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こだわり王子のASD、ファンキー!王子のADHD|発達障害は30代で年相応になる?
発達障害はそれぞれ特性に応じたクセがあります。そのクセを強みに利用できれば、30代くらいには年相応くらいにはなれるでしょう☺
IQ100以上のASDは、パターン化というエ夫をすることもあるとのことですが、ADHDは何かそう言った工夫をすることはありますか? ADHDの人は、小学生程度の社会化はできているが、年相応の対人交流ができない自分に対して、どう対処しているのでしょうか?
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■ASD(自閉スペクトラム症)とADHDの強いクセとは?
ASDの人は「こだわり王子」です。彼らが、なぜパターン化しやすいのかというと、彼らの特質の一つである「こだわり」によってです。ルーチン化が大得意なのです。ですから、考えることのできる(例えばIQ100という普通域ならば)ASDの人は、パターン化して社会を乗り切っていくことができるかもしれません。
ADHDの人は「ファンキー!王子」です。彼らの「膨大なエネルギー」をうまく使えるようになるといいですね。360度にエネルギーを放射して疲れているところから、レーザービームのように使えるようになると、彼らの工夫が生きるようになってきます。そのためには、薬を使うのも一手です。衝動性を押さえることで、ワーキングメモリーや処理速度の改善が図られるからです。
■IQは100前後あれば十分
IQが高くても不適応行動が激しい人は、当然ですが、社会で生きていくことが難しくなります。例えば…
活気や興味が乏しい
社会的関わりを避ける
すぐ笑ったり、泣いたりする
依存的
人を無視したり、ふてくされる
公共の場で不適切な発言をする。「太ってるね」「足不自由なの?」
頑固で、不機嫌
うそをつく
金や物で気に入られようとする
学校や職場で酒を飲んだり、薬物を使用する
家出をしたり、ずる休みをしたりする
露出、公共の場でのオナニー、パパ活などの不適切な性的行動をする
自傷行動がある
慢性の痛みや疲労、心理的なストレスによって、一日の行動が制限される
これらの行動が頻繁にある場合、IQが高くても日常生活を送ることは困難になります。上の例は、vineland-ii の適応行動尺度の中の「不適応行動」の一部を改変してご紹介しました。
■年相応になってくる
年相応の対人交流ですが、小学生くらでは「それができない」と悩むことはないでしょう。発達障害でなくても、普通の小学生でも、そういうことで悩むことはありません。自分が一番!という根拠のない(純粋な)思考をしているからです。しかし、思春期に入って、自分と他人を比較するようになれば、その悩みが浮上するでしょう。
また発達障害によって対人交流がおかしくても、彼らが年を取って、20代、30代になって経験が積み上がってくると、問題なく対人交流ができるようになることも少なくありません。小さい頃は空気が読めなかった人が、数十年後には読めるようになって、管理職で働いているASDの人も知っています。長い目で見ることも必要でしょう。
発達障害は治りませんが、そうやって社会生活を支障なく送れるレベルになることだってあるのです。
(ここでは言及しませんが、発達障害ではないのに、そのように誤診されている人は、大きくなると普通になるというのは、当たり前のことですね。誤診なわけですから)
■まとめ
ASDは「こだわり王子」、ADHDは「ファンキー!王子」
知能指数は100前後で十分。不適応行動していないことが重要
ASD, ADHDは30代くらいになると、年相応になってくることも多い。
◇ラジオおやすみカフェ:ASD東大化計画(FSIQ100でWMI, PSIが普通域のASD限定)…詳細はラジオをお聴きください。
■他の助けを求めるのもいいでしょう
もし、発達障害グレーゾーンで悩んでいる場合は、臨床心理士などの心理の専門家にアドバイスを求めるとよいでしょう。
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