オランダって適当!? フォトフェスティバルは決まらないことが多し。どう対処するか?
オランダ人の仕事イメージは? 日本人にはどう見える?
ゲルマン人なので、ドイツ人と一緒でオーガナイズに長けていると思っているのだろうか?
実は、イタリアからオランダへ来た頃は私も、オランダ人に色々と期待をしていた。
1 電車ばキチンと動くはず。
動かなくて待っていたら、車掌さんが遅刻中ですというアナウンスが流れたことあり。イタリア以上に動かない日が多かった。30年前くらいに民間になった後大変になったのだ。公営の頃の昔は動いていたらしい。アントワープなど他の外国の街へ車なら一時間の距離に住んでいるのに勿体無い、というわけで、電車に期待ができなくなった私たちは着いてすぐに車を買った。
2 郵便は着くはず。
前は荷物が届いていたものが、最近は届かないではなくなる。サービス業から人が逃げて、特にこのコロナ以降がひどいものになった。これは、特に地方都市の私の街には今までなかった状況である。ロッテルダムとか、アムスの話を聞いて、かわいそうと思っていた。ところが今や! この私が住む街もアマゾンしかり、他のネットも含め、いろいろ微妙な届け方になった。まぁ届けばいいかと思うようになった。
3 福祉国家であるはず。
10年前に福祉国家辞めました宣言を王様が出した。今やあるのは、民間のボランティアだけ。もちろん、日本に比べたら多少、生活保護は取りやすい。(外国人でも)
4.5、6、言い出したらキリがない。(泣)
が、上に挙げた大きなサービスの低下に関しては、紆余曲折の長い年月をかけ改善に向かっているものもあれば、混迷しているものもある。
うちの夫の、30年前以上のオランダは良かった! という愚痴を話してる人はオランダ人にも多い。民営化されてダメになった国であるし、長期政権がこういうことをもたらしているのである。(断定!)
それとは別にもう少し小さいことだけど驚いたこと。20年以上住んでいても慣れないことが以下である。
デパートを改装しているときは、綺麗な服を着ない。
日本のデパートだったら一気に締めてやってしまう、改装工事。
ここでは半分のスペースは工事中。他のスペースで営業を続ける。効率的にはいいのだろうけれど、悪いことも多い。
洋服や、食べ物、化粧品に、埃がつくのである。当然ながらいくら大きな布で囲ってもダメである。
工事中の中でのショッピング?
高いものは買わない。おおお〜、いいものがと思っても
その途端、ガガガガガー!ドリルの音が聞こえてくる。それも真横で。
埃もすごい。う〜ん。高いものは他のお店でになる。
いつになってもわからない終わりのない改装工事
はっきりと、いつ終わりますという通知がない。書かれてもいないから、デパート勤の人には酷いものだと思う。いつまでも頭の上で、ガーガーが聞こえるのだ。ノイローゼになってもおかしくはない。
ぶっとい神経ではないとダメ。
道の工事はもっとひどい
駅の周りのメインストリート周辺、一つの道を抜かし全て、通り抜けられないようになったこともある。どういうオーガナイズだと、流石に地方紙が吠えた。
私の家への道は、途中までひどく古い。というわけで、ある時に工事が始まり、予定では3週間と書かれていたのだが、なんとなんと! 5ヶ月かかった。その間、普通の大通りに抜ける道を探しまくり、近くの道にすっかり詳しくなってしまった私たち、近隣たちである。
そして、その家への道は色で言うところの赤になった。要するに自転車優先道路である。色々、大変である。
高速の道路工事を4年間くらいしてることもあった。作ってはそれを壊し、ああらしい道を作っていた。要するに計画性がない。そして市の予算が底につくまでやってしまう。
とひどい有様である。
日本から出てきたばかりの日本人だったら耐えられないレベルである。
そして、今日、私に届いたメール。
さてさて。
これらは現在私が参ったな〜と思ってること。現在進行形での話である。
一週間後のフォトフェスに参加することが決まっているのであるが、
なんと! まだ場所が決まってないのである。
オープニングは次の週であるのに何も決まらないままだ。
ウエブサイトを除いても、写真家をクリックしてもそのページはまだ機能しない。
色々遅い!
もうすでに額装してあるのですが。と、心の中で怒りまくる。
私のフレシビリティにも限度がある!
向こうは場所がない、ここはどう? と、とんでもな場所を出してきた。
とうとう私の我慢が切れまくる。
要するに、初めからわかっていたこと。ひどく大きな敷地の中に廃墟の工場が6つ。その中を使うにしても壁が少ない、この場所で25人の写真家がやるには、壁を作らなければならないのである。(結局20人になった)
作ってくれよー、とこれを書きながらめちゃ怒っていたら、メールが来た。
場所をリアレンジしてくれたようで、ほこりは凄い入り口付近だけれどまぁまぁな場所が手に入った。
対処はどうしたか?
色々なやり方があったと思う。アーティストの友人たちがいろいろアドバイスをくれた。
でもここは正当にメールだけで、そのアイディアでは困ると真剣に伝えた。
その場所に行ったりはしなかった。
プロのライターでもある夫に渡す前にいろいろ私が考えたことを英語にして、それをそれを彼に校正して貰う。
私の写真は販売も考えています。ということも伝えた。初めは考えてなかったのだけれど、他の写真家がそのことについて質問しているのに気づいたからだ。
これを送った次の日、他の写真家にも、ウエブサイトが機能してない訳を含めての説明があった。どうやら、真面目に対応していない写真家が25人のうち15人くらいいたらしい。その通知のすぐ後に、私たち早い写真家たちのページは出来上がった。おそらく遅い人たちを待っていたのだろう。
色々遅すぎて怒りが出たが、なんとかその試練もパス。
さて、今日から始まります。
とろとろ書いていたら、もう当日です。
昨日、一昨日で壁をきれいにして、写真を飾る作業に追われました。
小さなサイズは販売する予定。
さてさて、なんとかここまできました。何が起きるかわからないオランダですが、あとはオープニングを待つのみ。
家の中がガチャガチャに汚くなったので、筋肉痛でひどい体をなんとか使って綺麗にした後、イブニングに出かけます。
では、また次回。