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【週刊ボーンマス】盛り上がる移籍市場とエースの去就-#5

こんにちは!
皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は毎日移籍のニュースを楽しみにしているため、スマホのスクリーンタイムがかなり伸びてしまっていて困っています (笑)。オリンピックも佳境に入っており、それが終わればついにプレミア開幕というワクワクの止まらない時期に入ってきますね。さて、そんな今回はこの2週間の移籍のニュースを中心に取り上げます (1週目は思ったよりニュースがなかったので2週間分を1つの記事にしました)。では、ぜひ最後までお読みください。

ハイセンが正式加入!

競争を勝ち抜いて獲得したプロスペクト

さて、まずは新戦力の話題です。先週一大トピックとして扱ったディーン ハイセンが正式にチームに加入し、発表されました。19歳の長身センターバックに関して最終的に€15M+€3Mのボーナス、そして再売却益10%がユベントスに渡る契約でユベントスと合意し、本人とは2030年までの6年契約という長期契約を結びました。背番号は2番で、現在SD補佐を務める元クラブキャプテンのサイモン フランシスが長い間つけており、昨シーズンまでは右サイドバックのライアン フレデリクスが背負っていました (今夏に退団)。ディフェンスにも高いビルドアップ能力を求めるチームにとって、ビルドアップ・ボール扱いが一番の売りである彼の加入はとても大きくファンからの期待大です。初年度からその期待に応えられるかはまだ不透明ですが長いスパンでは間違いなく不可欠な選手になるでしょう。彼のインタビューの中では彼自身の特徴やボーンマスに対する印象について答えていました。チーム内に知り合いはいないということですが、言語に関しては英語・スペイン語・オランダ語・イタリア語の4言語を話せるということでコミュニケーション面に関しては全く問題がないでしょう (彼の英語力はまさにネイティブ並みです)。新天地でのプレーをとても楽しみにしている様子でしたし、彼のプレーを見るのが待ちきれないですね!以下に彼のインタビューのリンクを添付しておくので、ぜひそちらも参考にご覧いただければと思います。


エースソランキが引き抜かれる?

彼の獲得には£65Mが必要になる見込み

続いても移籍に関する話題ですが、こちらも記事の最後に書いている移籍市場コーナーとは別にトピックを作りました。その話題とはソランキに関するものです。チームの絶対的エースであるドミニク ソランキが、スパーズのターゲットとなっており、チームはかなり前向きに獲得を検討しているようで、現在のボーンマスの現地サポーター界隈ではこの話題で持ち切りになっています。2018年にリヴァプールから加入した元U21EURO得点王で、一時期は大きく伸び悩みましたが21/22にはチャンピオンシップで29得点、22/23シーズンはプレミアリーグで6得点も昨シーズンはチームの絶対的エースとして君臨し19得点と大ブレイクしました。得点だけではなく高い身体能力を活かした無理の利くボールキープやポストプレーで攻撃の起点を作ることもでき、それらが評価され今夏の移籍市場では多くのチームからの関心が伝えられてきました。移籍市場が始まってすぐチェルシーやアーセナルなどのBIG6クラブからの関心が報じられるも後にそれらの噂は少なくなっていき本人もチームへの残留への意志を見せたため残留が濃厚化と思われましたが、ここにきてスパーズが本腰を入れていると各所から報じられ、本人も移籍に前向きという報道があり退団が現実的になってきてしまいました。スパーズは主力ストライカーのリシャルリソンがサウジアラビアのチームへの移籍が近づいている上に昨シーズン失った絶対的エースのハリー ケインの後釜を探しているため、プレミアで証明されている彼に目を付けて獲得に本腰を入れることは理にかなっています。彼に関してはBIG6のみに対して有効となる£65Mのリリース条項があり、チームは基本的にそれ以下の価格での放出はしないという方針のようですが、現在のスパーズはこの金額を払うことは躊躇っているものの約£60Mとリリース条項に近い金額を提示しているということでそう遠くないうちに合意に至るのではないかという見方が強まっています。ファンからの人気も高く絶対的エースである彼の残留はサポーターみなが望んでいますが、現実的なことを考えて彼が退団した場合の後釜候補も名前が挙がっています。実際に関心が伝えられているのはアストン ヴィラのキャメロン アーチャー、ローマのテイミー エイブラハム、そしてエディ エンケティアの3人で、サポーターの間ではリールのジョナサン デイヴィッドとフェイエノールトのサンティアゴ ヒメネスの2人の名前が挙がっています。アーチャーに関してはチームが長く関心を持っている23歳FWで、以前の記事でも複数回触れてます。エイブラハムは元チェルシーの大型ストライカーでプレミアリーグ通算26点を記録していますが、近年はけがに悩まされています。エンケティアはアーセナルのサブストライカーでプレミアリーグでの経験も十分ですが、高額かつ、あまり特徴がなくエースとして君臨するには決定力があまりに不足していると感じます。ボーンマスは近年売却益を全くと言っていいほど得られていない一方でその重要性はPSR導入以降さらに増しています。そのため、もし放出やむなしとなるなら妥協をしないで£65Mをとり切ってほしいですね!(追記:トッテナムはブレントフォードのイヴァン トニーに関心を持っているとの報道が出ており、トニーを獲得するならソランキのスパーズ移籍はないと思われます。)

新シーズンユニフォームを発表!

ボーンマスらしさが際立つホームユニフォーム

続いては新シーズンのユニフォーム発表の話題です。例年ユニフォーム発表の遅いボーンマスですが、今年も例年通り遅くの発表でなんと7/31になってやっと発表されました。今年もベースは赤と黒のストライプですが、正面は赤-黒-赤の3本ストライプで例年よりも一本のストライプが太くなっています。また、ストライプの囲いが金色になっておりこちらはスポンサーbj88のカラーに合わせたのではないでしょうか。スポンサー以外はとても好評なようでサポーター界隈ではスポンサー抜きのキットも発表されたことに歓喜の声が上がっています。個人的には昨シーズンのデザインの方が好きですが、来シーズンのキットもボーンマスらしさが出ていていいですね!セカンドユニも発表されましたが、こちらは今までのボーンマスらしさは全くない斬新な白地に紫と水色の模様が入っているものになりました。個人的にこのセカンドユニのセンスは最高です!サードユニに関しては一昨シーズンのアウェイユニのようなエメラルドグリーンとスカイブルーの中間のようなカラーでこちらもセンスが抜群でした。これらのユニを着てピッチで輝く選手たちをいち早く見たいですね!

アカデミーのスターと契約を延長!

アカデミー1のテクニシャンが契約を更新!

続いてはプロスペクトに関する楽しみなニュースです。Development Squadの10番であるトップ下のドミニク セイディが長期の契約延長をしました!昨シーズン、けが人続出の時期にトップチームの試合に絡みプレミアデビューも果たしたテクニシャンで、Development Squadでは独特なリズムを軸としたドリブルで相手を交わしゴールが見えたら足を振っていき得点とアシストを重ねてレベルの違いを見せつけています。今シーズンのスタートはトップチームではなくDevelopment Squadのキャンプに帯同となり一部から驚きの声も上がりましたが、アラン コーネル率いるヤングチェリーズのプレシーズン2戦目の対フォレストU21戦ではスーパーゴールを含む2ゴールを決める活躍を見せ改めて実力を証明しました。現状ではトップチームの2列目が充実しており、トラオレやブルックス、アンソニーなど昨シーズンはローンアウトしていた選手もチームに復帰しているのでトップチームに絡むことも厳しいかもしれませんが、新シーズンでもアンダーカテゴリーで結果を出してけばトップチームにけが人が続出した場合やローンでスカッドプレイヤーが移籍した場合はいずれは再びトップチームに絡む機会はありそうです。

移籍の最新情報

最後に今回も移籍の最新情報をまとめました。移籍市場が進むに連れ、ここまで動きが少なかったチームも動きを強め、さらに具体的で現実的な名前が多く出てきています。ボーンマスも例外ではなく、インとアウトの両方で現実的な噂が出てきています。ではそれぞれ見ていきましょう。

▶ボーンマス、サウサンプトン、ウルヴス、レスターは実力が証明されているGKを求めて市場に出ており、クリスタル パレスのサム ジョンストンの名前が挙がっている (The Sun:信用度普通)。ボーンマスが守護神を新たに獲得したいことは明確であり実力が証明されている選手を獲得する必要があります。しかしそれがジョンストンなのかと言われたらそれは微妙です。イングランド代表経験もありセービング能力にはとても定評があり、WBA時代の20-21シーズンには絶対的守護神としてプレミアのゴールを36試合守りコンスタントに代表招集も受けましたが、クリスタル パレス加入して以降のここ2シーズンでは怪我もあり思ったような活躍ができておらず代表からも遠ざかっています。また、かなり保守的で足技はあまりよくないGKでチャレンジングなビルドアップに積極的に関わることがないGKです。これらの点からしっかりビルドアップを行うボーンマスにあった選手とは言えないでしょう。さらに31歳という年齢はあるもののイングランド出身のホームグロウンであるためそのことが考慮され金額も跳ね上がると思われます。それならばラムスデイルのような他のオプションを考慮すべきではないでしょうか。

チーム屈指の戦士も移籍は既定路線か


▶シェフィールド ユナイテッドがボーンマスのCB クリス メファムに興味を示す (Danny Hall:まずまずの信用度)。2018-19年シーズンの冬にブレントフォードからトッププロスペクトの一人として加入した高額でボーンマスに加入したウェールズ代表選手で、ここまでチームの一員として107試合に出場しています。26歳ながら代表でも計46試合に出場している主力選手ですが、ここまでのキャリアは決して順風満帆というわけではなく、特に現在は苦境に立たされています。かなりの期待を背負って加入した選手ですが、ビルドアップ能力やスピード不足などの課題をなかなか克服できずかなり伸び悩んでいます。21-22シーズンは昇格プレーオフでチームを敗退に導いてしまったミスからの退場で大きな批判を受けるも翌シーズンはチームを引っ張る活躍を見せます。翌シーズンもプレミアで26試合に出場しましたが、後半戦から新戦力ザバルニーの台頭で徐々に出番を失い、昨シーズンは10試合に出場にとどまりました。ハイセンがチームに加入したことによりさらに序列を落とし第4or5CBになると予想されるため、放出は既定路線とされており、その候補として来シーズンプレミア再昇格を目指すブレイズへの加入はどのサイドにとってもいいモノなのではないでしょうか。移籍金は£6-8M程度ではないかと思われ、選手売却で収益を得られていないチームにとっては貴重なのではないでしょうか。

▶フィオレンティーナの右サイドバック マイケル カヨデに対してプレミアリーグのクラブから大きな関心が寄せられており、アストンヴィラがボーンマス、トッテナム、ニューカッスルをリードしている (Alfredo Pedulla:信用できる)。アーロンズに対してあらゆるチームが寄せられているといううわさが多く上がっており、一部のサポーターやジャーナリストはアーロンズのアップグレードの必要性を強く主張している (自分も含め)ため彼もアーロンズのアップグレードとして適正な人材だと考えられます。スカウティングレポートによれば彼は身体能力の高さとボール運びなどの攻撃能力を兼ね備え、ロングスローもできるようです。守備意識やポジショニングなどは要改善ですが、全体的にポテンシャルがとても大きいようです。一方で強力なライバルが獲得に乗り出しており移籍金は間違いなく跳ね上がるでしょう。その金額を今つぎ込む必要があるのかは少し検討する必要があるでしょう。PSRの観点からすると、彼を獲るにはかなりの売却益を得る必要があるでしょう。もしソランキ/ケルケスを放出するのならば現状それぞれ控えを獲得する必要があります (STはウナルが開幕絶望/LBはケリーが退団でハリスとブーチンはトップチームの合流していない)。そのためさらなる売却益が必要となり、これは現実的ではないでしょう。

アカデミーのエースがカーライルで再昇格に挑む


▶ボーンマスのFWダニエル アドゥ=アジェイがLeague Twoのカーライルに1年間のローンで加入 (チーム公式)。前回も紹介しましたがボーンマスの下部組織で得点を量産した生粋のモバイルストライカーで、プロレベルで出場機会を得て経験を積むために来シーズンのローン移籍は確実視されていました。候補としては姉妹クラブのハイバー二アンなどが上がっていましたが結局はLeague Twoに降格し再昇格を目指すカーライルに移籍することになりました。昨シーズンの圧倒的最下位での降格から戦力を一新して一年でのLeague Oneへの復帰を目指すクラブは攻守ともにベテランと若手を融合しています。攻撃面では31歳でEFLでの経験が十分のチャーリー ワイクを補強し若き新鋭フォワードとタッグを組みます。昨シーズンの後半戦をレイトンで過ごし10試合で1ゴールという成績だった若武者にとってこの経験豊富なEFLのお馴染みの選手と2トップでプレーをしコンスタントの出場機会を得る経験は彼自身の実力を証明するいい場となるだけではなく、今後のキャリアに向けた学びや成長が生まれるのではないでしょうか。

▶ボーンマスはDCユナイテッドのディフェンダーでアメリカの世代別代表にも選ばれている マタイ アキンボニに関心を示している (Tom Bogert:まずまず信用できる)。2006年生まれの16歳で190cmと長身のディフェンダーで即戦力というよりプロスペクトというような扱いになるであろう選手です。昨シーズンの12月にはビジャレアルも関心をもっていたようです。チームの軸となるセンターラインに位置するセンターバックを主戦場とするプロスペクトの獲得は長期的なチーム強化においてとても重要であると思われます。ユースのセンターバックの中ではキンゼーが目立った存在ですが圧倒的なレベルの選手はなかなかいないためその意味でも今獲得できたら良い選手です。

▶ボーンマスら5チームはアーセナルのGK アーロン ラムスデイルに興味を示しており、アーセナルはローンオファーを検討しようとしている (Graeme Bailey:信用できる)。ボーンマスでプロデビューし台頭した、未だにサポーターから愛されている選手で、サポーターからはかなり復帰待望論が上がっています。セービング力を武器とする高いゴールキーピング能力が売りでプレミア中堅では確実に守護神となるような存在でアーセナルでもラヤが加入する前までは守護神として君臨していましたが、安易がミスも多くチームが求めるボール扱い能力に達していなかったためラヤの加入で出場機会を完全に失ってしまったため今夏の放出候補筆頭となっています。アーセナルは放出を望んでおり選手自身も出場機会を得たいと思いが強い一方で値札は£40Mがついており、中堅チームにはまるで不可能と言えるような金額でした。しかしここでアーセナルがローンを検討し始めたことでどのチームが彼を手に入れるのかが気になります。

EUROの主役の一人がボーンマスへ?


▶リヴァプールはバレンシアのGK ギオルギ ママルダシュビリを獲得しボーンマスにローンで放出する計画がある (Relevo:信用できる)。ジョージア代表の守護神としてEUROで好セーブを連発し一躍有名になった23歳のGKでニューカッスルなどの新GK候補としても名前が挙がっていた選手でしたがここまではバレンシアに残留していました。しかしここでリヴァプールの名前がかなり現実的に上がってきており、チームは来シーズン末で契約満了となり現在サウジアラビアから関心が寄せられている絶対的守護神アリソンの後釜として考えられているようです。その中で今シーズンはアリソンをスタメンとして据え続てその間にママルダシュビリにローン先で経験を積ませたいと考えるリヴァプールが、新守護神を模索している上にSDヒューズが昨シーズンまで所属していたボーンマスに彼を1年間貸し出すことを計画しているようです。ショットストップ能力は超一流でプレミアでも問題なく通用するレベルで、キック精度に関してはそこまで高くありませんが不可というわけではなくまだ若いため成長の余地がある楽しみな選手です。一方でボーンマス界隈ではリヴァプールのローン数の限界に関する問題でボーンマスに貸し出せないのではないかという憶測も飛び交っており、ボーンマスが直接完全移籍で獲得を目指していると考えているサポーターもいるようです。さて、どうなるのでしょうか。

いかがでしたでしょうか。ソランキの移籍などの不安なニュースはいくつかあるものの全体的にポジティブなニュースが多く、この先も楽しみですね!ここから移籍市場が盛り上がりを増すことは間違いなしですし、17日からは新シーズンが開幕するので皆さんもどんどん盛り上がって行きましょう!今回も最後までお読みいただきありがとうございました!


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X (旧Twitter):@timo_afcb

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