Road trip、国境越え。 到着と同時になんだかモヤモヤ〜。備忘録ep3
心配は泥棒、それとも?
お願い、どうしたの?
夫のイライラ。
イタリアに近づくにつれ、夫の様子がおかしくなった。
もう午後2時過ぎ。私たちはまだちゃんとしたものを食べてない。そのせいか? わたしは異常にお腹がすいた気がした。
イタリア側の山の麓に、カフェや、レストランが並んでいたので、これは何としても食べるしかない。
夫は車に荷物が積んであるのが心配な様子で、カフェに座った後も、3回も自分たちの車に近づいて中を確かめている。
グラン・サン・ベルナルド越えで、疲れと緊張でストレスマックスになったのか? 自分の国なのに、心配は泥棒⁉︎ 神経質過剰だ。
無視して、美味しくないパニーニを頼むわたし。近くに座った家族はどうやら、フランスからのよう。私より10歳くらい年上の日本人風女性とフランス人のカップルに子供達。彼らはイライラしてる私たちと違い、美味しいものをちゃんと頼んでる様子。メニューを逆さに読んでもそれらの料理がわからなかった。
イタリアといえばトイレ問題だったのを思い出す!
それにしても、イタリアへ入った途端、トイレが汚い! もはや色々な場所や商売が中国に買われてるイタリアだけど、まだ入れる余地があるじゃないか? 日本のトイレメーカーよ、イタリアを制覇してくれ! と思わず強く念じる。
そして道路。イタリアに入ってからの道路は工事中ばかりである。すでに整備された道も多い。きっとジェノバの橋が落ちたりは大きなインフラ見直しのきっかけになったに違いない? でもそのお金はどこから出たのか? とボ〜っと考える。なんにせよ、道路工事が多いため、また非常に運転時間が長くなる。(泣)
夫のイライラは私に移る。
そしてトリノに入ったのになぜか道にわざと(?)迷う夫。おおよそ知ってる道で迷うか? この辺りで、夫は本当にイタリアへきたくなかったのかもという考えが頭をよぎる。
ようやく、トリノの夫の実家へ到着。まず義母の第一声は、
マスクだった。「早くマスクして」と義母。イタリアではアパートの中に入った途端、そしてリフトの中は必須であったのを、すっかり忘れていたお気楽なわたしだった。
ドイツでもホテル内ではちゃんとやっていたけど、一泊ではそう簡単にオランダのゆるゆる対策から抜け出せない。
それにしても会えた喜びは表現してくれないのか?
そして、ロビーで荷物と共に待ってる間に蚊に死ぬほど刺される。わたしは汗だくの上、蚊にそこら中やられてかなり不機嫌である。湿度が高い!
くたくたに疲れながら荷物を入れて義母宅のキッチンへ踏みこむと、長ーく伸ばされたテーブルがあった。義母の説明によると、1.5m離れて食事を私たちはするつもりということである。
家の中で、ソーシャルディスタンスか? あ〜、もしかしてそれが普通なの? この時期オランダにいた私たち、家族と会ってもいなかったからよくわからない。
そして暑いのに、義母は私たちを見ながらマスクをしたままなのであった。
夫が、マスク私たちもした方がいいのか、と聞く。(聞くのか?)
しないぞ私は、と心でつぶやく。
義母が、「いや、あなたたちがしないから私がする」という。
私たちが来たから、義母はマスクをしてるのか? そういうことよね?
「家族でマスクいるの?」といって、私は無視することにする。
慣れてない夫もマスクは外した。
数時間後義母もマスクを取った。わたしにマスクの重要性を喋りながら。
マスク信望者に彼女はなったということがよくわかった。
でもそのマスク、どこに置いてるの、なんでそこに掛けてるの?
続く。重たい部分のep4へ。