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Genesys Cloudでデータを連結し、音声再生する方法

Genesys Cloudでデータを連結し、音声再生する方法

Genesys Cloudのフロー設計では、顧客情報や他のデータを音声に変換して再生する場面がよくあります。例えば、顧客の名前や注文番号を連結して、音声で顧客に案内をする場合です。
この記事では、Append 関数と ToAudioTTS 関数を使って、データを連結し、音声として再生する方法をわかりやすく説明します。


1. なぜデータを連結して音声にするのか?

顧客とのやり取りでは、複数のデータを組み合わせてパーソナライズした音声案内を行うことが多くあります。たとえば、顧客のフルネームを案内する際に、「名」と「姓」を結合して1つの名前にする必要があります。また、注文確認時に「注文番号」や「商品名」などを組み合わせて案内する場合にもデータの連結が必要です。

連結したデータを音声で再生することで、顧客に正確でパーソナライズされた情報を提供でき、顧客体験が向上します。

2. データを連結する方法:Append関数

まず、複数のデータを1つにまとめるために Append 関数を使用します。これは、2つ以上のデータを結合し、1つの文字列として扱えるようにする便利な関数です。

Append関数の基本的な使い方

Append(データ1, データ2)

たとえば、顧客の名前を結合する場合、次のように Flow.CustomerFirstName(顧客の名前)と Flow.CustomerLastName(顧客の姓)を連結してフルネームを作成できます。

Append(Flow.CustomerLastName, Flow.CustomerFirstName)

この結果、顧客のフルネームが1つの変数にまとめられます。

3. 連結したデータを音声に変換する方法:ToAudioTTS関数

次に、連結したデータを音声に変換します。この時に使うのが ToAudioTTS 関数です。TTSは「Text-to-Speech」の略で、テキストを音声として再生するために使われます。

ToAudioTTS関数の基本的な使い方

ToAudioTTS(連結したデータ)

先ほど結合した顧客のフルネームを音声で再生するには、以下のように書きます。

ToAudioTTS(Append(Flow.CustomerLastName, Flow.CustomerFirstName))

これで、顧客のフルネームが自動的に音声で再生されます。特定のフローで顧客にフルネームを案内したり、確認を促したりする際に便利です。

4. 誤ったデータ連結を避けるために

データを連結して音声に変換する際は、誤ったデータや順序で連結しないよう注意が必要です。たとえば、余計なスペースや文字列が含まれていると、期待通りに音声が再生されない場合があります。

例:

Append(Flow.CustomerLastName, " ", Flow.CustomerFirstName)

このように、姓と名前の間にスペースを挿入することで、より自然な音声案内を実現できます。

5. まとめ

  • データ連結の理由: 顧客の名前や注文情報など、複数のデータを組み合わせてパーソナライズされた音声案内を行うため。

  • データの連結方法: Append関数 を使って、顧客情報やデータを連結し、1つの文字列として扱います。

  • 音声への変換方法: ToAudioTTS関数 を使って、連結したデータを音声に変換し、顧客に案内します。

これで、Genesys Cloud上でデータを結合し、音声で顧客に伝えることができます。ぜひ、これらの関数を使って、よりスムーズでパーソナライズされた音声案内を実現してください!



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