パリのデモがまるで、市民戦争の様子。そんな中、ヨーロッパのデモは、効果があるんですか、と聞かれた……
毎週末デモがすごいヨーロッパ、それぞれの国のどこかで毎日デモが行われている。最近はパリの年金騒ぎがすごい。もはや内戦である。
そんな折、オランダに来たばかりの同世代の女性Mさんに引っ越し間際の友人宅で初めて会った。
友人宅へ行ったのはサービス付きの高齢住宅へ引っ越すことになった友人の荷物の断捨離の引き取りが目的だった。もう一人旧来の友人も駆けつけてきていた。
自然に、お茶をみんなで飲む。軽くお茶を飲んで少し打ち解けたMさんが、一言私たち3人に聞いた。
「デモって、効き目はあるのかしら?、役立つというか?」
するとオランダ在住が長〜い私たちが、間を一つも空けずに「決まっています。効くからやるんですよ」と言った。
住んだことのあるのは母国の日本と、アメリカ(駐在数年間)であったその人が、私たちの勢揃いした答えに「えっ、そうなんですか? 」と声を出して驚いた。
私たちは、彼女の質問と驚きにむしろ驚いた。
友人二人は私より年上で、どちらかというとかなり保守的な暮らしをしている。考え方も保守である、言ってしまえば。
けれど、三人で一斉に「決まってます」「もちろんです」と言ったのには、デモには必ず効果があると知っているからだ。
政策に反対の場合はデモをして、権利を獲得するのが当たり前と私たちは思っているからだった。
インフレ率がすごいから、特にサラリーに関しては容赦なくデモをする。
ゴミ回収の人たち。目標のサラリーアップの値の上をいくまで頑張った。
LGBTQのデモもあった。ある法律を変えてほしいという要求。その後通った。
先生のデモ然り。みんなデモをする。このまま働きたくない、この低賃金で。あるいは法律を変えてほしいという不満を政府にぶつける。
それは、その後効果が出る。
と、私たちは長年オランダにいて習っていた。
で、フランスは?
今のパリの様子!
とにかく内戦状態! まるで市民戦争のよう。
緊急事態条項が発令されているフランス、それは独裁政治ができるということなのだ。オランダとは違うのだ。
で、マクロンやりたい放題になってしまった。(議会を通さなくてもやりたい放題というのは、他のどこかの国もそうだけど)
フランスでは前から情報規制が激しく、オランダでは見ることができるニュースがフランスでは規制されている。自由はどんどん狭くなっていっている。人々の連結を他の州と取らせないためなのかもしれない。
それでもフランス人は声を上げる。すごいな〜。
フランス人よ頑張れ!
クラハのクリエーターズ『ヨーロッパ』で、来週フランスの状況について雑談します。(ヨーロッパ在住のグループ)日本時間は、朝4時なので、ちょっとな時間かもしれませんが、興味のある人はぜひ。
ヨーロッパ時間、PM21時。