藍月なくる1stLIVE『クラリムステラ』に参加したよというお話(ライブレポート)
はじめに
どうも、Sololoです。イベント感想レポを書くと言って、まだ書いていないものがたくさんある(まだらぷりツアーも棗いつきさんのライブもさらには最長片道切符の旅の記事も書いていないという事実……)のですが、それはさておき、今回の記事は2024年2月4日(日)に開催された藍月なくるさんの1stワンマンライブ『クラリムステラ』に参加してきたよという感想記事です。ネタバレもりもりなのでダメだよという方はブラウザバックしてくださいね!(あと敬称を略すなど少し汚い言葉遣いも出てきますのでご注意ください)
ライブ前
「日曜の夕方からのライブだし……」そう言って、バカ(筆者)は土曜日から旅行の予定を入れて旅先の熊本県の人吉市から会場へ開場時間までに移動するエクストリーム参加を決定。
この告知映像を見てひらめたオタク「私も遠くから辿り着きたい……」
そんなこんなで前日は普通に旅行を楽しみつつ、夜はBARでなくるさんをイメージしたカクテルなどをいただき、ライブに向けて気分を高めていました(深夜まで起きていて睡眠時間が少なかったのは内緒)。
当日はというと、朝から温泉に入ったり喫茶店で朝食を食べながらまったりしたりと、「本当に九州の奥地からライブに行くのか?」というような雰囲気を出しつつも昼前には空港へ。スカイメイト割引で当日に航空券を手配して羽田空港経由で会場までCosmodiverしました。
今回の市川市文化会館は初めて訪れる会場でしたが、駅からも案内が丁寧にあったうえ、なくるさんグッズで固められた痛バッグを持った人や、「絶対藍月なくるのオタクだろ」といった雰囲気の人々が多く見られたので、簡単に会場に行くことができました。
会場で一通り写真を撮って、時間があったので軽食(昼食を食べていなかったので)を食べに会場から徒歩数分の場所にあった飲食店へ。リサーチ一切なしで入ったお店でしたが、雰囲気もよく、何よりなくるさんの好物である"すだち"を使ったドリンク(お酒)がたくさんあったので大満足。わずかながらなくるさん要素を回収できました。
と、時間を潰して開場時間が近くなったので会場へ。連番のオタクと合流して駄弁りながら入場。先に会場入りしていた友人(連番していた方とは違う方で、トイレに並んでいるときに遭遇しました)から「ステージすごいから楽しみにしていて!」と教えられたので期待大でホールに入場。目の前に広がっていたのはまさしく「藍月なくるの世界」でした。オーケストラも入るような広いステージに、深海っぽい照明、貝殻やサンゴ礁のオブジェのセット……美しくも彼女らしい雰囲気の光景に息を飲みました。席は1階の最後列に近い場所でしたが、コンサートホールのような構造だったのでバッチリステージを見ることができました(流石に表情とか衣装の細部までは確認できない距離でしたが……)。
ライブ開演
1. Azura Luno
開演時間となり会場の照明が暗くなり「いよいよはじまる……!」という空気のどよめきをかき消すかのように、イントロのコーラスとともになくるさんが登場。最初の一声でわかる「本当に生歌唱だよね!?」という歌の上手さと、スクリーンで流れている映像も神秘的で会場は一瞬にして幻想的な「藍月なくるワールド」に包まれました。『Nacollection-3-』のCDを所持していない私はサブスクでこの曲を何度も聴いてきていましたが、改めて歌詞に耳を傾けると「"なくる"ってあるじゃん!(今更)」と全人類が知っていることに気づき、全てを理解したかのような顔つきになりました。RDさんの音楽、世界を終わらせるだけでなく世界を創っているの天才すぎるよ……
2. Cosmodiver
ですよね!!さっき私もしてきた(クソデカボイス)!!
ライブ予告ツイートから予想していましたが、いざ来ると身体が反応してしまいました。前の席の人が立ち上がってステージが見えなくなったので私も立ち上がりましたが、後のMCでもあったように着席or立ち見を強制されているわけではない空間だからこそのよさがありましたね。周りの席の様子も配慮しながらペンライトを振るかクネクネするかで葛藤しつつもいい音楽を聴くと自然と身体が動いてしまいましたね(結局サビで弾んでしまう)。
MC1
歌は素敵なのにMCになるといつもの配信のように「ほよ~」って感じになるギャップがまたいいんですよね……ここから3曲は「悲しい曲だから」と着席を推奨されたので「ここら辺の曲が来るかな?」と脳内で絞込検索をかけましたが、予想外の曲もあることをまだ知らない……
3. コトノハ
事前の予想ではEndorfin.の枠で来るのかな?と思っていましたが、そういえば『なこれくしょん!』で収録されていましたね。移動中に「先週の棗いつきさんのライブみたいにカバー曲があるかもしれない……」と過去動画を漁っていたら、見落としていたコトノハのショートPVを発見して、耳だけで楽しんでいた音楽の世界がガラリと変わって見えましたね。ライブならではの照明の演出(スポットライトはずるだって……)にも感動しました。
4. 追想のラグナロク
メタ予想的に絶対回収できると思っていたのですが、まさか事前予想と順番まで被るとは……(他がめちゃくちゃですけどね)
通常版やいつきさん版とは違い、よりしっとりしていて深海(深淵……?)っぽさがあるアレンジがたまらないですね。これは知っている方も多いと思いますが、最後の「♪もう引き返せはしない もう引き返せはしない」の歌詞がいつきさん版の「♪もう引き返しはしない もう引き返しはしない」と違うところも、滅んでしまった世界を放浪して後悔している雰囲気があってよきかなと。
5. Oxydlate
びっくり枠でした。イントロが流れてきた瞬間「え?本当?」と固まって頭が真っ白になりました。スクリーンで流れているMVに、1サビの高音とロングトーンで「本当に歌いやがった……」と感動したのもつかの間、Cメロの(正直曲の構成が言語化できない)「♪私は呼吸を手放してしまった。」のところで膝から崩れ落ちて座り込むパフォーマンスが「この曲の全てだったのかもしれない……」と心を動かされました。(そのあとの無音の一瞬もまた至高なのよ……)
ライブ後にこのツイートを知ったのですが、コード進行だけでボーカルが入っていないのに本当にライブで見た光景が思い浮かんで心がぐちゃぐちゃにされました。フェリさんの音楽強すぎるよ……
MC2
横からキーボードが登場してきて会場がざわめく中MCでも匂わせ発言が……そして、ついにsky_deltaさんが登壇!(deltaさんかわいかったなぁ……)ここからはスーパーEndorfin.タイムです!
6. Horizon Note
直前のMCで「Endorfin.といえばこの曲っていうのを(意訳)」という発言があったので察してはいましたが、イントロの最初の音で湧きあがりました(会場の盛り上がりもすごかったですね)。正直、この曲が流れている間はペンライトを振りながらも身体全体で軽はずみしながら音楽を楽しんでいましたね(少なくとも最後の無音→ラスサビのところではジャンプとまではいきませんが膝がバネ運動をしていました)。
7. 花残り、蕾ひとつ
Endorfin.のCOLOR'Sアルバムシリーズ1作目の表題曲ということで、緑色のペンライトを振りながら音楽を浴びました。大スクリーンで見るパッケージのキャラクターちゃん(名前があったらごめんなさい)もかわいくて見惚れていましたね。これからやってくる春も(まだ夏も終わっていないんですけどね……)楽しみになる曲でした。
8. 彗星のパラソル
「deltaさんのキーボード演奏最高か!?」これに尽きます。もちろんライブだからこそ心に響いてくる歌詞やなくるさんの歌も最高でしたが、2番が終わってからCメロ?に入るまでの間にあるキーボードのソロパートにやられましたね。
9. Spica
実は私がEndorfin.の音楽をちゃんと聴くきっかけとなった曲のひとつがこの曲だったという思い入れがあり、イントロの鈴の音が聴こえた瞬間昂ぶりました。
ありがとう、Endorfin.これからも音楽楽しみにしています……!
幕間 Indigrotto
概念衣装からキービジュアルの衣装にチェンジするのかな~?と思っていると、概念なくるさんがスクリーンに登場。フリートークで幕間を繋ぐのかな?と考えていたのですが、どうやらそうではなさそうだぞ?という雰囲気になったところで流れてくる『Indigrotto』はよかったですね。正直、歌われるなら世界観を作る1曲目かな?と思っていたのですが、『Azura Luno』を聴いて納得してしまったので諦めていました。要するに、聴くことができて嬉しかったということですね(どの曲が聴けても嬉しかったし、今回のセトリでどの曲が欠けても『クラリムステラ』というライブにはならなかったと言われればそれはそうとしか言えません)。
むしろ、ここまでが質量としてのなくるさんだとすれば、概念のなくるさんの曲が流れ始めるという転換点としてこれを超える選曲はなかったのかなとも思えます。
10. Evil Bubble
幕間が終わり、キービジュアルにもあった椅子が出てきたと思えば、深海へと誘われるそうな映像がスクリーンから流れてきました。その映像を見て「そろそろ"ヤツ"がくる……」と察したところで流れてくる大好きなピアノの音……「Evil Bubbleだと!!??投票では落選していたはずでは……?」と、気づいた瞬間大きな声が出ていましたね。しかもダンサーさんが登壇してきたし……踊りもやべぇ……とリズムに乗って弾みながら大興奮していました。
ライブ前にオタクと「『膜剝抉って♡』と『角膜抉って♡』でうちわを作らないとねw」みたいな冗談を話していたら現実化するとは思っていなかったし、もし次回のライブでありそうだったら誰か作ってきてください。普通は『ファンサして♡』とか、推しの名前を書く文化がある痛うちわに物騒なことが書いてある光景を見てみたいです。
11. Lilith
え、えっちすぎませんかね……?ダンスで激しい動きをしているのに、なんでこんなにきれいに歌えているのがびっくりするレベルですごかったとしか表現できないです。そういえばらぷりではセクシー担当だったなということを思い出させるような妖艶な振り付けに、女王さまっぽい感じで椅子に座ったりダンサーさんといちゃいちゃしたりと楽しんでいそうな雰囲気も感じられてこれにもドキドキさせられましたね。このあたりから私もぴょんぴょんクネクネしていたような気がする……(もちろん周りに配慮して程々にしていますが)
12. 逆沙華
和風の傘(番傘とか決めつけちゃうとややこしいので)がステージ上に現れたことで「まさか……」と思っていましたが、そこで流れてきた和風のイントロ。ここまでの2曲で既に高まっていましたがさらにボルテージを上げてきました。
高まりすぎてパフォーマンスをはっきりと記憶できていないのですが、傘を使ったダンスが圧巻だったのは覚えています。終演後にとあるファンの感想ツイートを見ると「逆沙華の傘を使ったダンスで曼珠沙華になっているのよかったよね(意訳)」とあってこれはディレイ配信でチェックしないといけないポイントですね。
13. Killer neuron
クイズドレミファドンで流れたとしたら一瞬でボタンを押して解答できるくらい特徴的なイントロ(イントロから好きすぎる)とともに始まったこの曲。会場の音響が素晴らしく、重低音が全身に警告音を刻むかのごとく響いてくるのが気持ちよかったです。ダンスの振り付けも「藍月なくるワールドだからわかるなぁ」というレベルで治安が悪かった(サビの「♪沈め 地獄の底へ」の部分で人を深海に沈めているかのような振り付けが好きすぎる)のも本当によかったですね。#Killerneuronヘドバン部 まではいかなくとも、自分から地獄の底へ沈んでいくイメージで身体を弾ませながら聴くと楽しいですね。
14. FAKE IDOL
今回のチケット代はこの瞬間のためにある。前口上でなんとなく『FAKE IDOL』をやるんだろうなということを仄めかす発言から、照明の暗転(露骨な「ガコーン」っていう照明が落ちる音があったのもよかったね)、そしてなくちゃ?の登場と本当に一瞬で『FAKE IDOL』という曲の世界に会場が包まれました。
曲に入る前のコール&レスポンスも楽しかったし(私は皮が女の子なので女の子です)Aメロでのクラップ、サビでのコール(2サビ以降は原曲だと無いけど云々って話があるけれど、私も思いっきり忘れて楽しんでいたし何とも言えない)も楽しくて確定枠だったとはいえ想像の数百倍は『FAKE IDOL』の世界に入り込んで楽しむことができました。
15. コンティニュー!feat.藍月なくる
まさかのlapix曲。正直予想外だったので思わぬバックアタックといったところですね(某氏も次の夏のツアーこそは八月の風を吹かせてくださいね)。『FAKE IDOL』からどの曲を繋げるんだ?とセトリ予想の時もわからなかったのでその温度差や、久しぶりに観たかわいいMVにもやられました(2番で「♪リサーチし"なくちゃ"」と「なくちゃ」って歌詞があるのもまたいいですよね)。
16. わたしがわたしに至った10の理由 -本気モードver.-
ここでわた10!しかも本気モードver.!とあまりにも嬉しすぎて「それ!!!!!」という気持ちで叫びながらステージ指差しオタクになっていました(はたから見るとゴイゴイスーしているようにも見えたんだろうなぁ)。
セリフ部分の生演技&ダンサーさんの振り付けは会場が湧いている風景も含めて最高でしたね。あと、何と言ってもサビのコール!シンプルな「はいっ!」「Foo~!」といったものでありながら、心の底から楽しめました。
MC4
ここのMCで明かされたのは次が最後の曲であるということ。そして、藍月なくるさんの今の感情に最も近い歌で、(制作が)私(なくるさん)の曲じゃないということ。
会場がざわめく中、彼女の口から1stライブの最後の曲名が告げられる……
17. これくらいで
私は思わず言葉を失い、立ち上がって天を仰いでしまいましたが、歓喜の叫び声や涙をすする声、「マジ……?」といった驚きの声、「今回のライブでこの曲を知ったけれどすごくいい曲……」など三者三様な反応が聴こえてきて、「藍月なくるさん、そして彼女の音楽を愛する方々でこの空間が埋めつくされていて、今この瞬間に同じように幸せを感じて感謝している。」ことに共感して情緒がぐちゃぐちゃになりました。
曲は知っているけれど歌詞が改めて心に響いてくるし、Cメロの歌が詰まったところでさらに共感してクソデカ感情になりました。曲が流れている間はずっと曲に合わせて合唱曲のように横揺れしながら手拍子をして聴き入っていたのを覚えています。感動のあまり燃え尽きてしまうと人間ってこうなるんですね……正直ここで燃え尽きてアンコールは声出なかったしずっと呆然としていました。
以下1段落はオタクの自分語りなので飛ばしてもろて。
私がもし、「知り合いのオタクが1年前のらぷり1stライブの追加公演に参加した時の感想を目にしていなかったら……」「その感想きっかけでらぷりの音楽を聴いていなかったら……」「さらに興味を持ってメンバーの3人のそれぞれの楽曲を聴いていなかったら……」「それぞれのメンバーの音楽やパーソナリティに興味を持ってより知ろうとしていなかったら……」etc.そういった偶然が重なりあって藍月なくるさんを知って、好きになって、さらに偶然が重なりあって、さも当たり前かのような顔をしてこの場所(ライブ)にいる、こんなに幸せで嬉しいことってないのかもしれないなと思います。あとづけではありますが、『これくらいで』の歌詞を参照しながらこの部分を書いて、ライブの余韻に浸っているとまた涙が出てきました。2週連続で堀江晶太楽曲に何かを破壊されているの本当にズルだって。
MC5
ここのMCはいろいろな方が既に感想記事や感想ツイートにも書いているのでわざわざ私が深追いするまでもないと思いますが、私なりに記録しておきたいなと思います。
「『クラリムステラ』は私の好きなものの詰め合わせで、特に意味はない言葉だったけれど、ファンのみんなが意味を作ってくれた。私の存在についてもそう。だから、頭の片隅にでもいいから居させてほしいし、深海までついてきてほしい(超意訳)」といった真剣ななくるさんの語りに心を打たれました。
で、最後の最後にサプライズですよ(やっぱり期待を裏切らないの大好き)
「新曲を作ってきました。聴いてください……」
En1. クラリムステラ
会場にいるときは「ライブ表題曲きた!」「要素モリモリ!」「歌詞一つ一つが核弾頭なのよ……世界が壊れるって……」と、頭と育ちの悪い感想しか出てきませんでした。要するに、これまでのセトリが完璧すぎたが故に燃え尽きていて、新曲の情報量に追いつけなかったということですね。本当に雑な感想になってしまってごめんなさい。なので、メン限で先行公開された曲とオタクの感想を漁って猛勉強したいと思います。
そして、ライブの終わりにはエンドロールが流れ始めました。「この丁寧な演出と、時折ネタを挟んでくるところが藍月なくるさんっぽくて好きだな」ということと、「『クラリムステラ』の作曲、sky_deltaさんじゃん!(察してはいた)」という感想を持ちつつエンドロールを視聴、温かい拍手に会場が包まれました。
が、会場のデジタル時計も明かりも点かない……
もしかして……?という察しをしたつかの間……
ありがとうございます!!
今回のライブにナンバリングがされていたとはいえ、まさか2ndライブがあるとは……しかも8月の終わり……今回とはまた違う曲も聴くことができると思うと本当に楽しみですし、夏の終わりまでは絶対に健康に生きるという目標ができました。毎回ライブとかに生きる希望をもらっています。そしてライブでいい曲を浴びすぎて4んでしまう……そんな人生です。
今回の遺灰は深海にでも投げ捨てておいてください。
最初なくるさんを知ったきっかけはとても小さなものだったかもしれませんが、「藍月なくるさんを好きでいて本当によかった」と思えるライブでした。
おわりに
ライブ終演後、写真撮影可の場所で写真を撮っていたら、偶然今回連番を組んだ方ではない友人たちと遭遇することができ、ライブの感想について少しお話をすることができました。そして、「また再来週(らぷりのライブで)!」とあいさつできるこの瞬間が幸せだなと思えました(イベントありすぎてお財布は幸せではないようですが)。今回は同行した方と感想戦をするのも時間の都合上あまりできなかったので、このような形で少しだけ感想を記事で吐き出してみましたがいかがでしたでしょうか。
私はまだまだオタクとしては浅瀬にいるような人間なので、今後も無理のない範囲で楽しみながら活動したりしていきたいですし、先人や私よりも詳しい方にいろいろ教えていただいたり、たくさんお世話になることもあると思います。
今回の記事を楽しんでいただけたのならうれしいです。最後までお読みいただきありがとうございました。