ノンフィクション
「お、その本読んでるのか。実は俺もそれ読んだけどな、犯人の殺人動機が映画のネタバレされただけとはね…いくらフィクションだからってチープすぎるオチでガッカリだったよ。」
俺はその同僚の男が話し終わるやいなや、怒りのあまり彼を殺してしまった。
ちくしょう、チープでもなんでもこの本が最後の娯楽だったんだ。地球に到着するまでのあと3年間、俺は何して過ごせばいいんだ。
以上のことが俺がこの退屈な船の中で小説を書き始めるに至った経緯である。
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