消毒は抗菌剤耐性をまん延させる
昨日発刊された医学雑誌Scienceに
表題の記事が掲載されていました ➢ Disinfection spreads antimicrobial
ウイルスや細菌、真菌などの微生物や、
その除菌、菌活などについては、以前も何度かお伝えしている通りではありますが、
ウイルスでも、細菌でも、真菌でも、常に常に私たち人間はすべての微生物と共存していることを忘れてはいけません。
もちろん、それぞれに住みやすい(生きやすい)環境というものがあって、
空気が乾燥して寒くなる季節にはインフルエンザなどのウイルスが生きやすい環境を見方につけて、猛威を振るうということはあります。
でも、それすらバランスの一つなのです。
私たちそのものの防御が必要なのだとしたら、
それは、そもそも備わっている防御の力を失っているから(失わせているから)に他なりません。
私たちはたくさんのエネルギーを持ち、
それぞれの臓器が健やかに働いてさえいれば、
万が一外から侵入する微生物がいたとしても、
熱が出たり、という反応を起こすまでもなく、
普通に貪食細胞たちが処理して、排せつされてしまいます。
これは毎日当たり前のように体内で行われています。
貪食細胞が処理をすれば、
免疫系の細胞すら出番はありません。
それを、除菌だとかで、ある一定の微生物だけ殺そうとしたり、
菌活だとかで、ある一定の微生物だけを増やそうとしたり、
そうやってわざわざ偏ったバランスを作り上げることで、
微生物と私たちとのバランスは崩れ、何かが急に猛威を振るったり、脅威になったりするわけです。
そもそも、普段の食生活や生活習慣で、エネルギー総量を落としていませんか?
「免疫力を付ける」「免疫力を高める」というのなら、
どんな微生物が来ても、
たとえイレギュラーなことが起こっても、
普段からそれに対応できるキャパシティを増やしておく
つまり、それに対応するエネルギーを作れるような体にしておくということだと思うのです。
体って本当にシンプル。
その仕組みが分かれば、何が今の自分に必要なのかが見えてきませんか?