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Genesys Cloudでの変数チェック
IsNotSetOrEmpty()関数の使い方
Genesys Cloudのフロー設計やコール処理の中で、変数が正しく設定されているか、あるいはその変数が空かどうかを確認する場面はよくあります。
今回は、この重要な確認作業に役立つ IsNotSetOrEmpty() 関数の使い方を紹介します。
この関数を使うことで、変数が「Null」であるか、「未設定」であるか、あるいは「空の文字列」であるかを簡単にチェックできるため、様々なフローの状況に対応することができます。
なぜ変数の確認が必要?
コールセンターの業務では、顧客からの情報(名前や電話番号など)をフロー内で利用することがよくあります。しかし、変数が空のままだと、次のプロセスが適切に実行されないことがあります。例えば、顧客の名前が取得できなかった場合にそのままプロンプトを再生してしまうと、内容が不自然になったり、エラーが発生したりする可能性があります。こういった問題を防ぐために、変数の内容を事前に確認することが重要です。
IsNotSetOrEmpty() 関数の使い方
IsNotSetOrEmpty() 関数は、変数が「未設定」、「Null」、または「空の文字列」であるかを一度に確認できる便利な関数です。
これにより、変数の状態を詳細に調べる手間が省けます。
基本的な使用例
顧客の名前(customerName 変数)が設定されていないか空の場合、別のプロンプトを再生するフローの例です。
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AudioPlaybackOptions(ToAudioTTS("名前を教えてください"), true)
変数 customerName が Null、未設定、または空の文字列の場合:
「名前を教えてください」というプロンプトを再生。
AudioPlaybackOptions(Append(ToAudioTTS("ありがとう"), ToAudioTTS(Task.customName), ToAudioTTS("さん")), true)
それ以外の場合:顧客の名前を含んだプロンプト
「ありがとう、<顧客名>さん」を再生。
逆のチェックも簡単に
もし、変数が設定されており、かつ空でないことを確認したい場合は、!IsNotSetOrEmpty() を使って逆の条件をチェックできます。こちらも簡単に実装できます。
If !IsNotSetOrEmpty(Task.customName)
AudioPlaybackOptions(Append(ToAudioTTS("ありがとう"), ToAudioTTS(Task.customName), ToAudioTTS("さん")), true)
Else
AudioPlaybackOptions(ToAudioTTS("名前を教えてください"), true)
EndIf
まとめ
IsNotSetOrEmpty() 関数は、変数が適切に設定されているかどうかを確認する際に非常に便利です。特に、顧客の名前や他の重要な情報を扱う際に、この関数を利用することでエラーフローを回避し、スムーズなオペレーションを実現できます。また、逆の条件チェックも !IsNotSetOrEmpty() を使うことで容易に対応可能です。
Genesys Cloudで変数チェックに悩んでいる方は、ぜひこの関数を活用してみてください。これで、より安定したフローを設計できます。
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