LGBTQIAのアセクシュアル(無性愛者)について|愛着障害の視点から
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。埼玉県志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。
■テーマ
LGBTQIAのアセクシュアル(無性愛者)について|愛着障害の視点から
◇こんな悩みを持っている方に
・性的マイノリティの新しい分類のIAがよく分からない
・Aの無性愛者というのがよく分からない
◇そんな人がこの放送を聴くと、
・新しい分類の理解が進み、さらに別の視点も可能になる。
LGBTQについての詳細は下記記事を参考にしてください。この記事はQについて考察しています。
◇ツイート紹介
今日のテーマにつながる私のツイートを紹介します。
【LGBTQIA】セクシャルマイノリティについてLGBTQまでは聞いたことがあると思いますが、IAとは何でしょうか。Aはアセクシュアル、無性愛者。同性・異性両者に対して恋愛感情を抱かない人々。Iはインターセックス、DSDとも呼ばれ他のLGBTQAとは異なる分類。体の性に関する発達が典型的ではない性分化疾患。
■性的マイノリティ
2021年、夏:性的マイノリティの示す言葉LGBTQに新しい用語が追加されています。
- Intersex=DSD: Difference of Development、体の性の様々な発達=性分化疾患:
- Asexual: not involving sexual activity, feelings, or associations; nonsexual、無性愛者
インターセックスは体の疾患であり、性的マイノリティでは語れない側面がある。ターナー症候群、クラインフェルター症候群、アンドロゲン不応症、副腎皮質過形成などの疾患である。
アセクシュアルは性的指向が誰にも向いていないセクシュアリティなので、LGBTQの性別違和のカテゴリーに入る。
■LGBTQIAのAは果たして性的マイノリティなのか?
実は愛着障害の反応性アタッチメント障害の人は、このアセクシュアルに見える場合があります。
人との接触に恐怖があるために、無性愛者のように見えます。
恋愛感情を抱かないのではなく、親密さが怖いのです。
対人恐怖の人も同列です。
メモ
診断基準にはありませんが、性的指向が誰にも向いていない人が相談に来られたら、愛着障害も視野に入れてみましょう。
アセクシュアルというのは、性的欲求が誰にも向かないというだけなので、それで悩んで相談に来られることは少なそうです。それよりも、ウラの悩みを見立てましょう。
■セックスの関与を最小限にするために、年上の人、高齢者と結婚する場合も
愛着障害の人は、できるだけパートナーと親密にならないようにするために、スキンシップを最小限にする傾向があります。
ベタベタすることが怖いので、はるか年上の人をパートナーとして選択することもあります。異性というよりも、親を求めている感じです。
■まとめ:アセクシュアルの考察
アセクシュアル自体は性的マイノリティの話だが、それ以外に別の悩みが隠されているかもしれないという視点も大切
アセクシュアルは愛着とは無関係だが、アセクシュアルな人の中には愛着障害の人も潜んでいそうなので、そこを正しく見立てましょう。
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