人と比べて落ち込みます。落ち込まないコツを教えてください!|自分を受容できればOKです。
【質問】人と比べて落ち込まないコツを教えてください!
【お返事】人と比べる体験は、大なり小なり誰でも経験してきていることですね。ですから、この質問を痛い思いをして読んでいる人は少なくないでしょう。この体験はだいたい10歳以降、思春期の頃から始まります。そして思春期を通過すると人と比較しなくなるのですが、これを大人にまで持ち越す人もいます。
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■なぜ比べるのか?
人と比べるという作業は、端的にいうと自分に自信がないからです。自分に自信があれば、落ち込まなくてもすみます。答えはこれだけですが、心理学的に順を追って解説します。非常に本質的なことですが…、
・自分(の気持ち)もOK
・他人(の気持ち)もOK
この状態になれば人と比べることはなくなります。
この2つが、基本的な人生に対する姿勢になっていれば、あなたの人生はずいぶんと楽になるはずです。OKとは「存在していい」という自尊感情であり、明日に向かって生きようという気持ちがあふれてきます。
これはエリック・バーンが始めた交流分析の基本姿勢です。よく知られたビジネスの言葉を使えば、Win-Winの関係ともいえるでしょうか。お互いが損をしない生き方。そういうとちょっと下世話っぽくなりますが、人間関係はOK-OKで関わることが幸せな関わり方なのです。
■ではOK-OKになるには?
そのためには、自分の気持ちをまずよく理解することです。
・自分(の気持ち)もOK
これは自己受容ということ。こっちをまず深く理解していくことです。フタをしたい気持ち、表に出したくないダークな気持ち、コンプレックスを、自分で受容することです。
「自分のダークをOKとする」ダーク部に着目したユングは、この作業を個性化と呼びました。
ソレアではウェブサイトのURLにこの作業を表現しました。 solea.me です。自分を白日のもとに曝すという意味です。
自己受容はとても難しい作業であることは確かです。なぜなら自分の恥部など、誰も見たくないでしょう。いじわるな自分なんかなくなればいいとほとんどの人は思っているからです。それを受容するなんてハードル高すぎです。
しかし、自分の気持ちを受容すると、不思議なことに、自動的に他人の気持ちを受容することができるようになります。
・他人(の気持ち)もOK
これが自動的に表れてきます。
自分もOK、他人もOKなら、比べることはなくなります。これが本質です。これ以外の心理学を、私は知りません☺
■まとめ
・人と比べると必ず落ち込む。例え他人より優位に立っていたとしても、自分より優位な人は必ずいるので、いつかは絶対に落ち込む。
・ならば、人と比べないようになれば落ち込まない。
・それには、自分(の気持ち)もOK、他人(の気持ち)もOK になること。この秘訣は、自分を受容していくこと。これ以上の心理学はおそらくありません。
⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。
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