フロー間で値をやり取りするには「参加者データ」を活用!
Genesys Cloudを活用していると、フロー間で値をやり取りしたい場面が出てきますよね。「標準機能だけでスマートにやりたい!」という要望には、参加者データがピッタリです。この記事では、参加者データを使った簡単な設定方法と、その便利な活用例をご紹介します。
参加者データとは?
参加者データは、値をインタラクション(通話やチャットなどのやり取り)に保持させるための機能です。
これにより、フローを跨いだデータの受け渡しがシームレスに行えます。
さらに、このデータはインタラクション詳細画面からも確認できるため、デバッグやトラブルシューティングにも役立ちます。
設定方法:フロー間で値をやり取りする手順
以下の2ステップで、参加者データを設定し、値を受け渡すことができます。
1. フローAで参加者データを設定する
フローAからフローBに転送する前に、参加者データに必要な値をセットします。
「参加者データの設定」アクションを使用
フロー転送の直前に「参加者データの設定」アクションを配置します。属性名と値を設定
属性名は「転送するデータの名前」です(例:「customerID」)。
値には渡したいデータ(変数など)を割り当てます。
これで、指定したデータがインタラクションに保持され、次のフローに引き継がれます。
2. フローBで参加者データを取得する
フローBの冒頭で、フローAから送られてきた参加者データを取得します。
「参加者データの取得」アクションを使用
フローの冒頭に「参加者データの取得」アクションを配置します。属性名と変数を設定
属性名はフローAで設定した名前と同じものを指定します(例:「customerID」)。
取得した値を格納する変数を設定します(例:「Flow.CustomerID」)。
これで、フロー間でデータのやり取りが完了です!
デバッグにも便利な参加者データ
参加者データは、インタラクション詳細画面で確認することができます。
例えば、どのフローでどの値が設定されたのか、リアルタイムでチェック可能です。
これにより、値の受け渡しが正しく行われているかを簡単に検証でき、問題があればすぐに原因を特定できます。
なぜ参加者データが重要なのか?
フロー間で値を渡すニーズは、顧客情報の引き継ぎや特定の条件処理において頻繁に発生します。
参加者データを活用すれば、追加のカスタムコードや複雑な設定をせずに、簡単に情報を引き継ぐことが可能です。
また、デバッグ機能としての利用価値も高く、システム運用の効率化に貢献します。
まとめ:使わない手はない!参加者データ
参加者データの活用ポイントをおさらいします:
簡単な設定でフロー間の値のやり取りが可能。
インタラクション詳細でデータを可視化できるため、デバッグにも最適。
顧客情報や設定値の引き継ぎがシームレスになり、運用効率が向上。
標準機能でここまで柔軟に対応できるのは、Genesys Cloudの大きな魅力です!ぜひ活用して、フローの設計をもっとスマートにしてみてください。
詳細な設定方法や仕様については、Genesys Cloudの公式リソースセンターをご覧ください。
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これで、フロー間のデータ引き継ぎも簡単に解決です!ぜひお試しください✨