロです。シンプルにリベロとしての能力を重視した採用結果です。
他六人が攻撃に全振りしたスタメンである以上、彼の守備力がチームの勝敗に直結すると言っても過言ではない……かもしれません。余談ですが、彼はSimejiで一発でフルネームが出ませんでした。信じられない。追伸
下の名前を読み間違えてました。
そりゃ出ねぇよボゲェ。
ベンチ編
天童覚
ゲスブロック枠です。ゲスいって話ではないです。
スタメンがあまりにも攻撃全振りなのでベンチに誰か防御向きな人がいないと怖いよねって感じの採用ですね。
夜久さんとの組み合わせでかなりのレベルになると思います。
孤爪研磨
頭脳担当です。三人目のセッターなのであんまりフィールドには立たなさそう。
その代わりに体力を温存した状態で完璧に相手を観察してくれます。これなら脳がいつも以上に冴え渡る……はず!
あと筆者は梶裕貴さんが本当に大好きなのでそういう意味でも採用するメリットが大きい。ハイキュー見始めた理由の半分くらいは彼です。
赤葦京治
頭脳担当その2と木兎のテンションコントロールが主な仕事になると思います。研磨と彼はポジションどうこうというより人物採用なのでセッター四人とかいう謎チームになっても代えようがないんだよな……。
余談ですが、筆者はしばらく彼の苗字を『高橋』と聞き間違えていました。ごめんなさい。
北信介
安定感をもたらしてくれる枠として採用です。
アニメでも言及されていた『絶望の継続』という観点を考慮すると、無限マイナステンポという絶望を少しでも長く継続させるという意味でピッタリの人選だと思います。
(ピンサー)
ピンチサーバー入れたいよなと思いつつ誰を入れるかちょっと迷ってる感じです。ワンチャン『ピンサー及川』とかいうド級の贅沢、ド贅沢になるかも。
基本戦術
とにかく怒涛のマイナステンポと不意の打ち分けスパイカーズを上手く使ってひたすら攻撃していくチームです。
とりあえず侑がトスを上げると仮定すると、治とのマイナステンポ、日向とのマイナステンポ、影山とのマイナステンポ(!?)、打ち分け可能な木兎、後出し打ち分けが可能な角名、ツーアタックといった選択肢が生まれます。特に治と日向が同時にジャンプすればマイナステンポのみでブロックを分散させることができることになります。マイナステンポのシンクロにより、それぞれのマイナステンポが囮にも最速アタックにもなる撹乱性がこのチームの最大の魅力です。
更なる飛躍
実は筆者はこの記事を書いた後にアニメ化されていない範囲の単行本を購入し、単行本勢へのクラスチェンジを遂げました。
ゴミ捨て場の決戦の決着は単行本では37巻冒頭に位置しており、その次に木兎率いる(?)梟谷VS狢坂の試合が展開されるのですが、その試合の中でマイナステンポに革命をもたらす逸材を発見してしまったのです。筆者が感動のあまり打ち震えてからマイナステンポに勧誘する猗窩座みたいになってしまったパワフルでテクニカルな逸材を、ぜひとも単行本を直接読んで確かめてみてほしいです。もはや私が自己破産してでもこの記事を読んでくださったアニメ勢の方全員に37巻を買ってあげたいとすら思っています。
というわけで、そのマイナステンポに革命をもたらす逸材に少しでも興味がある方はぜひとも単行本を買ってください。少しも興味が湧かない方も試合とキャラの深掘り自体が面白いのでハイキューを気に入ってるならぜひとも読んでみてください。
買った方に後悔はさせません。絶対に。
まとめて買いたい方はこちら↓
おわりに
与太から始まった超攻撃型チーム『無限マイナステンポ』(仮)のクオリティは個人的には大満足でした。
ただ、上述の逸材を発見することができたことからこのチームにはまだまだ発展の余地が残されていることが明らかになりました。
この記事を読んでくださった方々に少しでも楽しんでいただけたのであれば幸いです。
そして、この記事を楽しんでくださったアニメ勢の方はぜひとも単行本を、既に単行本もしくは本誌で最終回まで閲覧した方は筆者が単行本を読んだうえで現在執筆中の記事『与太之速攻 無限マイナステンポ・改』(仮)を楽しんでいただけたらと思っております。単行本範囲を踏まえた改訂版も、この記事で提唱した無限マイナステンポに魅力を感じた方を更に楽しませる記事を目指して頑張ります。