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[is/イズ]海辺について

伊豆半島の「美」をテーマにしたリトルプレス[is]の最新7号(2024年4月25日発行)。テーマは海辺。

7号は発行人・編集人たてのしげき氏の愛したランボオの『地獄の季節』の詩の引用から始まる。言葉の武器として詩が人々に力を与え、突き動かした時代を知っていた人であった。

今は新しい形の古書店に燃えています。

[is]7号編集後記より

燃えたまま、遠くに行ってしまった。
「自分は自分で良いのだ」という辞世の文句を編集後記にプリントして。

いつまでも何かへのあこがれを持ち、それは才能への嫉妬のようなものだったけれど、それをストレートに出す人・行動を起こさずにいられない人であった。多くの表現者たちを支え、時に衝突してきたが、そういうかたちの自己表現もあるのだ。いやはや。

氏におしえられた作家として、アメリカの作家アーウィン・ショー(1913-1984)がいる。常盤新平訳の短編にみごとにはまった。新たな装丁で復刊しないだろうか。

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