VOL.230 界面活性剤って何だろう
水と油を仲良くさせて汚れを浮き上がらせる
シャンプーの役割は汚れを落とすことです。その要素となるのが界面活性剤です。
頭皮や毛髪の汚れには2種類あり、皮脂やスタイリング剤の残留物などの油汚れと、ホコリなど水に溶ける汚れに分けられます。油と水の両方になじむ性質をもつ界面活性剤は油を包み込み、表面を親水性へと変化させ、水に浮き上がらせて落とします。本来、水と混じり合わないはずの油汚れが水で落とせるのは、界面活性剤のおかげなのです。
前回紹介した洗浄剤も、すべて界面活性剤の一種です。いちがいに、泡立ちのよさ=洗浄力のよさではありませんが、シャンプーの場合は泡がクッションの役目を果たし、摩擦やからまりを防ぐので、泡立ちがよいほうが髪へのダメージは少なくなります。頭皮への負担を心配するのであれば、刺激の少ないアミノ酸系やペダイン系を選ぶといいでしょう。
シャンプーが油汚れを落すしくみ
①界面活性剤が、油汚れの表面に付着します。
②油汚れを包み込み、浮き上がらせます。
③油汚れが水に溶け出し、洗い流される。
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