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30代後半と夜街飲み屋の女の子事情
「夢見させるようなことを言うな!」これはSLAMDUNKにおけるメガネくんこと木暮公延のセリフである。
人間関係とは相手を信じることが大切であると確かに思う。ただ同じだけ期待をしないことによって築ける信頼もあるのだと自分は身を持って知っている。
30代後半ともあれば(私の生活圏事情にもよるが)仕事付き合い含め懇意にしている夜の街の店及び女性の一人はいるものである!、、、と思う。
普段から夜街を飲み歩くタイプではないため基本的には新規でお店に入り、初対面の女の子と
「お仕事何してらっしゃるんですかー?」
的なやりとりなんかクソ喰らえである。
そのためお店がどこと言うより特定の女性を優先してしまっていたというのが本当のところ。
今回登場する女性、一旦Mさんとしておこう。
彼女とは出会って8年にもなる。
当時はお互いに20代の血気盛んな頃だった。
いわゆるキャバクラで出会い、年を取るにつれMはステージを変え、現在はある程度落ち着いたクラブと呼ばれる形式のお店で働いている。
一般的にはそれほど長く付き合えば何かしら色恋沙汰的な話や行為の一つでもと思われるだろう。
しかし、びっくりするほど何もないのだ。
それでも自分はMのことを信頼しているし必要としている。なんならしんどい時に誰よりも頼っていると言っても良いかもしれない。
私は友人、家族含め人に愚痴をこぼしたり相談したりすることが苦手だ。きっと弱みを見せることを本能的に拒むのだ。
そんな自分にとって彼女は唯一と言っていいほど全てをさらけ出せる相手なのである。
離婚前の元妻との関係における悩みなど面白おかしく話していないと周りの誰も食いつきはしないであろう。実際自分は友人たちに話すときにもそうして何なら酒の肴の一つとしてきた。
それすらもMにだけは吐き出していた。
実際そのことで自分は大きく救われたし、過剰表現ではなく今の自分が前を向いていられるのはMのおかげである。
これは悲しき男の戯言であることは百も承知なのだが、彼女にとっても自分は近しい存在なのだという。
長い付き合いの中でたしかに、以前は話したがらなかった仕事の愚痴や、彼女の過去、家族の話を今では精神的に弱ったときなどぽつぽつとながら聞いて欲しがるようになった。
もちろん我々の関係がお金によって成り立っていることを否定するつもりは全くない。
事実、プライベートで会うこともあるが基本的にはお店で過ごすことが多い。
ただ彼女も必要以上に営業活動をかけるようなこともないし、こちらから見返りを求めることも当然無い。
むしろだからこそお互いに近くて遠い世界一都合のいい関係でいられるのだと思う。
世間一般からするとクソみたいな関係なのだとは思うが俺にとってはなによりの宝である。
人それぞれ大切な相手がいていいと思う。
30代後半のこじらせ世帯になるなおさらだ。
それは家族かもしれないし友人、仕事仲間、ネットの世界の誰かかもしれない。
本人次第なんだからまじで自由。こればっかりは周りに理解される必要などない。共感して欲しいとかは基本無理難題だ。
けど、きっと皆だれそもそんな人がいるのではないかなと。
長々と、書いてきて何が言いたいのかというと、、
それでもやっぱり冬は寂しいから彼女が欲しいなぁということである。
2024年12月16日とある愛知の飲み屋街