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自然農と生き方

自然農って、
農学、生物学、地質学、地理学、星や気候などの環境学、昆虫学、菌類学、鳥類学、など自然のあらゆる分野の知識と、そのバランス、
それぞれの地域の特色も踏まえたやり方、
生きる上での価値観や、生き方や社会のシステムも考えていくから、
根気がなくて頭が悪いと出来ないよなぁ、とつくづく思う。

自然農に関わる人たちの、その知識の豊富さと、思考の深さにめちゃくちゃリスペクトされてる途中。
みんな学者気質、オタク気質、がある。

私は何もかも知識が足りなさすぎると思うこの頃。
幸いにも、気質の方向性は同じなので頑張れる。
ってか、めちゃくちゃ楽しい。
専業農家ではない所以の気楽さだ。

食料のほぼ9割を輸入に頼ってる日本。
先進国最下位の自給自足率。
その上の減反政策と荒れ地の増加と地方の限界集落化。

今更に「二拠点生活支援事業」とか、就農、地方移住支援とか、はじめてるけど。

戦争で世界はいつも不安定で、
燃料も食料も流通が止まれば、自給自足率の低い日本は著しくゼロに近くなってしまうし、
価格はあっという間に高騰していく。

人間の社会は、何でも最善のものを行えば成り立つような善のみのシステムの社会ではないから、
何十億もの人間の食糧難を防ぐには、農薬使おうが、添加物入れようが、とにかく食を確保出来ればいいとして、
悪いもので成り立たせざるを得ないようなシステムでもあるから、
良い事、良いもの、最善の方法をやってれば何とかなるわけではないけれど、

何にも考えないで消費したりせず、

成り立ちも考えないで購入したりせず、

一人一人のその価値観がどういう弊害を作り出すのかも考えながら生きていくような、

地に足がついた生き方を、死ぬまでの方が短くなったこの歳で、
遅ればせながら考えていきたいと思ったりする。

自然農活動の主催者が、
この地に移住してきた時、近所のお婆さんが、
嫁入り道具で「ネギの種」を持ってきた、という話を聞いて、
「かっこいいな!」と思った、と。
それを聞いて、
宮崎駿さんの「シュナの旅」を思い出した。
命をかけてタネを探し守る話。
中学生の時に読んで、「私は人生舐めて生きてる」と思った、
私の大好きな宮崎駿さんの本。

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