別府で「温泉ワーケーション」をしてきた話【宿泊環境編】
先日、別府温泉(大分県)で3泊4日の「温泉ワーケーション」をしてきたので、振り返っておきたい。
バスで別府温泉駅に到着。駅名に温泉マークが添えられているのは、さすが日本を代表する温泉地である。別府には過去6回訪れているが、いつもレンタカーを借りてしまうので、駅前ロータリーに立つ油屋熊八氏の像をまじまじと見るのは何気に初めてである。
別府観光の生みの親と言われ、「山は富士、海は瀬戸内海、湯は別府」というキャッチフレーズはあまりに有名である。このフレーズを刻んだ標柱を富士山山頂付近に建てたのをはじめ、全国各地に建てて回った。現代に生きていたなら広告代理店の売れっ子クリエイターとして活躍されていたかもしれない。ちなみに、観光バスを通して日本で始めてのバスガイドを乗せたのも同氏の功績である。
別府駅から海の方向へと歩いていくと、大きな交差点にぶつかり、左手に別府タワーが見えてくる。じつは国の登録重要文化財である。
その交差点を渡った先にあるオレンジ色のホテルが、今回のワーケーションの拠点となる「ホテルエール」である。駅から徒歩7分。まさに別府の中心街という立地だ。徒歩数分圏内に大型スーパーや地元の百貨店、コンビニが並び、飲食店も多数ある。都市機能がほぼそろっているので、滞在するうえで困ることはまずないだろう。ちなみに、隣は星野リゾート「界 別府」。
今回、ご用意いただいた部屋は27.7㎡のトリプルルーム。ソロ温泉の一人泊にはもったいないくらいの広さだ。
部屋にはデスクもある。和室の旅館だと、どうしても座卓が多く、PC作業をする姿勢もきつくなる。その点、デスクとイスがあると、腰を据えて仕事に集中できる。
もちろん、部屋にはWi-Fiも飛んでいる。滞在中はオンラインミーティングもこなし、一度もネットが重いと感じた記憶がないので、かなり快適なWi-Fi環境といえるだろう。
やはりワーケーションの場合、Wi-Fiの具合は重要なポイントである。全般的に温泉宿でのワーケーションの大きな課題はWi-Fiにあるが、Wi-Fiの状態は仕事の効率にも影響するし、結果的にストレスなくリラックスできるかどうかにもつながってくるように感じる。
ホテルエールは、温泉宿でもあるので、寝間着は浴衣。温泉好きとしては、浴衣はやはりうれしい。
浴衣を着た瞬間に心はオフモードに切り替わる。そういう意味では、仕事と温泉が混在する「温泉ワーケーション」においては、浴衣は必須アイテムである。
そして、特筆すべきは部屋からの景色。海岸近くにあるホテルのため、海側の眺望は爽快である。眼下にはヨットハーバー。その奥には高崎山が見える。
浴室のある10階の展望ラウンジからも同様の景色を楽しめる。ラウンジでも仕事をしたが、気分転換できるワークスペースがあるのは、ワーケーションをする人にとってはありがたい。
滞在して感じたことは、スタッフのみなさんがフレンドリーで、対応がすばらしいことだ。不注意で朝食時にコップを割ってしまったのだが、朝食の忙しい時間帯だったにもかかわらず、素早く、そして「大丈夫ですよ」と笑顔で対応いただいた。
スタッフさんのフレンドリーさは、館内や室内にたくさん貼られたイラスト付きのメッセージからも伝わる。シティホテルとも日本旅館とも異なる、オリジナルなおもてなしの形といえるのではないだろうか。
以上、今回のワーケーションの宿泊環境を紹介してきた。建物や設備はそれなりに古さはあるが、滞在中は不便なく快適に過ごすことができた。「温泉ワーケーション」に適した施設としておすすめである。
さて、肝心の温泉と仕事の様子については、次回でくわしく述べていきたい。
※※※※※
今回の別府エールホテルでの「温泉ワーケーション」では、ワーケーションなどのロングステイに向いた宿が揃う宿泊予約サービス「The Worke」を利用した。
連泊すればするほど料金も安くなるので、ロングステイの「温泉ワーケーション」を実践する人には最適である。ちなみに、私は「The Worke」のアンバサダーを務めているが、こうしたサービスが増えると、「温泉ワーケーション」のハードルがもっと下がると本気で思っている。
次のクーポンコードを利用して予約すると、さらにお得に!