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【レース回顧Vol.154】第59回報知杯弥生賞ディープインパクト記念

レース結果・収支

1着【◎】アスクビクターモア(3番人気)
2着【○】ドウデュース(1番人気)
3着【△】ボーンディスウェイ(9番人気)
・・・
5着【△】インダストリア(2番人気)
・・・
10着【▲】マテンロウレオ(5番人気)
11着【△】ラーグルフ(7番人気)
馬単5点的中!(21.8倍) 3連複10点的中!(49.9倍)
レース収支:+5,670 累計回収/投資:25,570/30,900(82.8%)


率直な感想

今年初めて馬単と3連複がコンボでヒット!テーマが完全にハマった。アスクビクターモアは序盤掛かったけど田辺騎手が上手く持たせた。ドウデュースは安全運転。叩き台としては上々だった。


テーマの振り返り

ディープインパクト産駒は黙って買え→ビンゴ!

ディープインパクト産駒は現2歳世代でラストだが数は極端に少なくなる。このレースでディープインパクト産駒が買えるのは今年が最後になるかもしれない。ちなみに因縁のライバル(?)・ハーツクライの産駒は【0・4・0・4】。2014年から毎年1頭出走しているが2着までで、うち3頭はディープインパクト産駒に負けている。

予言レベルでドンピシャ。ディープインパクト産駒は出走機会6年連続勝利で通算7勝目。来年以降はディープインパクトの孫(キズナ、シルバーステート、ミッキーアイルなどの子)に注目?

ホープフルSで4角4番手以内に付けていた馬に注目→ビンゴ!

昨年はホープフルS4角3番手のタイトルホルダーが勝利、同じく4角3番手のダノンザキッドが3着。同コースのGIで前付けした経験が活かせる。

該当2頭のうちボーンディスウェイが9番人気で3着。穴馬を拾うことに成功。なおもう1頭の該当馬ラーグルフは4コーナーで不利もあり(後述)、最下位に終わった。

外枠がめっちゃ来る→ビンゴ!

毎年行く馬不在、若しくは出方慎重でスローがデフォルト。結果として馬群が固まり、直線で進路を確保しやすい外枠に入った馬が優勢というカラクリ。内枠から狙うなら先行脚質。内枠から後ろに下げると直線で前が詰まるか外に持ち出す際にロス。「不利を受けない」ことを第一に考えたい。

予言レベルでドンピシャ。ドウデュースは4コーナーの立ち回りでアスクビクターモアに後れを取ってしまった。内枠で後ろから行った馬はジャスティンロック、マテンロウレオ共に圏外。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

土曜は追い風が強く吹いた影響もあったが、概ね内前決着。ちなみに日曜のこのレースの時間帯は北西からの風が吹くという予報で、今度は向かい風になる。メイショウゲキリンとリューベックが隣同士でこれらが互いにハナ主張。メイショウゲキリンが譲らずハナ、リューベックが2番手。ボーンディスウェイら先行勢もハッキリしており、例年のようなドスローではなくそこそこ締まった流れになりそう。向かい風予報と合わせて考えると、単純な内前決着ではなく中団からの差しを想定しておきたい。

レース指標

LAP:12.7-11.6-11.9-12.5-12.4-12.4-11.8-11.5-11.4-12.3
勝ち時計:2.00.5(良) テン3F:36.2 上がり3F:35.2

メイショウゲキリンが何故か控えに回り、リューベックの単騎逃げ。アスクビクターモアが2番手で我慢して、ドウデュースも前付け。ロジハービンの仕掛けに連動してアスクビクターモアが早めに先頭に立たされるもそのまま押し切り。ドウデュース、ボーンディスウェイ共に前寄りの位置取りで、後方外からでは厳しかった。依然として内が残る馬場が継続。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】アスクビクターモア

2番手で行きたがるのを我慢するアスクビクターモア(赤矢印)。
ドウデュース(青矢印)がこの直後に入ってマーク。白矢印はカラス。
ロジハービン(青矢印)が3コーナーで捲りにきてペースアップ。
アスクビクターモア(赤矢印)は「助けに舟」といった感じで早めに進出開始。

外枠からスタートを決めて前へ。しかし行くと思われたメイショウゲキリンが何故か行かず、リューベック先頭が早々と確定してしまったためいきなり行きたがってしまった。しかも当面の強敵ドウデュースが直後をマークするハード展開。一刻も早く追い出したいところだが動くのが早いとドウデュースの的になる。と、そこへロジハービンが捲り上げてきて、このタイミングで手綱を緩めて進出開始。余裕の手応えで直線に向いてそのまま押し切った。ドウデュースが4コーナーと直線でゴチャついたのも大きかったが、アスクビクターモア自身は勝つべくして勝ったという印象。スローだと折り合い面に綻びが見えるのでペースアップは歓迎。本番に向けて視界良好。

2着【○】ドウデュース

4コーナーでロジハービン(青矢印)が内に斜行、ドウデュース(赤矢印)の進路が狭まる。
アスクビクターモア(緑矢印)は前でフリー。
直線に向いてスパートしようとした瞬間、ボーンディスウェイ(青矢印)に
外からぶつけられるドウデュース(赤矢印)。

スタートから行き脚が付いて前へ。アスクビクターモアに先を譲り、自らは控える姿勢を見せたが、流れが緩くて向こう正面でアスクビクターモアの真後ろまで上がっていった。ただ4コーナーでロジハービンが内に寄り、ドウデュースの進路が狭くなって若干後退。アスクビクターモアは進出を開始しており、ここで差が開いてしまった。直線に向いたところでもボーンディスウェイに外からぶつけられ、何の不利もなく先頭を行くアスクビクターモアに追い縋ったところがゴールだった。アスクビクターモアとは位置取りと枠順の差。枠順が逆なら結果も違ったはず。力量的には甲乙付け難い。

3着【△】ボーンディスウェイ

直線で外に持ち出して追い上げるボーンディスウェイ(赤矢印)。
差し向けて後続の追撃を凌ぎ切ったのは評価できる。

自身の行き脚もさることながら内のアケルナルスター、マテンロウレオが遅く、この前に入って前へ。1コーナーでアスクビクターモアに先を譲って3番手をキープ。内を綺麗に立ち回り、4コーナーでアスクビクターモアを追いかける形で外に出して直線へ。ドウデュースとガチの追い比べに持ち込んで及ばなかったものの、ジャスティンロックらの追撃は凌ぎ切った。ラチを頼って粘る競馬を選択せず、ガチで勝ちに行って残したのは評価したい。

4着【-】ジャスティンロック

3コーナーでロジハービン(青矢印)に外を捲られ、体勢を崩すジャスティンロック(赤矢印)。

行き脚がない上にリューベックに先制されて後方からの競馬。川田騎手は何とかポジションを上げようと隙間を探して右往左往していたが、結局1コーナーで内に閉じ込められてしまった。ただそれでも向こう正面で外に持ち出してフリーの位置を確保、3コーナーからの追い上げに備えたところ、外からロジハービンに捲られて体勢を崩すシーンがあった。4コーナーでそのロジハービンを外から交わす形になり、予定以上に外を回らされて詰め損なった。中山内回りはコーナーがタイトで、4コーナーで交わしにかかると遠心力で外に飛ばされる。今回の展開で捲り上げは負けパターン。

5着【△】インダストリア

4コーナーでジャスティンロック(青矢印)が外に持ち出した際、
前をカットされて外へ飛ばされるインダストリア(赤矢印)。
直線大外から追い上げるインダストリア(赤矢印)。The・負けパターン。

よろめくようにスタートを出て、行く構えをみせず後方待機。1コーナー手前で内に入れようとしたところ馬が嫌がって外へ退避。3コーナー手前からロジハービンが動いていった場面でも反応せず後方待機を継続。4コーナーでもまだ後方にいて、ジャスティンロックに前をカットされて更に外へ飛ばされてしまった。結局、内前馬場で大外から追い上げる羽目になり5着がやっと。1コーナーの動き方を見る限り、まだ馬が若い。

9着【-】メイショウゲキリン

リューベック(青矢印)は内を締めておらず、メイショウゲキリン(赤矢印)の前は開いている。
しかしこの段階で既に控えに回っていた。判断早過ぎませんか?

この馬を買った人は前残りを期待していたはず。横山武史騎手は「逃げるプランも考えていたが、思った以上に隣のリューベックのスタートが速くて、譲らない感じだったので(ハナへ)行けなかった。メンバーもそろっていたし、よく頑張っています」とコメントしているが、諦めるのが早過ぎ。きさらぎ賞ではセルケトを引き連れながらハナを奪ったのに、今回は消極的過ぎて評価不能。

10着【▲】マテンロウレオ

4コーナーでもまだ最後方を進むマテンロウレオ(赤矢印)。
メイショウゲキリン(青矢印)も過剰に控え過ぎ。親子で何やってんの?

スタート五分でも行き脚が鈍く、1コーナーで中団の内。向こう正面でポジションを落とし、4コーナー手前で相対的に最後方まで下がってしまった。3~4コーナーの内側は掘れてきて加速が乗らず、直線は鞭を入れることなく観念して流していた。内を割る割れない以前に位置取りが悪過ぎた。そもそも中山のスローで後ろから行きそうな馬を買うほうが悪い。

11着【△】ラーグルフ

ドウデュース(青矢印)が下がってきてブレーキがかかるラーグルフ(赤矢印)。
ここから一気に手応えが無くなって後退・・・。

スタートを出て成り行きで中団待機。道中はドウデュースの後ろ。勝負どころで周りを囲まれていて、手綱を引きながら様子を窺っていたところ、不意にドウデュースが下がってきてこの煽りを受けて後退。これで馬が走る気を無くしたのか、直線は追っても反応が無かった。馬群の中に入れたのは失敗だった。

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