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【競馬予想Vol.490】第67回MBS賞スワンS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は水曜に0.5ミリの降雨を観測しただけで概ね晴れ。木・金曜と散水を行っても金曜朝時点の含水率は4コーナー7.7%、ゴール前7.3%とカラカラ。クッション値も10.9でカチカチ。かなり速い時計が出そう。ちなみに先週日曜の含水率は約10%、クッション値は9.9だった。

  • Aコース使用4週目に入り、馬場の内側の傷みが大きくなりつつある。日曜10レース・キセキC(3歳以上3勝C/芝1,600M)は直線で内を通った馬が上位を占めたが実態はスローの前残り。11レースの菊花賞(3歳GI/芝3,000M)は乱ペースに陥って外差し優勢。バイアスはフラットからやや外寄り。

  • クランフォードが内枠を活かして先手を主張。ウインカーネリアンとセルバーグは内枠の馬に内を固められてハナは厳しそう。サーマルウインド、キングエルメスの他、前走の行き脚が良かったシングザットソング、スズハローム辺りが好位に入りそう。淀みない流れで内前が固まりそうなだけに、ここは速い時計持ちの外差しに着目したい。


全頭分析

【△】サーマルウインド

(+)前走は超ハイペースを追いかけて根負け。今回は追走楽になる。
(-)重賞は3回チャレンジして全て圏外に敗れる。下積みが足りない。

【-】ジョウショーホープ

(+)前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差す脚あり。速い時計もこなせる。
(-)前走は4角外フリーから直線差され負け。重賞では力不足否めず。

【-】キングエルメス

(+)京王杯2歳Sでトウシンマカオに抜かせず。久々も坂路の時計上々。
(-)マイラーズCは好位付けから直線差され負け。決め手で見劣る。

【△】クランフォード

(+)豊明Sは馬なりで前に行って残してレコード。シンプルに脚速い。
(-)前走は6着までコンマ2秒差の大接戦。初重賞挑戦で即通用は微妙。

【-】トゥラヴェスーラ

(+)セントウルSは結果的に仕掛け遅れ。このメンバーなら力上位。
(-)追い込み一本で馬場と展開に左右される。ここも善戦止まりか。

【-】オフトレイル

(+)毎日王冠は典型的な内前決着で度外視。京都は4戦して全て連対。
(-)1,400Mは初出走。速い流れに乗りつつ差してこれるかは未知数。

【-】バースクライ

(+)CBC賞は出負け&前壁コンボで即終了。内通って差す脚あり注意。
(-)後ろから行く馬で当てにならない。外を回すようなら届かない。

【○】スズハローム

(+)CBC賞は超絶ロケットスタート。得意距離で好位付けなら期待大。
(-)前走は内が伸びる馬場もアシスト。差しに専念して届かず懸念。

【-】ウインカーネリアン

(+)ここ2戦は湿った馬場で踏ん張れず。軽くて速い馬場で本領発揮。
(-)内に速い馬集結で番手追走強要されそう。外々通るならしんどい。

【-】ピンハイ

(+)マーメイドSは高速前残りで度外視。外差し専念で喰い込み可能。
(-)一気に600Mの距離短縮。速い流れに乗ったまま差せるかどうか。

【△】シングザットソング

(+)ポートアイランドSはスタート好発から粘り発揮。距離短縮好感。
(-)差すと届かず、積極策だと詰め甘い。展開か馬場のアシスト必須。

【-】ダノンスコーピオン

(+)京王杯SCでスズハロームと接戦。1週前追い切りで坂路4F49秒8。
(-)前走も馬場も展開も向かなかったとはいえ負け過ぎ。打つ手無し。

【-】ノーブルロジャー

(+)前走は緩い馬場で伸びを欠く。今回はシンザン記念を勝った京都。
(-)NHKマイルC、米子Sと軽くて速い馬場でも今一つ。力が足りない。

【▲】アグリ

(+)CBC賞は外枠に加えて追って反応無し。一叩きされて57kgなら。
(-)後ろから行くようになって未勝利。前の馬に先抜けされると辛い。

【-】マテンロウオリオン

(+)昨年のマイラーズCは勝ち馬とコンマ2秒差。京都でワンチャン。
(-)スプリント戦転向後もサッパリ。位置を取らない限り出番無し。

【-】セルバーグ

(+)京成杯AHは差し向けて4着の好内容。速い時計も無難にこなす。
(-)ベストは逃げて残す競馬。今村騎手に手が戻るも枠が外で厳しい。

【◎】ダノンマッキンリー

(+)ここ2戦は位置取りながら詰め切れず。今回は4戦3勝の得意距離。
(-)掛かり癖克服した一方で爆発力が失われた感。前崩れの展開待ち。


結論

ダノンマッキンリーは後方で決め打ったファルコンSを豪快に差し切ったように、他に干渉されないほうが走る。ここ2戦は色気を持って前で競馬を進めて中途半端な結果に終わっただけに、大外に入ったここは腹を括って大外一気に賭けてもらいたい。追い切りは2週前と今週が坂路4ハロン50秒台、1週前は半マイルから追ってラスト2ハロン11.2-11.5と絶好調。

スズハロームは今回と同じコースで行われた2勝クラスがあり得ない勝ち方。文字通り画面外から突っ込んできた。スタートのタイミングが合うようになってきて、CBC賞はスタートと同時に1馬身抜け出していた。毎回鞭が入るのが早い馬で、溜めて伸ばすよりガーッと行って流れ込む競馬が向いている。1分20秒台前半で差し込める脚があるだけに期待。

アグリは関西圏(阪神・京都)で阪急杯勝ち、セントウルS2着、阪神C3着、シルクロードS2着の実績持ちで力が違う。CBC賞はいくら何でも走らなさ過ぎで、最初から勝負を捨てていたとしか思えないような内容だった。1,200M【0・2・0・5】に対して1,400Mは【3・0・2・0】。追い切り気配は依然として平凡なままだが、一度使って他と同じ57kgなら来てしまいそう。

シングザットソングの戦績を眺めると、距離短縮ローテの時に走っていることが分かる。フィリーズレビュー1着(1,600M→1,400M)、オパールS2着(1,400M→1,200M)、安土城S3着(1,600M→1,400M)とこのパターンは【1・1・1・0】。今回はポートアイランドSから距離短縮ローテ。ポートアイランドSはあと200Mが長いような感じの内容だった。

クランフォードは今回と同じコースでも1分20秒2の逃げ切りがあり、速く走るという点においては申し分ない。圏外に飛んだのはレース前に放馬したマーガレットSのみ。春菜賞も道中力んだりと総じてテンションが高かったが、一夏越した前走は序盤持ったままだったように精神的な成長もみられる。今回は馬場自体は速いが、内を通り続けることになりそうで割引。

サーマルウインドはスタートが速くて安定して前に行ける。北九州記念はピューロマジックがテン3ハロン32秒3でぶっ飛ばす流れで遠く離された上、直線で内からモズメイメイにぶつけられて意気消沈。今回は内枠に加えて相対的ペースダウンで追走が楽になる。1週前に栗東入りしてCWで2週連続で好時計をマークしているのも見逃せない。

◎ダノンマッキンリー
○スズハローム
▲アグリ
△シングザットソング、クランフォード、サーマルウインド
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複F◎-○▲-○▲△△(7点)

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