【詩】ふたり暮らしなんて、どうでしょう?
しょうもないことで笑ってしまう ツボの浅さが似ていただけ
好きな映画は違うけれど お気に入りのソファに肩並べて
同じ画面を見つめている 時々よそ見はお互い様
閉じたぬくもりを解く指先がいとおしいと
たぶん初めて思ったんだ 言わないけれど
うれしい報せは一番に聞かせて
涙は二乗 悲しみははんぶん
持ちつ持たれつ いい塩梅でこれまで通り
ちょっとお高いアイスで機嫌が良くなる君と
その笑顔に彩られた日常に生き続けたい僕で
重ねた時間の分だけ 宝物を抱えられる歓び
与えられた種を 大切に育てていこう
水をやりすぎないよう気をつけながら
ベランダでの日向ぼっこも忘れずに
すこやかな僕らのいとなみを 今日からまた続けていこう