【競馬予想Vol.444】第85回優駿牝馬
トラックバイアス分析・展開予想
東京は月曜に大雨、水曜と木曜に軽い降雨があって金曜に散水実施。金曜は快晴で、土曜朝時点のクッション値は9.8。Bコース使用3週目に入っても馬場状態は良好。時計の出方はやや速い程度だが、内前がかなり使える。外から差すにしても中団付近にいないとしんどい。
ショウナンマヌエラの逃げ。前走大逃げに持ち込んだヴィントシュティレも隙あらばハナ。タガノエルピーダが早めの3番手、チェルヴィニアもスタートが決まれば前に行きそう。ステレンボッシュを筆頭に大半は後ろからの馬で隊列は縦長。展開利は前。差すにしても中団より前、若しくは内突き。
全頭分析
【-】ミアネーロ
(+)フラワーCは直線内からノーステッキで完勝。最内活かして一発。
(-)追うと外に張る。本来器用な馬ではなくこの最内枠は諸刃の剣。
【▲】クイーンズウォーク
(+)陣営は一貫してここ狙い明言。クイーンC勝ちの東京で巻き返し。
(-)大型馬かつ大跳びで素早さが足りない。内で包まれるとしんどい。
【-】エセルフリーダ
(+)ミモザ賞は下げて4角外回し完勝。本来行き脚強めで前付け可能。
(-)勝った2戦はいずれも少頭数の外でフリー。恵まれる必要あり。
【-】パレハ
(+)前々走は直線二の脚発揮で完勝。内を通って粘り込むスタイル。
(-)前走は後続にしっかり付いて来られて沈没。力が全く足りない。
【△】コガネノソラ
(+)3戦連続で加速ラップを勝利。逃げ差し自在でかなりの好素材。
(-)強い相手と未対戦。王道の桜花賞組との比較でどうしても見劣る。
【-】サンセットビュー
(+)京都未勝利戦は4角外前から安定した立ち回り。この内枠は良い。
(-)前走は直線で一旦最後方まで下がってしまう。絶対的な速さ不足。
【◎】ステレンボッシュ
(+)時計を更新しつつ桜花賞制覇。進路を塞がれない限り突き抜ける。
(-)ここ2戦は鞍上の好騎乗。「人気の戸崎さん」のやらかし懸念。
【-】ホーエリート
(+)フリージア賞は壮絶な前詰まり。フラワーCは4角大外回して2着。
(-)百日草特別を見る限り東京との相性微妙。長い直線で根負け懸念。
【-】ラヴァンダ
(+)フローラSは内前で折り合い付けて技ありの2着。先行力は評価。
(-)後方一気で来られると対処不能。距離こなせても押し切りは疑問。
【△】アドマイヤベル
(+)フローラSは直線追い出し待つ余裕あり。前々に取り付けば通用。
(-)百日草特別はアーバンシックに完敗。今回は桜花賞組の壁が厚い。
【-】ヴィントシュティレ
(+)前走大逃げを打って粘り込む。母はこのレースでハナ奪って2着。
(-)今回はショウナンマヌエラら同型がいる。前走の再現は期待薄。
【△】チェルヴィニア
(+)アルテミスSは前付け上がり最速の完勝。前に行って巻き返し。
(-)前走は直線不利あったとはいえ負け過ぎ。昨秋からの上積み不明。
【-】スウィープフィート
(+)桜花賞は直線一旦内に入るロス響く。愚直に大外一気で逆転狙い。
(-)武豊騎手に乗り替わっても真後ろからの差し。器用さが足りない。
【○】ライトバック
(+)エルフィンSは馬群割って突き抜け。桜花賞も真後ろから迫る3着。
(-)スタート一息。末脚頼りで前に先抜けされてしまうと届かない。
【-】サフィラ
(+)1,800Mの未勝利戦を圧勝。クイーンCは馬体大幅減で度外視妥当。
(-)高い素質を秘めるが活かし切れない。一にも二にも馬体回復次第。
【-】ショウナンマヌエラ
(+)結果はどうあれ桜花賞でもハナ奪う。空気扱いで却って逃げ易い。
(-)自身は外で同型が内にいる状況は辛い。舐められても居残り困難。
【△】タガノエルピーダ
(+)チューリップ賞は大外枠響く。ゆったり運べる長距離戦合いそう。
(-)よりによってまた外枠。早めに抜け出せないようだとしんどい。
【-】ランスオブクイーン
(+)前走はラスト流して2馬身半差。距離延びて更に良さそうな素材。
(-)未勝利を勝っただけ。ベスト尽くしても桜花賞組相手では厳しい。
結論
ステレンボッシュが負けたのはサフラン賞と阪神ジュベナイルフィリーズの2つ。前者は中山で後方から4コーナーで外を回してハナ差、後者は赤松賞から中2週で使ってクビ差。もはや負けたことある?レベル。スタートに若干の不安はあるが長距離戦なので弱点には映らない。戸崎さん、詰まらないように外に誘導して差してきてください。まあ、ここで詰まって負けるのが戸崎さんなんだろうけど。
ライトバックは桜花賞の内容からして内が使える今の東京で厚く買うのはリスクが高い。しかし桜花賞のレース回顧で「外フリーなら走るという見立ては正解。しかし真後ろから競馬してくれとは言っていない。位置が取れればオークスを獲れる逸材。」とまで書いていたので買う。中団付近が取れればステレンボッシュであっても交わせる。
クイーンズウォークはマイルGI馬の妹にも関わらず、陣営が一貫してオークス向きと言い張るのが未だに解せないが、中内田調教師や川田騎手のような「競馬のプロ中のプロ」がそう言うならそういうことなのだろうと思う。桜花賞は直線に向いて前に届きそうな位置にいながらキレ負けたが、距離が延びるここなら素早さが足りなくても持続力で補完できる。今の東京は内が使えるのでそこに期待したい。
チェルヴィニアは桜花賞の直線で不利を受けた受けなかったの問題ではなく、半年振りの実戦でいきなり1分32秒台で走れというのが土台無理な話。距離が延びるここで更にペースが上がることは考えにくく、純粋な直線勝負になるならステレンボッシュとも互角。但し巻き返して当然と言わんばかりの2番人気。これなら実際に桜花賞で結果を出したステレンボッシュやライトバックのほうを厚く買いたくなる。
他路線組は1着馬のみ紐で抑える。アドマイヤベルは東京【1・1・1・0】で8番人気は意外と人気していない印象だが、桜花賞組と比べると迫力を欠く。コガネノソラは勝ったレースが全て加速ラップで期待したいが、強いところとやっていないので何とも言えない。タガノエルピーダは朝日杯フューチュリティSでジャンタルマンタルにコンマ2秒差、忘れな草賞が厳しめの流れで前付けしてラスト流して2馬身半差ならここでも買えるレベルだが、前々で勝負したい馬にとってこの枠はしんどい。
◎ステレンボッシュ
○ライトバック
▲クイーンズウォーク
△チェルヴィニア、アドマイヤベル、コガネノソラ、タガノエルピーダ
単勝◎・○・▲(3点)、馬複◎○▲ボックス(3点)、3連複F◎-○▲-○▲△△△△(9点)