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おとなになりたくない|カッコイイ背中のもうひとりのあなたが大人の証。
【質問】おとなになりたくないです。。。
【お返事】おとなになると、未成年のときとは違って、いろいろと責任が課されてきますので、背中に背負う荷物も多くなっていきます。年を取るごとに荷物は増えていきます。その荷物はやっかいだと思うかもしれませんね。ただ、背中に背負うものが多くなるほどに、あなたの背中は、カッコイイいぶし銀光線を放ち始めるでしょう☺
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■背中に背負う荷物~それぞれの年代に課せられるもの
背負う荷物は、比ゆ的に言うと、10代の頃は10㎏程度だったのが、20代で20kg、30代で30㎏、40代で40kgにもなっていきます。50代を過ぎる頃になると、増加から減少に転じて軽くなっていくのですが、それまでが大変な感じもします。
10代は10kgだから楽かというと、そういうわけではありません。10代の苦しみは、他の世代にはない苦しみが別にあります。苦しみだけれど、前を向ける苦しみです。他の時代の苦しみとは色合いが違っています。
例えていうなら、シルクロードを歩いてヨーロッパまで行く苦しみというか、冒険というか、そういうものですね。10代は、青年は荒野をめざす☺
20代以降は、日本国内を歩いている感じですが、荷物が重くなっていく。それらの荷物の中身を覗いてみると、
・10代では、アイデンティティを作り上げること
・20~30代では、親密性を高めること
・40代では、子どもを世話すること
こんな荷物が入っています。荷物はだんだんと増えて、40代~50代で最重量になります。
子泣き爺(こなきじじい)はゲゲゲの鬼太郎に出てきた妖怪です。人の背中に憑りついて、だんだんと重量が増えて、最後には重い石になってしまう。人々が背負う背中の荷物は、子泣き爺のようにも感じられます。
■背中の重要性
子どもは親の背中を見て育つといいます。背中から生き方を学ぶのですね。正面じゃないんです。背中というのはそういうものなのです。
背中に背負った40㎏の荷物に、それだけの意味があるのでしょう。
精神科医の神田橋條治先生は、抱っこではなくおんぶが子どもの自立を助けると言っています。ここでも「おんぶ」、つまり背中ですね。背中から伝わってくる親のぬくもりをまどろみながら感じている子どもって、想像するだけで平和だろうなと思いますよね。
その平和が子どもを育てていくわけです。
■後ろ姿で語るもう一人のカッコイイあなた
荷物の中身は、年代によっとそれぞれ違っていました。
この荷物を背負うことで、あなたは背中でモノを語れるようになるでしょう。あなたの後ろ側に表現する入口が付くのです。背中がむせび泣く、という表現もあります。背中でモノを言うのです。カッコイイ背中になるのです。
こうやって後ろの姿を完成させていくのが大人だと思うと、ちょっとは荷物を背負ってみたくはなりませんか?私はそういう気分になっているんですけど、やっぱならないか?。。(-_-;)
■後ろ姿の絵
後ろ姿を描いた絵はたくさんありますが、筆頭は、アンドリュー・ワイエスのクリスティーナでしょうか。
アンドリュー・ワイエスといえば、ソレア心理カウンセリングセンターのそば(志木の隣の朝霞台)にある丸森芸術の森、ワイエスのコレクションが多数あります。また、村上隆がかつて制作拠点にしていたアトリエとしても有名です。ソレアにお越しの際はぜひお立ち寄りください。現在(2021/10/27)ゴッホ展開催中☺
⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。
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