
ふでまめでありたいものだ。/秋田ひとり旅
自分と向き合う時間がないと
わたしはどうやら文章が書けんらしい。
もちろん、まとめサイトとかなら、
題材をもらえればガンガン書けるのだが。
10年続けた映画ブログも、
自分というフィルターを通してのレポートだったからに、
ひとりの時間が減ったいま、
めったに書けなくなってしまった。
いま、わたしは初めて、秋田にいる。
ひさびさのひとり旅。
車がないから、角館に一泊で終了。
新幹線代をかんがえると非常にもったいない。
とはいえ、貴重なリラックスタイムをすごせている。
角館は、土産屋も飲食店も閉まるのが早くて、
店数もそんなに多くない(繁忙期がすぎたようで店が閉まってる)から、
すぐにやることがなくなってしまった。
1日目の夜は、こころぼそくなった。
でも、2日目の今日、
新幹線まであと1時間といういま、
心地よいカフェを見つけて、
ゆったりとした時間をすごせている。
オープンから38年を迎えたという、このお店。
おじいさんがあたたかい紅茶を淹れてくれた。
チーズケーキは自家製だそう。
メロウな音楽がしみる。
パラパラとおしゃれな雑誌をめくる。
あぁ、脳がまわってきた。
そしてぼんやりとして、
自分が見えてきて、
ふとこうしてペンを取る…もとい、
スマホで指をすべらせる。
テーマは決まっていない。
いまの状態を、書きたいだけ。
この「書きたい」気持ちが、なにより尊いと思うのだ。
(最近、「尊い」という言葉が、うかつにつかわれてるなぁ。)
ふでまめになりたいと思う。
だけど、それには、
なにも考えない時間が必要なのだ。
これまで、わたしにおける「書くこと」=フラストレーションであったが、
ぐっと自分の内面に入り込む作業ができること前提だったのだなぁ。
だからもっと心が、
ふでまめに、ありたいものだ。
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