お値段以上リバーブ Micro Digital Reverberator
新しいリバーブが出ていたので、試したら良かったので紹介したいと思います。安いし、イントロセールプラスお買い得なクーポンもあるので、興味のある方は是非!
Korneff Audioについての印象
Korneff Audioは新興のベンダーです。社長のDan Korneff氏はエンジニア・プロデューサーとして活動していて、大量の機材を所有しており、その放熱がまずいことがきっかけでプラグインを作り始めたそうです。そして発売したPawn Shop Compがかなり話題になりました。ハードウェアへの愛が強い方の想いが細部にまで現れているように感じます。マイナーというかほぼガレージメーカーに近い会社が、こんな凄いもの作るんだなと感銘を受けました。Pawn Shop Compは、2020年にいくつかの全く知られていないベンダーがリリースした素晴らしいプラグインのうちの一つだと思います。
Micro Digital Reverberator
そんな評判のいいKorneff Audioからリバーブが発売されたので、早速デモ版をインストールしてみました。正直なところ、リバーブやディレイに関して、コンプやEQが優れているベンダーだから信頼できるものではないと思っているので、少し不安でした。しかし少し触ってみてだいぶ印象を受けました。
マニュアルを読みながら進めていきたいと思います。以下引用箇所はKorneff AudioのMicro Digital Reverberatorのマニュアルを要約したものです。翻訳ではないので、ちゃんとしたものを読みたい方は、マニュアルをご覧ください。
Micro Digital Reverberatorは、80年代から90年代にホームスタジオでキャリアをスタートさせたプロデューサーやエンジニアが影響を受けたリバーブの音に簡単にアクセスする事ができます。
80年代初期のプレートリバーブやデジタルリバーブや上質なスプリングリバーブを所有するのは、多額のコストが掛かり、大きなスタジオでしか見ることができません。パンクやヒップホップのトラックを作る4トラックのカセットレコーダーを持っていたキッズは、安いスプリングリバーブをボーカルに送っていました。しかし全ては1986年にデジタルリバーブが、手頃な価格になった事で変わりました。実際に安っぽくなってしまった。
このゲームチェンジをしたデバイスは、最小限の操作と事前にプログラムされた音のみの小さな黒い箱で、decay time, damping, early reflectionsの調整、その他の派手な機能はありませんでした。そこからいくつかのプログラムを選抜した(狭い空間からコンサートホール、いくつかのプレートリバーブにゲートリバーブ、奇妙だが非常に音楽的なエフェクト)を測定して、ルームシミュレーションしました。金額を考えると、驚くべきサウンドだと思います。
そしてこのリバーブは、ホームスタジオでもライブのギタープレーどこでもすぐ使う事ができます。商業スタジオで1000ドルも払って採用した3つのデジタルリバーブユニットをあなたは使う事ができるのです。この安っぽくて小さな箱の音は、あなたのお気に入りのレコードの音です。
イントロダクションなので訳すのはやめとこうかなと思ったですが、一応載せておきます。早い話がプラグインによくあるスタジオの音を持ってきたよって事です。
MDRの外見と操作について
MDRは非常にシンプルです。基本的に2つのリバーブ両方とも3つのノブの操作とプログラムを選ぶのみです。
①インプットトリムで音量を調整
②Delay Unit プリディレイの設定、リバーブがかかるまでタイミングです。
③リバーブのプリセットを選びます
④Dry/Wet、リバーブをどのくらいかけるか選びます
⑤アウトプットトリムで音量を調整
どうですか?かなりシンプルな構造だと思います。
リバーブの種類 MACHINE1
左のMACHINE1からです。黒いノブで選択します。
一応英語で出しますけど、もし読めない時は検索かけてください。
SMALL
1 - small and bright
2 - small and dark
3 - medium and dark
4 - percussion plate - put this on a snare!
5 - medium bright room
6 - long plate
LARGE
1 - large dark room
2 - bright hall
3 - dark, odd stairwell sort of thing
4 - large plate - like an old '70s vocal plate setting
5 - warm concert hall
6 - sounds like a parking garage to me
7 - huge government warehouse where they store abandoned spacecraft, decay time of a long weekend w/drinking
Reverse
BPM120の4分音符の設定固定です。昨今のシマーで音作りなんてことはできないので要注意です。
Gated 1
パーカッション向けのゲートリバーブです。
Gated 2
ヴォーカル向けのゲートリバーブです。
リバーブの種類 MACHINE2
右側がMACHINE2です。
見た目はRMX16ですよね笑
MACHINE2は第二世代のフルサイズラックのデジタルリバーブをシミュレートしています。このユニットには沢山の興味深いプリセットと直感的なインターフェイスが特徴です。
0から9の数字を押して、プリセットを選びます。55のプリセットが用意されています。
・1から29まではナチュラル系のプリセット
こっちはプリセット名が表示されるのでわかりやすいと思います。
・0から39までがゲートリバーブ
ゲートリバーブは80年代の象徴的なサウンドでした。フィルコリンズを聴けばわかるかなと思います。
・40から50までがリバース系
48番に2 Tap Ambientというプリセットがあります。2つのリバーブがあってエコーのように遅れてもう一つのリバーブが聴こえます。
49番はMultitap Ambientはリバーブで作ったスラップバックです。
50 - Multitap Reverseはリバースバージョンですね。強烈なサウンドです。
・51から55は変り種
51はフランジャーです。
52はショートディレイはモノラルをワイドにしてくれます。位相の差を利用したこのプリセットは、ドラムにかけると面白いです。DRY100、少しプリディレイでWETを調整すると、ドラムのアンビエンスが独特のサウンドを作れます。
53は昔のステレオワイズです。ハイを左、ローを右にセットしてディレイで左右交互に聞こえるとズレによってワイドな音像ができます。プリディレイをかけすぎるとゴミ箱を頭にかぶせたようになるので要注意です。
54パーカッション向けのプリセットです。
DAMPINGとLPF と WIDTH
ベンダーの赤いロゴを押すと、基盤が出てきます青い箇所にDAMPINGとLPF とWIDTHがあります。こちらの信号はWETにのみ有効ですので、DRYにはかかりません。
DAMPING
ハイのリバーブの減衰時間を短くします。トリムが右に前回の場合は、減衰させません。左に回していくとダークなリバーブになります。
LPH
20kHzから左に回していくとフィルターが機能します。20Hzにすると信号が出なくなります。
WIDTH
100がノーマルです。
Oversampling
オーバーサンプリングの説明は端折ります。ベンダーはCPUへの負荷や問題の起きる可能性から、48kHz以上のプロジェクトであれば、必要性を感じないとの事。48以下の場合は向上するのでどうぞという事です。
この辺りは他のプラグインでもよく見る機能だと思いますので、簡単に済ませました。
まとめ
今回色々マニュアルを触りながら思った事なのですが、リバーブって結構プリセットそのまま使いませんか?はじめから設定していきますというリバーブは、僕は一つだけありますが、それはよく使う設定がデフォルトに近いからなんですよね。初心者で何もわからない時にこれがあったら、便利だっただろうなと思いました。よくできたプリセットなので、使いどころが自分の中で決まれば、すごく便利だと思います。
冒頭にあった通り、初期のリバーブには自由度はなかった事それが現代においては便利に思えるのかもしれません。またマニュアルを読んでいくうちに、korneffaudioの思いが伝わってきて好きになりました。かなりオススメです。
最安値で買う方法
一番気になるのは、これですよね。新規ユーザーの場合は、korneff audioのサイトに行ってメールアドレスの登録をしてください。するとクーポンがきますので、イントロセールと併用すると、15.99ドルになります。
追伸
最近サポートでお金を頂きました。心から御礼申し上げます。もし少なからず有用だと思っていただけたのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
インターネットは嘘と悪意にまみれているといいますが、楽しい空間であればいいなと祈るばかりです。
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