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精神年齢と実年齢はどうしてアンバランスになるのですか?

【質問1】先の質問箱の回答で、10代まで実年齢と精神年齢が同期してる子が、20代から遊離してく可能性があると言われてましたが、20歳まで同期 出来れば、その後たとえブラック企業で鬱になっても、精神年齢は同期し続けていけるものだと思ってました。どういう場合に遊離が起こってくるのでしょうか?

【質問2】精神年齢が低い大人、精神年齢が高い子供、実年齢と精神年齢がアンバランス過ぎる人になる原因ってなんですかね?


【お返事】心理的な問題であれば、それは育った環境によってアンバランスになったといえるでしょう。アンバランスは他には脳機能の問題もあります。
20代半ばまで精神年齢が実年齢と同期して発達してくれば、すでに精神的に大人になっているので、社会に出て働いてうつになったとしても、精神年齢は発達し続けます。同期はしています。しかし、20歳ではまだ思春期の場合が多く、成人になったといえないので、停滞するかもしれませんね。

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■実年齢と精神年齢の関係

実年齢と精神年齢の関係は複雑ですが、おおまかには次のように考えられます。これが精神年齢と実年齢の差の原因です。

・10代頃に精神年齢がストップするのは、発達障害系の人々(脳機能の問題)
・20歳頃に精神年齢がストップするのは、統合失調症系の人々(脳機能の問題)
・10代~20代あたりで精神年齢の発達がつまづくのは、思春期心性の人々(心理的な問題)

つまり精神年齢が同期していかないというのは、脳機能の問題を持った人々であるか、精神的に思春期を越えられない人々といえます。

通常は、20代までに精神的に発達し、(精神年齢が)思春期を越えて成人期に入っていますので、原則的に、精神年齢は実年齢に同期していきます。

なぜなら、成人期に入ったということは、思春期の発達課題である社会的アイデンティティを達成したということであり、社会的な人になったということだからです。

そのためうつになっても、精神年齢は同期し続けていけます。ただ、成人期もI期、II期、III期あり、それぞれに達成すべき発達課題が想定されているので、やれやれ状態ですが、成人期まで持ち上がっていれば、比較的なんとか成人期という長い年月を乗り切っていけるのです。

成人期の乗り切り方ですが、自分でなんとかできる人もいれば、カウンセリングにくる人もいて、それは個人個人の歩んできた人生によって、さまざまです。

■なぜ心理的な問題が起きるのか?【理由】モラトリアムの問題

実年齢と精神年齢のアンバランスは、脳機能か、思春期心性か、のどちらかが原因であることが分かりました。

脳機能の問題は遺伝ですので、どうしようもありませんが、思春期心性は心理的な問題ですので、なんとかなりそうですね。

思春期心性とは、別の言い方をすれば、モラトリアム(自分探し)ということです。自分探しの時期がかなり長いということです。では、なぜ思春期を越えられないのか、なぜアイデンティティが形成されないのか。その理由は、育った環境にあります。

・成長モデルとして、親がモデルになれていない

親がモデルになれていないということは、親も思春期でつまづいている可能性があるということです。親がモラトリアム問題をもっているのなら、子どもも同じようにその問題をもってしまうということです。

■精神年齢が実年齢より遅れてしまうと、どうなるか?

わたしたちは、だいたい実年齢の行動を取れているかで判断されます。そのため精神年齢が実年齢より低くなると、人間関係が不調になります。

「あの年齢でワガママだ…」「大人の対応じゃない…」
若い頃は、そのように言われても若さでなんとか下駄をはかせてもらえますが、30代を過ぎてくると、下駄もなくなるわけです。それで、うまくいかなくなることに気がついてきます。

しかし、繰り返しになりますが、精神年齢がストップする場合は、脳機能の問題なので進めることは難しいですが、つまづいている場合は、心理的な問題なのでカウンセリングによって精神的な発達を進めることは可能です。

現に、ソレア心理カウンセリングセンターにもそのような人々が来られて、ご自身を発見されていきます。自分探しが終わります。

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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