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「文章」のこと、真正面から真面目に考えてみた。

私には、「絶対文感」がある。
「絶対音感」はないんだけどね。残念ながら。

その文章の良し悪しが、誰も気にならないような微妙な「ズレ」が、瞬時にわかってしまうという能力を持っているのだ。

誤字、脱字、ねじれ、ゆらぎ、見た目のカッコ悪さ……エトセトラエトセトラ。
目に飛び込んできたら最後、もう誰も私を止められない。
文字や文章に対する感度が高すぎて、そのこだわりの強さはハンパない。

気になって気になって気になって。
直したくて直したくて直したくて。

「私ならこう書くのに!」って、ウズウズしてしまう。


ちなみに、私の言語性IQは120くらい。
東大と京大の平均IQが120だというから、そこそこかな。

130を超えると、いわゆる「ギフテッド」と言われる。
どうせなら、そこまでいきたかったわ。
120って、なんか中途半端じゃない?

2歳で読み書きを始め、幼稚園のときには簡単な漢字の読み書きができた私。

国語は、小学生のときからずっと得意科目。
当然のように、満点もしくは満点に近い点数を取り続けていたから、クラスメイトからは「国語の天才」と呼ばれてた。

公立高校入試でも満点を取った……が、数学がボロボロすぎて志望校に落ちた。
国語はできても、数学が壊滅的にできなかったのだ。

「できる」と「できない」の差が激しすぎる……そう、私は典型的なアスペルガー。

「読む・書く」は、子どものころから人一倍得意。
だけど「聞く・話す」のほうはとんでもなく苦手で、20代半ばまではまともに人と話せなかった。

不得手なコミュニケーションを、国語力と文章力だけでなんとかカバーして生きてきた。

作文や感想文を書くのはあまり好きではなかった。だけど得意ではあった。
文章を書けば、どの担任にも「非凡なものをもっている」と褒めちぎられた。
高校時代には「あなたは作家になるべき人だ」と、作家になることを担任教師に強く勧められた。

「思ったことをそのまま書いただけなのに、なんでみんな、こんなに褒めてくれるんだろう」
正直言うと、自分ではあんまりよくわかっていなかった。

勝手に学年の代表に選ばれて、全校生徒の前で作文を朗読させられたり、学校の広報紙に掲載されたり。

新聞や雑誌へ投稿するのは好きだった。で、せっせと投稿していたんだけど、かなりの高確率で採用されてたな。

それから30年ほどの年月が流れ。

昨年、Kindle出版で念願の作家デビューを果たした。
現時点で、自分の作品はまだ1冊しか出せていないのだが、この本を出してからというもの、とにかく文章力を褒められる。

レビューを見てもらえば、わかってもらえると思うのだけれど……

「圧巻の文章力」
「この文章力すごすぎます」
「テンポがよくて読みやすい」
「え? これ商業行けるでしょ?」
「とてもデビュー作とは思えない」
「エライ化け物が現れよった・・・」
「おもしろくて、何度も繰り返し読みました」
「なんというか、天性のリズム感って感じがします」
「小説を読んでいるみたいで、どんどん引き込まれます」

AmazonレビューやSNSで頂いた、うれしい感想のごく一部を抜粋しました

Kindle界では間違いなく、私の文章力は突出しているのだろうなと思う。

「そらかな」といえば、「文章力の高い人」。
そういうイメージをつけることには成功したのかな?

文章力を褒められるのは、素直にうれしい。
だけど、作家としては、文章力を褒められるのってどうなんだろう? とも思うのだ。

だって、歌手やってる人に「歌うまいですね」って言う?

ほんまにえげつないくらいうまいなーと思う超一流の歌手が目の前にいたとして、とてもそんなこと言えないと思うんだよね。あたりまえすぎて。

私に「文章うまいですね」って言ってくれる人は、私の文章を超一流だって思ってくれてるのかなぁ。いや、さすがにそれはないでしょ。

やっぱし、作家なのに文章力を褒められるってのは、作家としてまだまだなんだなって、私はそう思ってる。


・・・こんなこと言うと、めちゃくちゃ自慢したい人みたいやん。

いやいや、自慢話をしたいわけでも、マウントを取りたいわけでもなくてだね・・・


批判を覚悟で言うなら・・・
(だからと言って批判は受け付けませんよ)

Kindle界隈に存在している個人作家さんたちの文章レベルって、決して高くはないと思うんだよね。

セミプロさんみたいな人も大勢いるし、プロの作家さんも出版してるから、一概には言えないけどね。まさに玉石混交だよね。

Kindle本は、誰でも出せる。
ブログを書くようなお手軽な感じで、実に気軽に。
「うまい文章」なんて、必要ない世界。
そのハードルの低さは、Kindle出版のメリットでもあるんだけど。

それを否定するつもりはないし、下に見ているわけでもない。

だが一方で、アンチも多いと聞く。
本当に本が好きな人にとって、いわゆる「Kindle作家」は疎ましい存在なんだろうね。それは致し方ないと思う。

私も、質の悪い文章を読みたいとは思わないし。
「絶対文感」があるせいで、悪文を読むと気分が悪くなることもあるくらいだから。

で、この「Kindle作家」という呼びかた。
私はコレが、大っキライなんだよね。

たまたまKindleというメディアを利用しただけであって、私は「Kindle作家」ではない。
Kindleでなくても、どんなプラットフォームを使っても、私はいずれ作家になっていたんだから。

自分も言われたくないけど、他の作家さんに対しても、できるだけその言葉は使わないようにしてる。

Kindle界隈の個人作家さんには、副業で活動している人が多い。
ゆえに、

「本を書きたいから書く」
ではなくて、
「稼ぎたいから本を書く」
という人が多いような気がしてる。

それ自体が悪いとは思わない。
Kindleはたしかに、副業にもってこいのビジネスモデルだからね。

私は、副業作家ではない。作家が本業である。
私には「絶対に作家になる!」「いつか自分の本を出したい!」という夢があって、本を書きたいから書いて、Kindleで出版した。

印税を稼ぎやすいからか、Kindle界隈にはビジネス系・ノウハウ系の本を出版されている作家さんの多いこと。
対して、私はエンタメ系・ストーリー系をベースにしている作家だ。

Kindle出版という手段は同じ。だけど、目的や表現したいものがまるで違う。作家の数だけ、いろんな作品がある。それはそれで、おもしろい。

私は、「物語」が書きたいんだ。

私の書くものは、基本的に自分語り。
自分の人生を語って、何が悪い?

人の人生ほど、おもしろいものはない。
私は本気でそう思う。

誰しも、誰かに語れるストーリーが、ひとつやふたつはあるものだ。
どんなことを感じて、どんなことを考えて、どんな行動をしたのか。
だから、人はおもしろい。

それを知りたいからこそ、みんな本を読むんじゃないだろうか。


お腹が空いてきた。
いったい何が言いたいんだか、よくわからなくなってきた。


最近、とあるライターさんが販売されている教材を購入した。それ以来、毎日ライティングのことばかり考えている。久々に夢中になれるものを見つけて、めっちゃワクワクしている自分がいる。

張り切って、文章術に関する書籍も数冊購入した。
小説の書きかたも勉強中だ。いまなら、書けそうな気がする。

書籍に書かれていることはすでに知っている場合が多い。だから、新たな学びはそれほどないんだけれど、「あぁ、やっぱり私は間違っていなかった」って思える。それを確かめるために読むのかもしれない。

ライティングなんて、これまでまともに学んだことなんてない。
小学校や中学校の国語の時間に学んだこと以外に、「書くこと」について誰かから教えてもらった記憶がない。

だけど、ちゃんと学べば鬼に金棒……になるかもしれない。

文章を書くのは好きだし、得意だって言えるし、ある程度は自信もあるし、みんながめちゃくちゃ褒めてくれるけど、自分が満足いくレベルには、まだまだ程遠い。

私に足りないものを埋めるために。
学んで、学んで、学んで。
文章力を磨いて、極めるんだ。
もう、ワクワクしかないんだよ。


「あ、これでやってけそう」。そう確信した。

目の前の視界がぱーっと開けて、その先にひとすじの光が差し込んでいるような、そんな感覚。

私はこれを「生業」としていく。
ずっと隠し持っていたこの武器を、ついに使うときがきたのだ。

そうだ、私は「作家」なのだ。

胸を張って、堂々と言うよ。
何度でも。

私は、作家だ。


ちょっくら宣伝を。

12/1(日)、東京ビッグサイトで開催される『文学フリマ東京39』に参戦します!
関東圏にお住まいの方、ぜひぜひ遊びに来てくださいね♪

そして、年内に新刊Kindle本をリリース予定(希望)。
こちらの書籍のテーマはズバリ、「文章術」。

「そらかな流ライティングテクニック」と呼べるものを、私ならではのやりかたでまとめた本になります。
きっとおもしろい本にしてみせるから、楽しみにしててね。


おわりに 〜みくまゆたんさんへ捧ぐ〜

みくまゆたんさんの企画に参加させていただきました。

私の書く作品は、ほぼほぼ自分語り。なので、あらためて「自分語りしちゃおう!」って言われると、何を書いたらいいのかわかんなくなっちゃいました。

みくさんの記事を読んで、「参加したい!」って思ったんですけど、企画の締め切りが迫ってきても特に何も浮かんでこなかったので、今回は参加しないつもりでいました。時間的な余裕もなかったんで。

なのに昨夜。あれは、お風呂に入ってるときでしたね。
例のごとく「書きたい欲」が、湯水のようにドバドバあふれ出してきまして。

それでやっぱり、参加してみようかと。

みくさん、ギリギリ駆け込み参加になっちゃってすみません!
そういえば、前に企画に参加させていただいたときも滑り込みでしたね。
ADHD気質全開ですね。どうかお許しください。

今回の記事は、みくさんに読んでいただきたくて書いたと言っても過言ではありません。

ベテランのライターさんに読んでいただけるなんて、うれしすぎますよね。まとまりのない、拙い文章で申し訳なくもありますけど。しかもテーマが「文章」だなんて、フザケてますよね。

みくさんのやさしくてあたたかくて丁寧すぎるコメントが、ほんとに素敵なんですよね。あれを読むのが、とっても楽しみなんです。

いつも素敵な企画をしてくださって、ありがとうございます。
たぶんまたお世話になると思うので、今後ともよろしくお願いします。



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ソラノカナタ⭐️言葉をあやつるアーティスト
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