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【少年ジャンプ】ナルトとサスケ|愛着障害と安定型愛着スタイルの交流

ソレア心理カウンセリングセンターの高間しのぶです。

今日は連休初日ということもあって息抜き会です。下の音声からもお聴きいただけます。

今日はですねナルトの話をちょっとしようかと思います。ナルト、知ってますか、みなさん?
私は知らなかったんですけれど、知らないのに話ができるかよ!?みたいな感じなんですが、ちょっと人からあらすじを聞いてですね、私なりに思ったことを話したいと思います。

ナルトは、あの少年ジャンプに連載されていた有名な漫画のことです。

■ナルトの愛着を知らない世界

本当に大雑把なあらすじしか知らないんですけれど、まぁナルトが主人公で、それに対立する人がいて、サスケって言うんですね。

サスケは両親の愛に育まれて育った少年で、ナルトっていうのはまあ色々あるんだけれど孤児みたいな感じです。お父さん、お母さんはいたのだけど、産んですぐに死んじゃって。たった一人で育った、そういう設定らしいんですよね。

これを心理学的には解説すると、まあ私が常々言っていますが、ナルトは生まれてからすぐに両親いないわけですから基本的信頼感が育つ場所がありません。養育者が他にいれば大丈夫なんですよ、おばあちゃん、おじいちゃんとか。でもそういう人もいなくて、どうも放置されて育ったみたいなんですよね。だから養育者ゼロのネグレクト状態。

ネグレクトって、養育者を想定している言葉ですから正しくないですね。ナルトは誰もいなくてこの世に生まれてきた少年ですから。

だから愛着障害ですね。虐待はされてない、お父さんやお母さんがいないから。でも養育者がいないんだから愛着障害なんですね。社会的ネグレクト、情緒的ネグレクト状態だった。だから現実世界との交信の仕方、交流の仕方がよく分からない少年です。愛着を理解できない少年です。

■サスケの愛着のある世界

一方、サスケは両親の愛に育まれて生きた。基本的信頼感が十分にあるだから、復讐劇にも出たりするわけですね。そういう普通の少年が、サスケ。

そしてナルトが成長すると、そのまま愛着障害として成長する。サスケが成長するとそのまま成人期まで行きますね。そういう2つの対立構図があるみたいなんですよね、ナルトという漫画には。そして最終的にそのナルトとサスケは握手をするみたいな話らしいですね。ざっくりというと。

■ナルトには、カメレオンの世界がどう描かれているのか?

これは心理的にいうと、愛着障害と普通の安定型愛着スタイルの人が仲良くなるという話なので、これもあり得る話なんですね。あり得る話なんだけれども、仲良くなるってのはお互いがお互いのカメレオンとして認め会った時に仲良くなるんだと思うんですよ。

でもサスケとナルトが、

  • カメレオンになる瞬間があったのか?

  • お互いがお互いのシャドーに翻弄された瞬間があったのか?

  • そしてその影が呼び合うことが描かれているのか?

  • そういう心の交流があったのか?

これらは漫画を読んでないのでよく分かりません。もしナルトの漫画読んでいた人がいて、ここでカメレオンになったんだよ!みたいに、お分かりになってる人は、レターを送ってください。この巻を読めばカメレオンみたいなのがあるよっていうのを教えてくれれば助かります。買って読みます!

■二人の世界は合流しうるのか?

この漫画の話をしていた時には、ナルトとサスケが手を組むっていうのは、まぁどうなのかなって、話をしてたんですね。でも組めるようになった場合は手を組むことはあり得るでしょうね。

私が話してたのは、ナルトの世界とサスケの世界が合流することはないよっていう話でした。握手をすることはあってもは(フツーの人々のように)交流することはないということですね。

なぜなら、ナルトの世界=愛着障害の世界です。これを N ってすると、ナルトのNですね、ナルトが回復していく中でナルトダッシュ (N') になるんです。けれど、「ナルトのサスケ」にはならないんですね。つまりサスケの世界には合流して行かないのです。

お互いがお互いの世界を認め合うこと、これはあります、カメレオンだからね。同じでなくても影を持つ二人ならカメレオンになれば可能性はあります。だからそういうことではナルトとサスケというのは友達同士にはなるんです。けれども、彼らの世界が合流していくことはない。一緒になってもハッピーに同じ幸せを感じるということはあるんですけれど、世界が一緒になる、一体化するということはありません。お互いの世界で存在しているだけです。

ナルトはサスケの世界で生きられないし、サスケはナルトの世界で生きられません。

ただあのサスケの兄なのかな、イタチっていうのがいるらしくて、イタチはサスケの世界なんですよ。だからイタチはサスケになれるし、サスケはイタチにもなれるということなんですね。

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、愛着のある成人期の世界は成人期の世界でひとつの塊にできるわけですね。イタチの世界=サスケの世界です。愛着障害の世界はナルトの世界。

ナルトとサスケと愛着障害ということで、今日はちょっと思いついたところ話してみました。ナルトの話を教えていただいた方どうもありがとうございました。私も色々整理できました。

今日のラジオお休み Cafe なんですけれども何の話をしようかなーと思ったんですが、昨日ねあの YouTube 見ててなかなかに面白い YouTube 発見しました。ジャズドラマー黒田さんの、ジャズ 演奏実況中継▼



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