超cs福岡遠征レポート
皆様はじめまして、新田と申します。今回は初めての長距離遠征からの大型大会出場ということで簡単なレポートを書いていこうと思います。残り2回の超csに出場される方などの参考になれば幸いです。
自己紹介
2022年7月29日現在 全国61位 滋賀県3位
2022年ランキング期優勝3回、準優勝1回
前日譚
滋賀県に住んでいるので夜行バスを使って1日前から宿泊でした。
京都駅を23時30分出発のバスに乗るため、大きめのリュックサックと手提げカバンを持ち、電車に乗り込み向かおうとしたところ電車は遅延。余裕を持った時間に家を出れたことが幸いし間に合うことができましたが、ギリギリの時間設定をしていたら間違いなくバスに乗れず間に合っていませんでした。
夜行バスは限りなく安いプランにしたので目隠しのカバーや足を広げるスペースは無く、眠るのも大変でした。
梅田に到着する直前に、同行者が何か食べ物の匂いがすることに気付きました。後ろを振り返ってみるとぶちまけられたゲロ。流石に車掌に報告して、次の停車場所で清掃作業が始まりましたがそれまではゲロの不快な匂いとの戦いでした。
3回ほどの休憩を挟み何とか福岡の小倉駅に到着しました。
観光しつつホテルへ。この日は特に暑すぎてとても外を出歩き続けられる状況ではなかったので、15時頃にはホテルのベッドの上でゴロンでした。
小倉駅近くにある竜星の嵐というカードショップは、広めのデュエルスペースが設けられていて、特価のカードは割と安めの優良店舗だったと思います。近くに喫煙所もあったし😄
夕飯に食べたもつ鍋は、あっさりとした中で辛味の効いたスープがとても美味しかったです。
ホテルに到着してからは翌日の調整。ホテルではゴキブリが発生して部屋を帰ることに。皆さん安いホテルを脳死で選ばずにちゃんと清掃の行き届いた良いホテルに泊まりましょう。
使用デッキとメタゲーム予想
前回の超cs静岡では予選の全勝がムートピア、決勝ではjo退化で、赤緑アポロやラッカキラスターなどが多かったと聞きました。
特に話題になったのは、フェアリーさんとカイザさんが使用したクリティカルラブ4投、jo4投のjo退化でしょう。クリティカルラブはテキストの都合上自分の盤面に生き物がいなくても相手のセルフ破壊効果が使える上に、自分で選ぶわけではないので殴ってきたアポロへのトリガーはもちろん、ジャストダイバーの先マガツカゼにも対抗できるため非常に強力なカードです。
そうした中でクリティカルラブを採用したjo退化が最も数が多くなり、それ以外のデッキは環境外も含めて散らばるのではないかと予想しました。
静岡や京都といった比較的行きやすい立地ではなく、地方の超csということで雑多なデッキが多いと考えたからです。
そこで、雑多に強く出れるデッキパワーや対応力がある程度担保されているデッキ選択にしようと思い、候補に上がったのは<jo退化>と<青魔道具>でした。
遠征前日の京都竜星杯
遠征の前日の7月28日木曜日、京都のドラゴンスターでオリジナル構築のcsがありました。
超csに向けた調整も兼ねて使用デッキはjo退化。クリティカルラブを入れた同型が増える予想が立てられた以上アルモモを減らす択は無く、既存の構築からフェザーわクリティカルラブに変えただけの構築で出場。
予選1-4。有利対面のグルメにすら下振れを引いて負け。ポイントすらもらえず意気消沈。
事故が多いデッキなのは承知の上ですが、やはり何もできずに負けてしまうのは悔しすぎる。勝てる時は異次元の強さなのに。この台荒すぎです。GANTZかよ。
私の心はポッキリと折れ、この時点で青魔道具を使おうと思い始めました。
使用デッキ
青魔道具
構築は(@tikuwa0214)さんの
https://note.com/tikuwa0214/n/n0a474a170eb9
丸パクリです
従来の構築と違うラビリピトの使用感はかなり良かったです。特に大きく影響が出ると感じた対面を紹介します。
vsドロマー退化
従来の構築では青魔道具側が圧倒的に不利になってしまう対面です。こちらの新世壊は4枚なのに対して相手のカード指定除去は最大8枚。ガルラガンも2体立てなければ刺さらないというかなり厳しい対面ですが、ラビリピトを採用することで全ハンデスの勝ち筋が狙えるようになりました。
ガルラガンや新世壊の最速フィニッシュよりもラビリピトからの全ハンデスを積極的に狙っていきます。新世壊はどうせカード指定で除去されますが、墓地に魔道具が溜まり結局ラビリピト+ガルラガンの動きを補強することになるので、とりあえず貼って良いことが多い印象でした。
黒マナを埋めるタイミングが難しく、ガルラガンは一枚はハンドキープしたいですが、メラヴォルガル一枚、ガルラガンやラビリピトの2枚目以降は埋めても大丈夫です。どうしても黒マナが掘りきれないならガルラガンを埋めて2枚目を探しにいきます。
また、ゾメンザンも一枚はハンドキープしたいです。5t目にラビリピト+ゾメンザンで全ハンデスできるからです。
基本的にドロマー退化というデッキには一枚でリソースを稼ぐカードがないので、全ハンデスが決まってしまえば新世壊を貼るなりガルラガンを2体立てるなりして、相手に都合のいい引きをされなければ割と勝てます。
ちなみに相手の4退化はどうしようもありません。
vsタマシード
元々ガン不利ではありませんでしたが、赤白ならメラヴォルガルでブレイクした時にスロットンライオネル+ジョーカーズのメモリーだったり、デイガならXの禁断爆発だったりがきつかったです。また、ガルラガンは刺さりますがセンメツ邪鬼で取られたり、ヴァルバスターで新世壊を剥がされてしまうこともあります。しかし、ラビリピトを置きながらガリュミーズ+メラヴォルガルをすることでスロットンの後続を潰せたり、Xで返されても相手のハンド0でターンを渡せるようになりました。
vsドロマーギャラクシールド
有利対面ではありましたが、新世壊を2枚貼らなくてもとりあえずラビリピト+ガリュミーズメラヴォルガルorガルラガンなどで全ハンデスしながら動けばほぼ勝ち確になりました。また、ラビリピトが立っているなら打点が足りなくてもとりあえず全ハンデスのためにガリュミーズを唱えることも割とあります。
vsその他コントロール系
5cやディスペクター系統のデッキも元々有利でしたが、全ハンデスのお陰でより勝ちやすく、また受けで返されにくくなりました。
vsムートピア
先4ガリュミーズか相手が事故るしかなかった勝ち筋が、ラビリピトのランハンで気合いのドリュミーズ抜きの勝ち筋が生まれました。まあ誤差です。
懸念点
・ラビリピトを出したいのにメラヴォルガルを減らしているため黒マナが少ない
・メラヴォルガルを減らしているせいでそもそもメラヴォルガルをマナに置きにくく、盾落ちするとフィニッシュが難しい
・メラヴォルガルを残すとすれば抜くのはギャプドゥの枠になると考えられるが、ラビリピト+ガルラガンのプランを取った後リソースがカツカツなので2コスト魔道具は減らしたくない
小テク
・ラビリピトが立っている時ガリュミーズからメラヴォルガルやガルラガンを複数枚立てた際、ガリュミーズと分とドルスザクを召喚した分でラビリピトのストックが複数回貯まるので、まず全ハンデス、次にガルラガン効果、全ハンデス、そしてガルラガン…という処理順が可能
・新世壊を剥がされやすい対面ではラビリピトがハンドにある時あえてゾメンザンを打たずにハンドキープし、新世壊が剥がされた後に4ラビリピト+1ゾメンザンで全ハンデスを狙う
・打点が足りなくてもガルラガン2体で勝ち確の対面だったり、ラビリピトの全ハンデスができたりする時は積極的にガリュミーズを唱えて、その後2枚目の新世壊を貼る。
・アポロ対面で相手がアポロの下にクリーチャーを残して殴ってきて、墓地に魔道具0、盤面に新世界、下に魔道具3枚の時にエアヴォがトリガーした場合、エアヴォを唱えながらガルラガンを宣言し、自分の新世壊を剥がすことで魔道具を墓地に落としてガルラガンを着地させて受けられる
おまけ
・ラビリピトのハンデスは強制
・新世"界"ではなく新世"壊"なのでデッキシートを手書きする際は注意
・ゴンパドゥで新世壊やガルラガンを見つけた時は悩むフリし得
・カクシレシピが入っている構築もあるので忍者を考えるフリはし得
戦績
予選
一回戦 赤単 勝ち
二回戦 ドロマー退化 勝ち
三回戦 ドロマー退化 勝ち
四回戦 蒼龍ディスペクター 勝ち
五回戦 ハザード退化 勝ち
六回戦 アナハン 勝ち
七回戦 赤緑ボルシャック 勝ち
6-1 17位確定上がり
本戦
一回戦 4c邪王門 負け
best128
一回戦の赤単にはラス盾ギャプドゥを踏ませただけ。
二回戦、三回戦のドロマー退化ではラビリピトが大活躍した。
五回戦のハザード退化にはカツキングとジャッキーの下側を踏んで負け。
本戦一回戦の邪王門にはガルラガンも新世壊もない状況で後手4ジャオウガ邪王門でカツキング、槍→カツキング→ジャオウガバウンス、カツキングチェンジラフルルラブで負け
総括
jo退化やアポロ、キラスターといったデッキに一度も当たらない結果となったが、ラビリピトでちゃんとドロマー退化をまくったり、雑多にちゃんと勝てたりといった点でデッキ選択は間違っていなかったと思います。
本戦ではjo退化やアポロは多かったものの、予選は雑多の方が多いというメタ読みもそこまで間違いではなかったと感じました。
予選を勝ち抜いていくために、青魔道具のような広く様々な相手を見れるデッキを選ぶか、アポロやムートピアのように絶対に避けたい対面をかわし続けるか、好みが分かれるところだと思いました。どちらにせよ一度や二度は不利対面を引きで捲る必要はあるでしょう。
また、jo退化のような下振れと上振れの差が激しいデッキを使う場合は、何もできずにボコボコにされたとしても凹まないメンタルが必要です。
そして、予選は7〜8回戦と長く、サブトーナメントまで出場することを考えるとかなり体力や集中力を消費してしまいます。そのため、前日はゆっくりと体を休めて、人によっては長期戦になりにくいアグロ系統をあえて選択することも念頭に置くべきでしょう。
宿や交通手段はケチら無い方がいいです。特に夜行バスは慣れてないと本当にしんどいです。睡眠時間は取れても疲れは取れません。覚悟が必要だと思います。
また、特に最近は暑いのでこまめな水分補給をしたり、汗拭きシートや日傘は必須ですので用意しておくといいでしょう。
最後に
本戦では不甲斐ない結果に終わってしまったものの、初めての大型大会で結果を残せて誇らしく思うし、なによりも楽しかったです。
これから超cs京都や宮城が残っている方々、GP3bye目指して頑張って下さい。ありがとうございました。