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【競馬予想Vol.514】第19回阪神C



トラックバイアス分析・展開予想

  • 典型的な冬晴れで引き続き馬場は乾燥。散水は月曜に行われたのみ。土曜朝時点の含水率は4コーナー8.3%、ゴール前9.1%、クッション値は11.0。

  • 京都は10月5日から数えて12週連続開催で芝はボロボロ。砂埃が舞い上がる「緑のダート」状態だが、馬場が乾燥していていて時計はそこそこ出ているのがややこしい。馬場は内も外も悪く結果的にフラット。先々週の阪神ジュベナイルフィリーズ、先週の朝日杯フューチュリティSと道中内を立ち回った馬が上位に来ているだけに、内で距離を稼ぎそうな馬に注意したい。

  • 昨年もハナを奪い、超絶ハイペースのスプリンターズSで2番手を追走したウイングレイテストがハナ。アサカラキングが追いかけて、ウインマーベルも楽々前へ。抑えたところで仕方のない面子で、今年もテン3ハロン33秒台前半の速い流れを想定。オーソドックスに差しを狙い打ちたい。


全頭分析

【▲】ソーダズリング

(+)京都牝馬Sでナムラクレアを撃破。京都外回りは2戦2勝と好相性。
(-)高松宮記念以来ぶっつけ。基本的に外差しの馬で最内枠は微妙。

【-】ダノンスコーピオン

(+)スワンSは直線で前の馬に蛇行される。位置取れており復調気配。
(-)この馬なりに伸びているが物足りない。勝ち負けまではしんどい。

【○】セリフォス

(+)マイルCSは伸びない内を突き6着。富士S4着は捌き遅れで度外視。
(-)折り合い重視で控える競馬を選択しがち。1,400Mは少々忙しい。

【-】モズメイメイ

(+)京阪杯は結果的に内枠先行ゲーで出番無し。自ら前に行って反撃。
(-)夏の始まりから月一出走。中間の坂路は終いバタバタで期待薄。

【-】トゥラヴェスーラ

(+)スワンSで久々に穴提供。いつでもどこでも溜めて突っ込むのみ。
(-)行き脚は皆無に等しい。前の馬に完璧に運ばれると出番が無い。

【△】ウイングレイテスト

(+)スプリンターズSはペースが論外で度外視。今回は追走楽になる。
(-)惰性で押し切るタイプ。早い段階で絡まれたり並ばれると苦しい。

【-】アサカラキング

(+)信越Sも同型と競合して共に沈没。単騎逃げに持ち込めば侮れず。
(-)行き脚の速い先行馬が集結。付いて行かされる形になると苦しい。

【-】マテンロウオリオン

(+)キャピタルSは直線内から伸びかける。ガレ気味の馬体回復次第。
(-)NHKマイルCで2着して以来ずっと低迷。上位との力差が否めない。

【-】エイシンスポッター

(+)京阪杯は内枠先行決着で出番無し。今回は安土城Sを勝った舞台。
(-)行き脚遅く後ろから。コース取りも基本的に外で間に合わない。

【-】シャンパンカラー

(+)直近3走ダート、スプリント、香港と無理ゲー。国内GIIで出直し。
(-)NHKマイルCは超絶好調教の賜物。状態はそこまで戻っていない。

【-】マッドクール

(+)スプリンターズSは流れが速過ぎて参考外。前に行って巻き返し。
(-)外に馬を置かないと走る気を失くす。内で集中させる必要あり。

【-】ウインマーベル

(+)マイルCSは初のマイル戦で一時先頭。得意の1,400Mなら大威張り。
(-)GIを連戦した後の3戦目。昨年の覇者だが今年は京都で勝手違う。

【◎】ダノンマッキンリー

(+)1,400Mは5戦4勝の得意条件。ペースは速くなればなるほど好都合。
(-)前走時よりも馬場の傷みが大幅に進行。末脚が鈍って届かず懸念。

【-】オフトレイル

(+)スワンSはレースの上がりより2秒近く速い脚使う。ピッチで俊敏。
(-)スタート遅く序盤は後手踏む。前が止まらない馬場や展開に弱い。

【-】ママコチャ

(+)ここ2戦負けて尚強し。今回は安土城Sを1分19秒0で快勝した舞台。
(-)中10週以上【1・3・1・4】。昨年スプリンターズSから直行で5着。

【△】ナムラクレア

(+)スプリンターズSは超絶ハイペースを詰めて3着。溜めれば弾ける。
(-)基本的に差して届かずの馬。1,400Mは3戦2着3回と捉え切れない。

【-】レッドモンレーヴ

(+)キャピタルSは珍しく内で位置取って内突き。乗り方工夫で一撃。
(-)基本的に行き脚遅く直線外の競馬を好む。末脚強力だが展開次第。

【-】エトヴプレ

(+)キーンランドCは4角早めに被されて劣勢。行き切れば渋太さ発揮。
(-)好位から差す競馬も可能だがこのメンバーの中に入ると中途半端。


結論

ダノンマッキンリーは小細工抜きで外差し一本の競馬をさせると滅法強い。京都外回りは3コーナーから加速を付けて突き抜けられる得意条件。1,200Mでは助走距離が足りないし、マイルだと折り合いを気にしなければならない。京都の1,400Mでやる限り、この馬から買っておけば間違いない。この中間は半マイルから追って超絶時計を2週連続マーク。

セリフォスはマイルCSが相対的に伸びない内を突いての負け。上位はみんな外を通っており、結果的に通ったコースの差。富士Sは直線に向いて外に持ち出すのが遅れただけで、むしろよく4着に来たといった内容。京都外回りのマイラーズCでソウルラッシュにコンマ3秒差の馬が弱い訳がない。課題の折り合いは進展がみられるし、内で距離を稼いでの差しに期待したい。

ソーダズリングは京都外回りで2戦2勝、今回と同じ舞台の京都牝馬Sでナムラクレアの追撃を封じて勝っている。先々週の阪神JF、先週の朝日杯FSと京都では内枠の差し馬が来るケースが目立っているだけに、高松宮記念以来のぶっつけで人気が浮いているここは絶好の狙い目。3週連続で坂路4ハロン51秒台を叩き出しているし、デキは間違いなくいい。

ナムラクレアは超絶ハイペースのスプリンターズSでレースの上がり3ハロンより1秒7速い脚を繰り出して3着。オフトレイルも大概だが、あの馬は出脚が付かずの追い込みでアテにし辛いのに対し、この馬は「素」で凄まじい脚を使う。ただ大目標は来年の高松宮記念であること、先週・今週と坂路ラスト減速ラップで完璧な仕上がりとは言えない点で割り引く。

ウイングレイテストは昨年もハナを奪ったように行き脚はかなり速い。スプリンターズSは稀代の快速馬ピューロマジックがテン3ハロン32秒1で逃げる展開で、これを2番手で付いていった以上14着に沈んで当然。昨年のこのレースは逃げてコンマ3秒差、ラストの坂で止まった感じがするので京都替わりは歓迎。京都外回りは昨年のスワンSを逃げ切った舞台。

◎ダノンマッキンリー
○セリフォス
▲ソーダズリング
△ナムラクレア、ウイングレイテスト
単勝◎(1点)、馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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