自分の殻を破るには?|内側からの力を待つこと【内発的動機づけ】
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
【お返事】自分の殻はなかなか破れませんね。自己啓発系の本には、「自分の殻をやぶるには?」そういうタイトルものが多いですね。コツは「内側から破る」です。
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■自分の殻とは何でしょう?
自分の殻とは何でしょう。あなたを規定している(縛っている)ルールです。心理学的に言うなら倫理規範ともいえます。分かりやすくいうと「生き方」ですね。その人が大人になるまでに作り上げてきたあなたの規範です。ということは、それをあえて破る必要があるのでしょうか?答えはNoです。
その殻はあなたが汗水たらして作り上げてきた城壁ともいえるものです。大切なあなたの殻です。それを破ると考えるより、その殻へ敬意を表してもいいのかもしれません。ひょっとすると破らないといけない殻はないかもしれません。
殻を破ろうとするより、むしろその殻に敬意を払う。これがまずは必要なマインドだとお気づきになられましたか。ここから出発したほうがよさそうです。ここまで理解できたら、次へ進んでください。
■外側からつつくと死ぬ、内側からつつくと誕生する
ある人に教えてもらった仏陀の名言です。
卵を外側から割ってしまうと、卵が死んでしまう。しかし内側から割った場合は、そのときは生命の誕生である。大いなるものは内側から始まる。(高間訳)
私は、こんなツイートもしています。上の仏陀の言葉とほぼ同じです。
つまり殻をやぶるには、あなたの内側からわき出してくる力を待ちましょう。外側から要らぬ力でその殻をやぶると、準備が整っていないと死んでしまうかもしれません。ひきこもってしまうかもしれません。そうならないためには、外側から何かをしようとせず、あなたの準備ができるまで待っているほうが賢明です。
つまり認知を変えよう、マインドを変えようとするのではなく、内側からのあなたの生命力の萌芽を待っている感じです。期が熟せば必ず内側の力が働きます。ここでも「待つ」ことの重要性が語られていますね。下手に行動しない。ただ、漫然と待っているのではなく、こころを落ち着けて意識的に待っていることでしょう。あわてていると内側の力に気づきません。機を逃してしまいます。とはいうものの、漠然としすぎている…という方には、啐啄をお勧めします。
■啐啄(そったく)も内側から
禅では、先生と生徒の呼吸がぴったりと合うことを言います。啐啄の機とも言われます。
この用語、大学院でアートセラピーの先生から教えてもらいました。カウンセリングが終わりにさしかかっているときに、この状態になるとされています。
ということは自分の殻を破るには、自分にとって中心となるものを学んでいるとき、その師とのやりとりを経て、殻が破れていくともいえます。つまり、何かあなたが夢中になれることを探し、師匠を定めること。これが実用的「殻を破る」方法といえるでしょうか。
啐啄もあくまでも、内側の力から始まるということはお忘れなく☺
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