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カウンセリングでグチを話すこと|相談者とセラピスト両者にとっての効果は?
カウンセリングを受けてもただのグチになってしまうことが多く、こんなことが話したかったんだっけ?と、なってしまいます。どう取り組めばいいのでしょうか。
この回答は【急がば回れ】になります。昔の人はいいことを言ってますね☺今回の後半では、カウンセリング理論を少しだけ話してみます。
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■相談者にとってのグチ
カウンセリングで早く核心へ迫りたいお気持ちは分かりますが、いまはそれ(グチを言う時間)が必要な時期なのかもしれません。
例えば、湖を思い浮かべてください。上から湖底の方を見通すためには、湖面に木っ端がいっぱい浮かんでいる状態ではムリですよね。まずは木っ端を取り除かないと湖底は見えない。それと同じです。木っ端はグチです。
あるいは、木っ端はなくても、湖面が濁っているかもしれません。台風が通ったあと海中の視界が悪くなる、ああいう状態です。この場合は、濁りが沈殿するまで待つ必要があります。この沈殿を待つ時間が、グチの時間です。
いまはそういう時期だと思っていれば、木っ端が少し取り除かれたとき、あるいは湖面の濁りが収まったとき、一瞬、湖の水中の景色が見えるかもしれません。その一瞬を逃さないことです。この瞬間が、あなたが自分を理解する瞬間です。
自分を理解する瞬間が来ることが分かっていれば、木っ端を掃除しているこの期間に対しても、不安を抱かなくてすむでしょう?
■セラピストにとってのグチ
相談者がグチっているときも、セラピストの聴き方は、普段と同じです。何ら変わった聴き方をするわけではありません。
その話ぶりの背景にある感情に耳をすませる
そうすると相談者の話しぶりの語気(ごき)が強まったりしていることに気がつくでしょう。そこには彼らの感情が躍動しているのです。そういう信号を受信してあげることです。そういうところにチューニングしていること。そして彼らのグチを聞き続けましょう。
かつて短波ラジオが全盛だった1970年代の頃、海外の放送にチューニングして遊んでいたように、相談者の話しの背景にある感情にチューニングします。
そうすると、セラピストの相づちに乗っかっている共感ムードに臨場感が出てきて、それが相談者に伝わるかもしれません。「臨場感」とは相談者に対する共感ですね。
この相互のやり取りがカウンセリングです。こうやってチューニングができていると、グチを話して湖面の木っ端が取り除かれた瞬間に、相談者は湖中の風景を見るかもしれません。
■まとめ
相談者のグチは、彼らの気づきを得るためには必要なもの。グチばかり話す時期もあり、それは気づきに向かって進んでいる時期かもしれない。
セラピストが相談者のグチにチューニングを合わせていると、グチの彼方に彼らの感情を受信するかもしれない。これ(共感)ができると、カウンセリングも進んでいく。グチが納まるときがくる。
□横浜駅西口おかだやの「すみや」レコードショップ|ラジオおやすみカフェ
今日のラジオおやすみカフェのテーマは…1970年代前半の横浜駅。詳細はラジオをお聴きください。
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