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子どもが理由もなく不登校になったとき

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

お疲れ様です。ソレア心理カウンセリングセンターの高間しのぶです。

今日はですね、不登校問題の一つのケースとして、話を聞いてください。不登校になるっていうのは、いろいろ原因はあります。いじめが一番多いかと思うんですけれども、それでも 原因不明の不登校もあるわけです。

親御さんが結構、首かしげている、そしてスクールカウンセラーの人も首かしげている、みたいなケースがあると思います。今日のケースは、その首かしげるケースの一つとしてお聞きください。

だいたい、首かしげるケースは、スクールカウンセラーは、よく理由がわからないから、「まあなんか不安が強いんでしょう」みたいな話になっちゃうんですけれどね。

その見立てでやっていると、その見立ては違うんだけれども、うまくいく場合もあります。見立て違いだけどうまくいく場合は、それはカウンセリングが上手な人がやれば、見立て違っててもまあ大丈夫な場合がありますね。今回のケースは、そういうケースです。

■入学式の翌日から不登校になるケース

例えばですが、中学から高校に入ったとするじゃないですか。そして、高校に入った瞬間行けなくなる、たまにですがこういうケースはあります。

顔見知りの0人 だから、気になる人とかは、まだ0人なんですよ。そんな子が、中学では非常に元気でやってたとします。人見知りもせず、物怖じせずにやってたけれど、高校に入ってすぐになんだか行けなくなる、そういうケースがあるんですね。

これわけわからないじゃないですか。いじめのターゲットにもなってないわけですし、ここで、なんで行けなくないなるのかっていうのか考える必要があるわけですね 。ここが心理職の腕のみせどころです。

こんなときは、いろいろ話を聴いていれば見えてくるんですよ。要は、そのクラスに馴染めないって話が出てくるんですね。 1日目から馴染めないっていうのがあるんだろうか?って感じる人もいるかもしれませんが、あるんです。

■発達段階が遅れている

これはですね、よくあるケースとしては、中学校までは元気いっぱいでやってたとします。普通の人は思春期に入ってるから、小学生みたいにギャーギャー明るい元気はないですよ。どこか、ダークっぽい感じも出てくる。それが思春期。

でも、その中で小学校の延長線でやっている人がねいるわけですね。そういう人が高校生に入ってくると、その雰囲気の違いに愕然とするんですね 。「俺、何やってんだろう」みたいな。周りは大人の雰囲気なのに、自分はまだお子ちゃま。その愕然となっている気持ちを押さえて、「何?この暗い雰囲気?、中学校よかったなあ、中学校戻りたいなー」ってなっていまの環境の全否定に入る。これが不登校につながっていくのです。

こういうふうに、高校でなる人もいれば、中学でなる人もいるんですよ。中学でなった人は、「小学校戻りたいなあこの人はもうちょっと早熟な人なのかもしれませんね思春期が早く行ってき」って感じです。周りが結構早熟で、思春期入っている、そういう環境で中学に入ってくると、そのとき「俺、何やってたんだろう?小学校戻りたい」そういう話になるわけですね。

そして、こんなクラス嫌だっていって登校しぶりになっていく、不登校になる。こういうケースがあるわけです。高校に行けなくなるのも一緒です。周りの人が大人びて見えるわけですね、だから怖いんですよ。自分だけ子供だから自分だけ怖い。周りが怖いんですよ、周りは大人だから怖いんですね。大人の世界に自分ひとりが放り込まれた感じです。

■親の対応は?

これであの不登校になっていく。こういう場合は、親御さんはどうするのかというと、その子の精神発達が進むのをじっと見守ってるしかないんですね。

ひょっとすると親御さんの精神発達も、ちょっと若いのかもしれない。そういう場合は親御さんのカウンセリングが必要だと思うんですが、そうでない場合は、

  • 子どもが何らかの事情で精神発達が遅れているので、通常の精神年齢になるまで見守っている。

  • 子どものいいところをプッシュしつつ見守ってる。

  • 子どもがやりたいっていうまで待っているってこと。

  • 子どもが言うことをまず優先させてやる。

  • あなたが20代のスクールカウンセラーならラッキーです。その子の兄・姉役を演じて、「大人」をインストールしてあげましょう笑。

■思春期の精神発達には友だちは大切

上のように親が対応していれば、だいたい子どもが自分でやるようになって、周りの大人っぽい友人たちに追いついてくると思います。精神発達が追い付けば不登校は直ります。

これは時間かかるんですけれども、中学校までは元気だったわけなので、友だちもいるでしょう。その友だちがいれば、彼らは結構大人びていると思いますから、高校になってもその友だちとの友情を切らないようにし、友情を育んでいれ、その友達の力を借りつつ、精神発達を促していくという方法もあるかもしれません。

今日は理由なく不登校になっている話をしました。

今日のラジオおやすみカフェは何を話そうかなーと思っていたんですけれども、あんまり話すことがないですね。今日まで寒かったです。昨日も今日も寒かったですね。でも金曜日ぐらいから、なんかまた暑くなるそうですね。私ちょっと風邪気味だから、今日早く寝ようかなと思っています。寒いですからね、この歳になると体調崩しやすいんですよね。皆さんも気をつけてください。それではまたお会いしましょう。

■他の助けを求めるのもいいでしょう

お子さんの不登校については、臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。あなたを含めて、親御さん全体の家系をチェックしつつ助言できるカウンセラーがベストです。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。

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