CTOにお会いしてきた特別編 増井雄一郎さん(第1弾) -飛行機で飛び回るスーパー高校生
こんにちは。日本経済新聞社でSOLMUのマーケティングを担当しております岸本勇希と申します。趣味はお買い物です。ニットをたくさん買っています。
SOLMUは "事業は、仲間から、つくる。" というコンセプトのもと、エンジニアや起業家・新規事業担当などの方々に、新たな仲間との結びを提供するサービスになります。サービス名に託された想いや、SOLMUが持つビジョンなどについては、下記のnoteをご覧ください!
今回は、特別編ということで増井雄一郎さんにお話を伺ってきました
「CTOにお会いしてきた」の連載は、普段はCTOの方にインタビューをしていますが、今回は特別編ということで、元トレタのCTOで現在はプロダクトファウンダーとして活躍する増井雄一郎さんにお話を伺ってきました。
過去の連載は下記からご確認頂けます。
ご自身のこれまでのキャリアのお話から、増井さんが捉えるエンジニアのキャリア・教育・採用などについて幅広くお話いただきました。
第1弾となる今回では、増井さんのこれまでのキャリアについて書いていきます。
※増井さんは「風呂グラマー」や「IT芸人」の相性でも親しまれており、最近はDJも始められたそうです。
プログラミングを始めたきっかけは写真屋さんでのアルバイト
プログラミングを始めたのは高校生のときです。
写真屋さんのアルバイトの面接で好きなことの項目に"パソコン"と書いたら、データ打ち込みの仕事を任されるようになりました。そのソフトが使いづらかったことから、自己流でソフトを開発するようになります。バイト先の会社が自分専用にパソコンを買ってくれたので、技術書を読みながら開発の勉強を始めました。
飛行機で飛び回るスーパー高校生
高3のときに会計事務所の人が来て、他の店舗のシステムも作って欲しいと打診を受けました。その頃から飛行機に乗って北海道内のあらゆるシステムを作るようになります。
当時はインターネットがなかったので、書籍のみで学習していました。
大学ではあえて情報系ではない学部に
高校が工業系だったので、大学は違う分野を学びたいと思い、私立の経営学部に進みました。情報系の学部を選ばなかった理由は、既にあまり学ぶことがないと思っていたからです。労働法など、大学の時に学んだ経営学は現在も役に立っていますね。
ホリエモンとの出会い
唯一履修していた情報系の授業の教授と仲良くなり、商店街のHP作成のお手伝いを始めました。大学生の頃からオープンソースが出てきたので私も公開し、そこから仕事を受注していました。その頃開発していたものは、スケジュール管理のCGIなどですね。
ネットで公開した文献は、よく雑誌に取り上げられました。その頃、突然ホリエモンから連絡がきて話をすることになります。ブログでも紹介してもらい、オン・ザ・エッヂをリモートで手伝うようにもなりました。
インターネットが出始めた大学生の頃はPCに明け暮れていましたね。
教授の部屋で泊まり込みで遊んでいました。サーバーなどを無料で使えたのでとても助かりました。
大学在学時にはじめての起業を経験
大学在学時に、iモードのWEB会社を立ち上げました。最盛期には6人ぐらいの社員がいました。
結構大きな企業からも案件を受注していましたが、納品物やスケジュールを約束することの難しさを味わいました。先方との間に上下関係ができてしまい理不尽なオーダーを受けたりしたこともありましたね。
また、大きなキャンペーンの一部を請け負っていたので全体感がわからずに正しいアウトプットを出せていなかったときもあり、もどかしさを感じました。その頃の経験から、仕事の全体を見ることの大切さを学びました。今でも、仕事の全体の中で自分の仕事がどの部分にあたるのかを意識するようにしています。
社員からの言葉、そして決断
起業して3~4年、受注案件が増えてくるなか、会社のメンバーのスキルやモチベーションのばらつきが目立つようになります。経理や営業などはほとんど1人でやっており、エンジニアリングに割くことができる時間も少しずつ減ってきました。そんな状況にもどかしさを感じているとき、社員からこんなことを言われました。
「増井さんのできることは僕たちもできると思わないでください。」
その言葉を聞いて、人は一人一人違うという当たり前のことを思い出しました。こんな感じで仕事が増えていくにつれ、自分がどんどんエンジニアタスクから離れていく感じがしました。このまま社長業を中心に経営者としてやっていきたいのか?エンジニアとしてやっていきたいのか?当時26歳でしたが、とても悩みました。
結果、エンジニアは一度離れてしまうともう戻れないが、社長業は成長してからできるのではないかと思い、メンバーに相談し会社をたたみ、フリーランスになることにしました。
他のメンバーはフリーランスとして独立したり、他の会社に就職したりしました。その中の1人はインフィニットループという名前の会社を立ち上げ、現在170名ほどのエンジニアを抱える会社になっています。
今回はここまでです。次回は…
今回はここまでになります。次回は、増井さんがフリーランスになってから、現在のプロダクトファウンダーという職に就くまでのお話をさせていただきます。お楽しみに!
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