【競馬予想Vol.496】第62回アルゼンチン共和国杯
トラックバイアス分析・展開予想
土曜は終日稍重で施行。全レースを通じて内が伸びず、上位は中央から外を通った馬で占めた。トータルで31ミリの雨が降ったもののその後天気は持ち直し、日曜は終日晴れの予報。日曜朝時点の含水率は4コーナー15.1%、ゴール前13.9%、クッション値は9.5。馬場は朝一で良に回復。排水設備の関係上、馬場は内から乾いていく。内の復活に注意したい。
明確な逃げ馬不在。ジャンカズマが押し出されるようにしてハナに立つとして、この後ろに何が入るのかすら流動的。ジャンカズマは勿論、ショウナンバシットやサヴォーナも前で楽が出来そう。かなりのスローが見込まれるため、後ろ過ぎると届かないかもしれない。
全頭分析
【-】ミクソロジー
(+)前走は内前ワンツースリーで度外視。重賞勝ちある東京で見直し。
(-)前走は大外だったとはいえ位置取れず。後ろ過ぎると届かない。
【-】メイショウブレゲ
(+)京都大賞典はロングスパート勝負で3着に喰い込む。末脚は確か。
(-)後ろからしか行けない。前々で運ばれてしまうと何も出来ない。
【-】ハヤヤッコ
(+)中日新聞杯も58.5kgで上がり3F最速2着。意外と決め手侮れない。
(-)基本的に後方に構えて外を回す競馬。縦長になると間に合わない。
【△】クロミナンス
(+)目黒記念はゴール前詰めてタイム差無し。前々で運べるのは強み。
(-)ここ2戦シュトルーヴェに一方的に交わされる。一気の脚に弱い。
【-】フォワードアゲン
(+)オクトーバーSは直線最内で詰まりかけるロス。内捌ければ一発。
(-)普通に乗り回しても勝ち目無し。テン乗り内田騎手の乗り方一つ。
【-】マイネルメモリー
(+)追い出されてからの脚速い。前走は前が止まらずの展開で度外視。
(-)スタート下手で毎回後ろに置かれる。使える脚短く東京では微妙。
【-】ペプチドソレイユ
(+)みやこSではなくこちらに出走。母父ワークフォースの適性狙い。
(-)父コパノリッキーで芝重賞は無謀。付いて行けるかすら怪しい。
【△】ラーグルフ
(+)渋った馬場に前残りと近走消化不良。左回りは【3・0・0・1】。
(-)前走ステラヴェローチェと競り合って遅れる。距離延長は不安。
【-】タイセイフェリーク
(+)町田特別はヘデントールにコンマ2秒差。速い上がりの脚あり。
(-)東京での2戦はれっきとした力負け。軽ハンデ貰っても足りない。
【△】マイネルウィルトス
(+)目黒記念は緩い流れになりキレ負け。流れてくれれば即巻き返し。
(-)前に行くと差され、構えると届かず。勝ち切るイメージ湧かない。
【-】アドマイヤハレー
(+)調布特別でシンティレーションを差し切る。東京に替わって一変。
(-)日経賞は早めに動いたこともあるが力負け。距離も合っていない。
【▲】ジャンカズマ
(+)大阪-ハンブルグCは残り150M付近まで先頭。舐められれば残る。
(-)固まった2番手追走の昨年ブービー負け。離して逃げる必要あり。
【○】サヴォーナ
(+)オールカマーは内取りゲームで外を回して4着。力負けではない。
(-)ジリ脚で詰め切れずの繰り返し。東京は完敗2回と相性良くない。
【◎】セレシオン
(+)新潟記念は直線内からゴール前凄い脚で迫る。決め手は超強力。
(-)加速が鈍く差して届かず多い。2,500Mでも同じ脚使えるかどうか。
【-】アドマイヤビルゴ
(+)カシオペアSでプログノーシスに逃げ切りあり。前残り展開で一発。
(-)ここ2戦前付けして通用せず。重賞は8回挑戦して全て着外と低調。
【-】ショウナンバシット
(+)好走は専ら前付け時。長距離を連続で押し切ってスタミナは担保。
(-)メトロポリタンSは伸び切れず交わされての4着。東京替わり不安。
結論
セレシオンは荻野騎手に乗り替わってから上がり3ハロン32~33秒台の脚を連発。新潟記念は直線で捌きが遅れ、内に入って捌きつつの2着。外枠を引いた今回は外フリー確保で突き抜けるとみる。2週続けてCWで時計を出して、直前はポリトラックで調整というのは先週のドウデュースと同じ。このレースは人気のハーツクライ産駒が強いのも追い風。ちなみに馬名由来は「アルゼンチンサッカートップチームの愛称」。
サヴォーナは神戸新聞杯2着、日経新春杯2着、天皇賞春6着で、今回のメンバーに入ると格上。函館記念は小回りが利かず内を捨てて外を回しての4着、オールカマーは外枠で内に入れず外から被せ差しに向いて4着と微妙にツイていない。前に行って残す競馬を試みれば押し切れるのではないかと思う反面、池添さんが乗れていないので積極的に買いたくない。
ジャンカズマは単騎で行けて放置されるという逃げ残りシチュエーション。「逃げ馬は光らない(=人気薄の)時こそ買い」ということはこれまで散々学習した。大阪-ハンブルグCもラスト150Mぐらいまでは先頭にいた。今回は久々ながらCWで6ハロン80秒9-1ハロン11秒7という攻めた調教をしている。馬場が乾いて内が使えるならワンチャンある。
クロミナンスは良の東京芝で【2・1・2・0】、目黒記念はゴール前再加速の3着で当然有力だが、どうも詰めが甘い。目黒記念はギリギリまで追い出しを待った割に弾けなかった。特にシュトルーヴェのような一気の脚に弱く、今回はスローの直線ヨーイドンでセレシオンにスッパ抜かれそう。如何にも2~3着という馬。
ラーグルフは昨年の中山記念で2着した後、ずっと展開や馬場に泣かされまくり。GIの大阪杯はともかく、札幌記念とアメリカJCCは馬場が極重で進まず、今年の中山記念も渋って内前ワンツースリー、オールカマーも小回りスローで内前ワンツースリー。良馬場かつ左回りのここで息を吹き返しそうな気がしてならない。
マイネルウィルトスは東京芝2,500M重賞のリピーターで、このレースは3年前と昨年2着、一昨年の目黒記念でも2着している。東京でも早め進出の脚で勝ちに行けるのが強みだが、この馬もクロミナンスと同様に後方一気の脚に弱い。父スクリーンヒーローは2008年の覇者で、重賞を勝つとすればここだと思うが・・・。
◎セレシオン
○サヴォーナ
▲ジャンカズマ
△クロミナンス、ラーグルフ、マイネルウィルトス
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?