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寂寥

時計の針が0時を回った時、

嬉しい日と嫌な日があって

時計の針が12時を回った時、

もう今日はあと半分しかないのかと思う日と

あと半分も残っているとうんざりする日がある


世の中は暖かく冷酷であるから、

本当に最初から最後までうまくいく人と

本当に最初から最後まで何もうまくいかない人がいる

「頑張り続ければ必ず成功する」

そんなわけないよなぁ

必ずだって言うんだったら、何も怖くないじゃない

約束されていないものに自分だけが立ち向かわなくてはいけないから、挑戦は怖いのよ

悩んでいる人に「うまくいくよ」と言うことを躊躇ってしまうのはそういう理由

未来を信じて戦える人の強さが羨ましい

頑張ることさえ怖くなったりしないのかな

「もしかしたら何もかも報われないかも」

そう思ったりは、しないのかな


この間、ある人が小さな失敗をした

本人は失敗したことをちゃんと自覚していた

でも、それをからかったり、嘲笑うようにする人がいた

どうしてそんなことをするんだろうと不思議に思ったけれど、もしかしたらその人も、何か心に傷が残るようなことがあったのかもしれない

その痛む心を、誰かの失敗を蔑むことで見えないようにしている

端っこに追いやって忘れてしまおうとしている

もしかしたら寂しいのかなぁ、と思った

もちろんそれが人の失敗を蔑んでいい理由にはならない

でも、本当に助かるべき人は、目先のことだけじゃ分からないものだな



みんな、それぞれの努力をしたのだろう

その中で報われた人と報われなかった人がいる

あまりに不平等で理不尽なこの世界で、私たちは生きていかなければならない

そう思う度にうんざりして眠りたくなるけれど、逃げても逃げても追いかけられる

どうやったら、うまくいくんだろう?


▶た た か う

▶に げ る

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