与太之速攻『無限マイナステンポ・改』
はじめに
本記事は漫画『ハイキュー!!』単行本42巻までのネタバレを含みます。逆にそれ以降は全力で伏せます。
アニメ勢の方は単行本のネタバレを避けるためにも以下のリンクから単行本を購入するかブラウザバックすることを推奨いたします。
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また、この記事はアニメ勢だった頃に書いた記事をアップデートしたものなので前作を読んでからの方が楽しめるかと思われます。
逆に前作を読んでくださっている方はチーム紹介より前の部分は読み飛ばしても大丈夫です。
筆者の自己紹介
はじめての方ははじめまして。そうでない方もこんにちは。マイナステンポが絡むと様子がおかしくなる男、ソロモソと申します。Twitterでは『蛍と月に焼かれしソロモソ』(@Rose328_akai)という名前で活動しています。
持論ですが、感想はパッション、与太はロジック。後者の方が書きやすい。
今年の筆者はTwitterで『呪術廻戦の貫牛にいろいろ混ぜて最強の貫牛作ろうぜ!』とか『実は呪術廻戦のテーマソングってLove so sweetだったんじゃねぇか……?』とか言っていたヨタヨタの実の与太人間だったわけですが、ついにそういう筆者の与太マインドがハイキューに飛び火した形になりますね。というかこれは二作目なので悪化してるまでありますね。
ちなみに三作目もあります。お楽しみに。
なお、氏名に蛍と月を含んだキャラがハイキューにいるのは偶然です。スターレイルと学マスに熱が入ってた頃に変な通り名をつけたらハイキューと衝突事故を起こした感じですね。
テーマ
この記事の題材は、私がアニメ『ハイキュー!! to the top』の烏野高校VS稲荷崎高校を鑑賞している際に思いついた『日向と影山と宮兄弟を同じチームに入れればどこからでもマイナステンポの速攻ができるチームになるんじゃね!?』という妄想が土台となっております。前作はアニメ勢向けだったのですが、単行本範囲でマイナステンポ界隈を激震させ、無限マイナステンポの伸び代を引き上げる逸材が現れてしまったので続きを書かざるを得ませんでした。
というわけで単行本を読んでることが前提になっておりますが、楽しんでいただけたら幸いです。
マイナステンポとその使い手
この項目は、今回のドリームチームの中核を担う攻撃『マイナステンポ』とその使い手について改めて振り返るものです。
前作を見た方は内容同じなのでスルーで大丈夫です。
マイナステンポ
ハイキューの、というかバレーボールの最速のアタックです。最速の攻撃って表現すると脳内の何者かが『ドシャットは最速の攻撃に入りませんか?』って脳内に語りかけてくるので『最速のアタック』と表現しておきます。
ご存知の通り、アタックには『テンポ』というものがあり、通常の選手は『3rdテンポ』、『2ndテンポ』、『1stテンポ』のいずれかのテンポでアタックしています。3rdテンポはトスを上げてから、2ndテンポはトスとほぼ同時に、1stテンポはトスより先に助走を始めるというものですね。1stは速攻とも言います。
そして、この記事を書くきっかけであり、作中でも使用者が限られるマイナステンポはトスを上げる時点でスパイカーが最高到達点に達している形ですね。
日向と影山
よく『変人速攻』とか『神業速攻』とか言われてる方のコンビ。作中で初めてマイナステンポの速攻を用いたコンビです。
最初は影山が速球でトスをして目を閉じたまま全速力で跳び、スパイクする日向に合わせるというものでした。会ってすぐの相手にドンピシャでトスを上げられる影山、末恐ろしいです。後にトスに回転をかけることでトスの最高到達点が日向の最高打点になるようにアップデートされ、ネット上の駆け引きをできるようになりました。ウシロマイナスやフェイントができるようになったのはかなり大きいですね。
宮兄弟と比較すると、努力と経験のおかげで精度が高い一方で影山→日向の一方通行となっています。
宮侑と宮治
烏野戦にて、まさかの試合中に日向と影山のマイナステンポを模倣してしまったコンビ。試合中にミスをすることもありましたが、そもそもその場で何度も成功させていたこと自体が宮兄弟のレベルの高さを示しています。
変人コンビとの最大の差はどちらもトスができるという点ですね。セッターの侑がレシーブをしたとしても治がトスをすればマイナステンポが撃てます。日向と影山は影山がレシーブをした時点でマイナステンポの可能性が消えてしまうので、他の条件が揃えばこちらの方が対策が難しそうです。
影山と違って相手が双子の兄弟ですが、侑自体がハイレベルなセッターなので他のメンバーともマイナステンポできるようになりうると思います。というか侑は日向と組んだら十中八九『やる』
今回のコンセプト
長くなってしまいましたが、ようやく一番やりたいことの話になります。筆者が興味を持ったのは『上述の四人でマイナステンポの速攻を打ちまくる』という戦法を軸にしたチームです。上述の日向翔陽、影山飛雄、宮侑、宮治の四人を同時にスタメンとして起用することで『セッターがレシーブするとマイナステンポが打ちづらくなる』という懸念点を払拭できます。それと同時にマイナステンポを多彩な組み合わせで打つことができるようになります。残念ながら、烏野でのマイナステンポは日向と影山のみの技なのでシンクロ攻撃に用いることができません。下手をすれば敵ブロッカーが考慮すべき選択肢が減る羽目になってしまいます。しかし、だからといって持ち味を極めることを止めるのは勿体ないようにも思えるのです。
マイナステンポの長所である速さと撹乱効果。これらを最大限まで活かすために、筆者が思いついたのはなんだったのか。ここまで読んでくださった方であれば、きっとわかるはずです。
そう、
『じゃあマイナステンポ打てるパターンを増やそうぜ!』
ってことです。紛れることで失速してしまうくらいなら全員を早くしてしまえ!って感じのチームです。
チーム『無限マイナステンポ・改』(仮)
というわけで、『四人のマイナステンポを軸にしたドリームチームを考案したい!』という思いとFFの方々との自由で楽しい話し合いを経てドリームチームが爆誕しました。アニメ範囲外(執筆時点)でチームに最高に噛み合う逸材が発掘されたのも相まって、少なくとも攻撃面においては最強と言っても過言じゃないんじゃないかなと思います。
スターティングメンバー
影山 日向 宮治
桐生 角名 宮侑
リベロ 夜久
ベンチメンバー
黒尾、木兎、赤葦、孤爪、星海
余談ですが、ベンチの人選はFFの方々の影響が大きいです。なんならリベロもそうです。
採用意図
スタメン編
日向翔陽、影山飛雄、宮侑、宮治
言うまでもなくこのドリームチームのコンセプトを体現している四人組です。作中で実際にマイナステンポを披露しているのがこの四人である以上、外すわけにはいきません。
この四人が暴れ回ることで普通の攻撃はもちろんいくつものパターンのマイナステンポ、あわよくばマイナステンポのシンクロ攻撃を繰り出し、対処不可能の猛攻を生み出してくれるはずです。セッター二人は作中有数のビッグサーバーでもあるのでサーブでの得点力にも期待できます。
セッターが二人いる都合で位置的には『オポジット影山』とかいう贅沢すぎる人選になっていますが、影山はトス以外もできるので問題ないでしょう!
多分!!
桐生八
このチームのエースとなるWSです。今はOHって呼ぶらしいけど、作中でまだWSだったのと『翔べ!!』って感じで語感がカッコイイのでこの記事ではWSで無理やり通す。という余談はさっさと終わらせましょう。彼をPRするためにこの記事を書き出したんだよ私は。
以前の記事では打ち分けによる攻撃パターンの複雑化を目指して木兎を採用していましたが、このチームの真のエースには彼が相応しいと感じさせられました。と言うより、この記事は彼のポテンシャルを布教するために執筆されたと言っても過言ではありません。読者の皆様がこの記事を読み終わった頃には彼とマイナステンポの高すぎる親和性に歓喜の涙を流しているはずです。
とりあえず思い返してみてほしい。彼の武器はなんだったのか。そう、恵まれたフィジカルとどんな球でもスパイクしてみせる器用さです。
もう一度思い返してみてほしい。彼が試合で魅せてくれた行動を。フィジカルと器用さを持ち合わせる彼が披露したのは、一歩助走スパイク。恵まれたフィジカルにより通常より助走が短い状態でなお成立する強打です。
助走が短いとどうなりますか?そう、通常より短い時間でスパイクの姿勢に入れます。
短時間でスパイクの姿勢に入れるとどうなりますか?そう、通常より素早くスパイクを打てるようになります。
通常より素早くスパイクを打てるようになるというのはどういうことか?そう、彼がマイナステンポの強打を打ち込める可能性を示唆しています。とくれば彼はすぐにでもマイナステンポを打てるようになると言っても過言ではない。ギリどころか余裕で過言ではない。なんか日本語おかしいなコイツ。
まあ彼が前衛にいるときであれば多分ブロックに入るでしょう。ワンタッチできれば、その後レシーブがしやすくなります。レシーブが繋がればセッターがトスをすることになりますが、この時点で通常の選手であればマイナステンポをする余裕はなさそうです。
彼は違います。
作中で一歩助走という離れ業と『悪球打ちの桐生』と称された器用さを見せている彼であれば可能なはずです。
一歩助走のマイナステンポが可能なはずなんです。
というわけでこのチームのエースは彼です。
マイナステンポの未来に乾杯。残念ながらみんな十代。
角名倫太郎
後衛スタートのMBです。前回同様、MBながら得点力が高いので起用しました。
頑丈な体幹による後出しのコース打ち分けを得意としているため、狙いが読みづらいです。彼もまた相手を撹乱するのに一役買ってくれると思います。唯一気になるのは彼の場合は多分マイナステンポができないことですかね。
……ちょっとくらいズレても鬼体幹で合わせてくれたりしませんか……?それができるのはお前だけなんだ、頼む。
夜久衛輔
シンプルにレシーブが上手いリベロとしての採用です。最初に思い浮かんだのは西谷だったんですが、我の強そうなダブルセッターを無理やり通してるこのチームで更にトスできる人を増やす必要があるかというと疑問で、レシーブに専念するなら夜久さんの方がいいのでは……?と思ったので夜久さん。
ベンチ編
黒尾鉄朗
MBの交代枠です。MBは激戦区なので悩みますが、今回はツッキーの師匠もやってる彼を採用。ブロックでなんとかワンチするかコースを狭めてもらい、夜久さんが取りやすいボールにしてくれることに期待しています。
木兎光太郎
WSの交代枠兼元祖無限マイナステンポのエースです。鬼クロスとかストレートとかの打ち分け力があるのが彼なので採用に至りました。
あと、彼は好奇心旺盛というか作中で真似できるか赤葦に聞いてたくらいなので無限マイナステンポに突っ込んだらマイナステンポ鬼クロスを披露してくれるはず!なおクロスの打ち方を忘れたら終わり。
ノッてくると本当に強いですが、正直まだムラが怖いので万が一があったら後述の赤葦にテンションコントロールしてもらおうと思ってます。
赤葦京治
控えセッターですが、コートに立つかは不明。
木兎のテンションコントロールとかTO時の作戦会議とかで存分に役立ってもらいたいと思ってます。
そこ、やってることがマネージャーとか言わない!
孤爪研磨
(前略)コートに立つかは不明Take2。
同じく全力で敵を観察して作戦会議で役立ってもらいます。
なんかこのチームマネージャーっぽい人多いな。
あと、翔陽と同じチームならワンチャンマイナステンポを覚えようとしてくれるかもしれない。仮に覚えたとして影山か侑を外すレベルになるかは未知数。
星海光来
なんか困ったときのとかピンサーとかの枠です。
リベロに『気を抜いたらレシーブで負ける』と言わせるレシーブ、低身長でも『普通に強いチーム』のエースとしてコートに立つ攻撃性能、強力なサーブなど、だいたいなんでもできるやべーやつ。ここまで来たら器用貧乏というかただただ器用。
というかこいつの活躍知ってたらベンチにすら入れない選択肢はなくない?
戦法
簡単に言ってしまうと『無限マイナステンポ』というチーム名で完結してしまうのですが、マイナステンポはもちろん、速攻や普通の攻撃、そしてこのどれかのシンクロ攻撃、セッターによるツーアタックといった形で攻撃の『空間』だけでなく『時間』のパターンをも増やしていき、多彩な攻撃で相手を撹乱しながら仕留めていくチームです。
攻撃性能に極振りしているので見ていて気持ちがいいチームになるのではないでしょうか。
おわりに
今回は単行本42巻、つまり春高編終了までの環境でドリームチームを考案してみました。
しかし、ハイキューの漫画は45巻まであります。なので私はこのシリーズの集大成として最終回までの環境におけるドリームチーム『無限マイナステンポ・排』について、note記事を投稿することを目指しております。
この記事、ひいてはこのシリーズを気に入ってくださった全ての方々が満足できるようなnoteを目指して執筆していこうと思います。