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【解析】ウォーターフォールの説明
皆さんこんにちは。振動くんの独り言の投稿です。
本日は、振動の解析方法の一つであるウォーターフォール(Waterfall)という解析方法を紹介したいと思います。
ウォーターフォールはカスケードとも呼ばれている
ウォーターフォールは「滝」という意味です。
なにが滝なのかピンとこないと思いますが、解析した結果の表示方法が滝の様に見えることからそう呼ばれています。
ウォーターフォール画像はこちら
上半分の画像が、「滝」や「カスケード」に似ているために呼ばれています。
ウォーターフォールはどの様な解析に使われる?
色々な解析手法がある中で、特に回転が急激に変化する場合の、基本的な成分(基本回転数)や基本成分に導かれてくる共振成分等をリアルタイムで解析する時に使われています。
ランアップとコーストダウン
回転機械が静止の状態からある一定の回転数に到達するまでの過程をランアップ(Run-up)と呼びます。
一方、定常な一定回転から機械が停止するまでの惰行(運転)をコーストダウン(Coast-down)と呼びます。
このランアップとコーストダウンの最中に、回転体は複数の周波数を経る訳ですが、中には途中の周波数が建物や、他の機器と共振して相手を揺らすこともあります。
よく工場等にいると建物が大きな音をたてて突然揺れる場合がありますが、それは大きな回転体が立ち上がっている最中か、または停止している最中に建物と共振して揺れている場合が多いです。
この共振をなるべく避けるためには、共振する周波数を予め調べておき、その共振から発生する「揺れ」等を抑える工夫が必要になります。その共振を見つけるときに使われる手法がここで紹介するウォーターフォール解析です。
ウォーターフォール解析では、機器の異常状態も発見することができる
ウォーターフォール解析では、基本周波数の変化の他に、回転中の様々な周波数を観測することが出来るので、異常発生時の解析に大きな手助けとなる解析手法です。
ウォーターフォールを動画で説明
下の動画は、ウォーターフォールを説明するために家庭にある扇風機を用いて回転数を変化させて取得したデータです。
皆さんのお仕事に少しでも役立てば幸いです。
本日の投稿は以上です。
長い間ご閲覧ありがとうございました。
次回の投稿をお楽しみに!