トー横キッズのやさしい世界|ヒッピー、フーテンの再来か?|平和なつながりの自助グループを求めて
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■トー横キッズとは?
トー(新宿東宝ビル)横(のそばでたむろする)キッズ(中高生たち)という意味です。
コロナ禍で閑散とした歌舞伎町に集まってきた、自己主張しない若者たち
私はサンリオのキャラクターすみっこくらしを思い出しました。
というと、イメージがつかみやすいでしょうか。トー横キッズはメディアが作った造語で、当人たちは「トー横民」「トー横界隈」「界わいの子」という表現をしています。
(界わいの子ってなかなかいい表現ですね!)
見た目は、地雷系のファッションに身を包んでいる少女たちの一群です。黒が基調ですね。
心理的には、ひきこもり、不登校、リストカット、発達障害、機能不全家族などの、メンヘラっぽい人々です。家庭や学校にはなじめないけれど、人との関わりを持ちたいと思っている。自己承認欲求が高い人々です。
居心地の良さを求めて、似たような子が新宿東宝ビル(ゴジラのオブジェのあるビル)あたりに集まってくるのです。特徴をまとめると、
メンヘラ系中高生の、思いやりにあふれた、緩やかなコミュニティ
コアなトー横キッズは50人程度
上下関係はなく全員タメ口(マウントなし)
ファシリテーターのない自助グループの様相を呈している
ここまでは東洋経済オンラインの根本直樹さんのルポを参考にしました。
■1960年代の再来?
歌舞伎町のビジネスホテルに泊まるために1泊5000円程度が必要です。
トー横民の女子が、SNSのパパ活などで、1週間分くらいの宿泊費を稼ぎます。そこに10人ほどのトー横民が集まって雑魚寝します。お金を持っている子が食事代を負担したりします。
パパ活や家出などの暗さはありますが、この緩い、しかし平和な居心地の良さを求めて、地方からやってくる子もいます。バイトして、お金をためて、数週間トー横民と過ごすために歌舞伎町まで家出をしてくるのです。
彼らは、かつて1960年代、ビートルズの時代に存在したヒッピージェネレーション、フーテンのようであるかもしれません。彼らの標語は、Love & Peace でした。今の70代後半の人々です。「戦争を知らない子どもたち」です。トー横民からしたら祖父母の世代でしょうか。
戦後生まれの彼らは、トー横民をどんな目をして眺めているのでしょう。彼らより10歳若い私の目には、結構、平和な風景が見えています。
コロナが収まって歌舞伎町に人が戻ってくると、トー横民はその場を追われるかもしれません。しかし、彼らは別の場所で、彼らの聖地(?)を求めて移動するだけでしょう。いい場所が見つかることを祈っています☺
◇ラジオおやすみカフェ:今宵のメニューは… 【9歳の壁】とは、学習におけるつまづきの壁です。小学校3年生です。
このころ児童は、ピアジェによると、具体的操作期から形式的操作期に移行します。つまり抽象概念を扱えるようになり、そのように学習課題が導入されていきます。
例えば算数などでは文章題などが入ってきます。ここにつまづいているお子さんには、親がていねいに根気よく教えるようにしましょう。
できれば9歳になる前、小学校2年生の8歳のときから、抽象的なものに触れる機会を増やしていくといいでしょう。
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